ゼニゴケは雄株と雌株があり、雄雌異体です。破れ傘と呼ばれる傘の骨のように開いた個体が雌株で、雌株には葉の下に造卵器があります。雄の個体は葉状体から長い先を出しその上器傘を広げます。傘の中で精子が作られて、雨に濡れると精子が出てきます。精子が雌株に到達すると胞子体が作られてやがて胞子をばら撒きます。
胞子によって繁殖し群生するゼニゴケ
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ゼニゴケの繁殖は精子と卵から胞子になり胞子はダン糸という粘りのある糸状の粘ついたものを利用して飛びます。ダン糸は湿度が乾燥気味の時に糸が捻れて胞子しを飛ばします。胞子が発芽すれば新たにゼニゴケが誕生します。
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そのほかの庭に生えるコケ
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コケ は20000種もあるといわれていますが、庭に生えているコケはそんなに種類が多くありません。庭に生えるコケでプレーンなものをいくつか紹介してゆきます。どれくらい見たことがあるでしょうか。
ギンゴケ
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ギンゴケは庭に生えるコケでもっともプレーンなコケです。庭のコケは暗くてじめついた環境を好むコケと日差しが差す明るい環境を好むコケもあります。コケを駆除するのには、コケの種類を知ることが重要です。
ギンゴケははとても強いコケです。南極大陸にも生えています。汚染された環境にも強く、アスファルトや道路脇に生えているのはほとんどギンゴケです。ギンゴケも一般の除草剤は効果がありません。ゼニゴケの駆除剤を使います。
スギゴケ
スギゴケはスギゴケ科スギゴケ属とし、和名ですが、ニワスギゴケ属やスギゴケ科のものの総称です。庭に生えるコケではウマスギゴケとニワスギゴケに分類されていますが、肉眼では区別がつきません。緑も鮮やかで、コケ庭にはもっとも使われているコケです。
またテラリウムに使うこともよくあります。テラリウムだとボリュームと高さがでて、形を作りやすくなります。コケは自分で増やすことも可能ですし、インテリアにもなります。身近にあるコケを観察してみてください。ヒカリゴケのように絶滅危惧種もあります。