実践するのはグレック・フット氏。bbcで活躍するサイエンス・プレゼンターです。この実験の以前には棺桶に入って生き埋め実験をしたりとアグレッシブを超えた活躍を見せてくれる、でんじろう先生と出川を足しっぱなしにしたような豪傑紳士です。
今回もウキウキの笑顔で挑んでいるあたり、こういう実験が好きでたまらない性分なのでしょう。
実験はグレッグ・フット本人の太ももで
まず医療器具を使用してグレッグの足の肉を採取します。そして組織の香りを科学分析し、羊や豚の肉を調合・再現することによって、切除部位の味を再現することにしたのです。
味は普段食べている肉のようで思ったより違和感がないそう。足の肉は脂身が少ないのでしっかりした食感とのことです。
切り落としたのに使わない微妙な実験
結果として「人肉にそっくりな動物の調合肉」を食べたことになります。なぜならイギリスの法律において人体を食すことは禁じられているからです。
なら、そもそもグレックが外科手術を受ける必要はあったのか…?という疑問は残りますが、着目点と企画は非常に面白いものですね。
人肉っぽい味のするハンバーガーを作ったイギリス人
こちらもイギリスで、かつ「人の肉にそっくりな味」というコンセプトのスペシャル・ミートを開発してしまったシェフのニュースです。
一体どいうつもりなんだ?!と思いきや、実はある大人気ドラマの続編発売を祝う、記念イベントの一環として行われたことでした。
「ウォーキングデッド」公開イベント
世界的大人気ゾンビドラマ、ウォーキング・デットの最新作(シリーズ5)を記念して、過去に食人を行ったレポートをもとに、仔牛・豚・鶏肉などを、内臓や骨髄まで活用しきって厳格に再現しました。
見た目にかわいらしいミニバーガーにされるとカニバリズム風味はまずなくなるため、グロテスクなものが苦手な方でも大丈夫でしょう。
シェフが参考にしたアメリカ人の感想
シェフが参考にした1920年代のジャーナリストのレポートで、事故死した人の遺体を食べたところ、曰く「未成熟な仔牛のよう、それでいて牛肉に達していない未知の風味」という感想でした。
素人にはなかなか想像がつきませんが、プロの料理人はこのコメントを元に人肉の再現に成功したのです。
シェフが参考にした日本人の感想
また1980年代にオランダで殺人および食人行為を行った佐川一政の「人肉はトロのように舌でとろけ、味はツナに似ている」というコメントも参考にしたそうです。
要するに、マグロに似ているということでしょうか?日本人である佐川らしい感想とも言えます。
共食いする生き物たち
同種族を食べる生き物といえば何を思い浮かべるでしょう。やっぱりカマキリですか?
次からは、生存競争を勝ち残る上で、共に食らい合うという選択肢を取った生き物をお教えしましょう。自然界においては共食い行動は何ら珍しい行動ではありません。
ニワトリ
ニワトリはカルシウムの不足を補うため、自分が産んだ卵を食べてしまうことがあります。畜産農家ではこれを予防するため、ゴルフボールなどを偽卵にしてごまかしているそうです。
健康のために我が子を食べてしまうとは、とぼけた顔をしてなかなか強烈な生き物です。