この事件は長期間の間に数名の小学生が連続で殺害され、二人が死亡してしまうという非常に残忍な殺人事件です。この事件で最も特徴的なのは被害者の頭を学校の校門前にという点とこの犯人が中学校に通う男子生徒だったということが挙げられます。
この事件が起きる時期には少年による殺人事件に対しての認識が甘く、そういった面からも逮捕に踏み切るのに時間がかかった事件でもあります。この事件によって未成年が起こす事件に対する認識が改められた日本の犯罪の歴史の中でも非常に重要な事件として知られています。
酒鬼薔薇聖斗と今回の事件の犯人との事件の類似性
ではこの犯人二人の犯行に関しての類似点ですが、まず第一にどちらも学校が事件と関係しているという点があります。また、もう一つの類似点としてどちらも小学生を標的にした自分よりも弱い対象を狙った殺人事件だという点です。
こうした点から二人に共通する点は弱い者に対しては非常に強く出ることができるという点です。これはサイコパスの持つ性質と合致する部分でもあります。またどちらも凶器類が同じ刃物である事から強い殺人の衝動がある暴力的な性質を持っているという点も類似していると考えられます。
酒鬼薔薇聖斗と今回の犯人が違うと感じられる点
ここまで二つの残虐な事件の犯人に類似する部分を見ていきました。しかし全く同じ人間は絶対に存在しません。ここでは二人の犯人を比較した際に、同じではない点が一体どこなのか、その点について見ていきたいと思います。
お互いに違う暴力性の衝動
この犯人の違った点は、暴力的な衝動の違いだと考えられます。未成年の犯人はその暴力の衝動を弱いものに直接振るっており、実際に小動物に対しても暴行を加えて凝りしていたことがあったなどといった事が判明しています。
対して今回の事件の犯人は暴力性に関してはあまり高くなく、自分の持つ不満などを他の対象に発散するのではなく、自分の中にとどめていたのではないかと考えられます。このような点が犯行は似ているものの、二人の犯人に共通していない暴力的な性質なのではないかと感じます。
てるくはのる事件の真実は分らずじまい
ここまで今回の事件について紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。今回の事件は結局のところ犯人の男性が飛び降りによる自殺によって逮捕されることなく終わり、さらになぜ犯行を行ったのか、その本当の内容は分からないまま闇に葬られてしまう事件となってしまいました。
しかしこの事件をきっかけに学校の警備体制が見直され、校門を開放しないようにしたり、学校の位置によっては警備の人員を配置したり増やすといった試みも行われています。今回のような事件が二度と起こらないよう、このような見直しを徹底していって欲しいものです。
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