神秘的な生き物発見!不思議な生き物サルパの謎の生態や特徴まとめ

サルパそのものの水族館での展示はないわけではありませんが、漁業関係者から偶然網にかかったサルパが入手できた時など、期間限定の展示になることがほとんどです。例えば神奈川県の新江ノ島水族館では、2017年にオオサルパの初展示がありましたが、「短期の展示になる可能性があります」という条件付きの展示でした。

サルパを利用するタルマワシとは?

サルパを食べてその中で生活

甲殻類の一種で海中のエイリアンとも言われるタルマワシは、エサとしてサルパの内臓を食べ、残ったサルパの透明な外殻の中に潜り込んでその中を自分のすみかとしてしまいます。そしてその中で卵を産み、その中で子育てもやってしまうのです。タルマワシという名前は、この樽状のすみかに潜り込んで海中をふわふわ漂う様子からつけられました。

サルパは地球の神秘の一つ

釣りをする人や漁業関係者にとってはちょっと厄介な存在で、その奇妙な見た目や不思議な生態にどうしても目が行ってしまいますが、実は地球温暖化対策にも貢献できるという壮大な可能性を秘めた存在であるサルパ。

普段はなかなか目にする機会のない生き物ですが、共にこの地球に生きる仲間としてその存在はもっと知られてもよいでしょう。なんといってもサルパは、クラゲよりも進化の過程の上ではわれわれ人間に近い存在なのですから。