乙事主に驚きの裏設定!?名前の由来や祟り神のモデルなどその秘密に迫る!

 

日本で最初のカラー長編アニメ映画である『白蛇伝』(1958)で声優を務めて以降、『風が吹くとき』(1987)『せんぼんまつばら 川と生きる少年たち』(1992)『ヘラクレス』(1997)『どんぐりの家』(1997)『ドラえもん‐のび太と翼の勇者たち』(2001)で声の出演をしています。

英語版はキース・デイヴィッド

 

出典:Amazon

『もののけ姫』はスタジオジブリがウォルト・ディズニーと提携して初めて出資を受けた作品です。英語吹き替え版では、乙事主役として、ディズニーアニメの『ガーゴイルズ』でナレーションを務めた、キース・デイヴィッドが起用されました。彼は、『遊星からの物体X』(1982)や『プラトーン』(1986)などに出演した名俳優です。

ちなみに、海外版での乙事主の名前はOkkotoとなっています。Okkotonushiではアメリカ人には発音しづらく、覚えにくいだろうという配慮があったようです。

2019年亥年ということで乙事主の年賀状も

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乙事主は今や、猪のキャラクターの代表格と言えます。そのため、亥年の年賀状を飾る絵のモチーフとして、乙事主が採用されることは珍しくありません。映画の公開から20年以上たった2019年の年賀状でも、乙事主さまは大活躍しています。

手書きのイラストで描かれる

亥年の2019年。多くの人が乙事主の勇姿を年賀状に描きました。新しい年に向かっていく、力強い姿勢をうかがい知ることができます。

咆哮する乙事主の絵からは、どんな困難も跳ねのけようという気概が感じられます。「猪突猛進」「粉骨砕身」という言葉が浮かぶようです。

悠然と佇むその姿からは、威風堂々として何事にも動じず、覚悟や信念をもって未来を見据えるような一年にしようという、決意を感じるようです。

乙事主は救われたのか?

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太古から存在する力のある神々。その生き残りである乙事主は、人間と神との最後の戦いに挑むため、九州からはるばる中国地方へ進軍してきました。その結果、人間に敗れ、理不尽な死に恐怖し、彼はタタリ神になりかけます。しかし最期は、生と死を司るシシ神の力により、死を迎えるのです。

壮絶な最期を遂げた彼は、果たして救われたと言えるのでしょうか。もし、シシ神が命を奪ったことがせめてもの救いだったのだとしたら、それは、かつて恋仲にあったモロが、シシ神に願ったことだったのかもしれません。

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