人肉の味は豚?ザクロ?人類のカニバリズムの歴史や驚愕の人肉事件も

なお次の記事には、食人習慣を自ら作り上げた一族についてのお話があります。

自分の性器を人肉食イベントにした日本人!

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他人に危害を加えることも、亡骸を傷つけことも現代日本ではもちろん違法行為です。ですがそれが、自分の肉体であれば…?

これはオートカニバリズム(自食)と呼ばれ、誰しも一度は行っていると言われます。出血を舐めたり、はがれた粘膜を飲み込むことはあくまでも無意識です。ですがそれを意図的に行ってしまう人もいるのです。

性転換手術で切り取られた性器を食材に

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近年、全国ニュースとして記憶に新しい事件です。ずっと自分の肉体を食べたいと思っていた男性が、ついに手術で男性器を切除したものの、とたんに興味がなくなってしまったので「もったいないから誰かに振舞ってあげよう」という結論に至ったといいます。

かなり強烈な思考回路ですが、開催したイベントには応募が殺到したというから驚愕です。

限定5人料金20,000円

見学だけなら参加費4千円でしたが、食事つきVIP席チケットは2万円、それもテーブルは5人分限定でした。人体、それも切断された男性器を食べてみたい!という人が最低でも5人は集まるのですから、好奇心とはおそろしいものです。

ですが開催場所は海外の薄暗いクラブなどでなく、東京都杉並区。当然ながら開催前から問題視されていました。

杉並区から告発される顛末

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イベント後、杉並区は主催男性をわいせつ物陳列罪で告発しました。なぜわいせつ物?と疑問に思いますが、自分で肉体を切除・調理することには何ら違法性がないため、問題になりそうなのがこの点ぐらいしかなかったのでしょう。

杉並区としては理由はなんであれ、とにかく区内で二度とこういうイベントを開催してほしくないようです。

人肉はザクロの味だという日本の通説

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日本の文学小説や詩などではよく「柘榴は人肉の味がする」と表現されますが、それは事実なのでしょうか?そもそも植物と動物とでまったく違うものですが、何故そのような通説が流布するようになったのでしょう。

次からは柘榴と人肉の関係性をひとつづつ解き明かしていくことにしましょう。

人肉=ザクロ説は仏教の説法から

ベースは仏教の逸話が元になっています。人の子を攫っては食べていた鬼神が、お釈迦様のおかげで改心し、仏教に帰依したのが鬼子母神です。

彼女は左手に子供、右手に魔除けの果実を持っていますが、日本においてその実は柘榴であるとされました。そのため鬼子母神像のある場所には柘榴の木が植えられるようになりました。

ザクロの赤い実が人肉や赤い血を連想させた

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鬼子母神の「子供を食べる」という食人エピソードと、柘榴を割ったときの深紅の実と汁のイメージが、人体や傷口のビジュアルと結びついて「柘榴と人肉は似ている」という結論に至ったのでしょう。

また一説には、お釈迦様が人の子の代わりにこれを食べなさいと差し出したのが柘榴であるというお話もあります。

人肉の味はザクロではない

柘榴の味はさわやかに甘酸っぱく、あくまでも果実の香り高さをたたえており、動物性たんぱく質と似ているとはとても言えないでしょう。ただ人の肉も、加齢状態や人種・健康状態・発酵状況によっては酸味が強くなる可能性もあります。

なお果実と人肉を結び付けた逸話は次の記事にも特集されています。

人肉の味を確かめたくて足の肉をそぎ落としたイギリス人

世の中にはまだまだ変わったオートカニバリズムを行った人がいます。紳士とジョークの国・イギリスにおいて、自ら体を張ってその肉を食べ、レポートしよう!という体当たりな化学検証番組が制作されました。

これが個人youtuberでなくbbc(英国放送協会)のチャンネルだというから度肝を抜かれます。

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