雄蛇ヶ池は最強心霊スポットだった!池にまつわる伝説と実際におこった心霊現象を紹介

正しく供養されることなく、現世に未練を残している霊は、不浄の存在として浮遊霊になります。癒されぬままの魂として漂う彼らは、絶え間ない渇きに苦しんでいるので水辺に集まるのだと言われています。

水は喉を潤してくれるだけでなく、不浄を洗い流す効果もあるのです。水に集まる霊たちは救われたがっているということです。

雄蛇ヶ池も例外ではない

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水辺の向こうは霊界、海や川はその境界線であるという考えは各地に残っています。三途の川、補陀落(ふだらく)渡海、ニライカナイなどが有名です。

あの世が近いのであれば、霊がよく出現するのも納得と言え、もちろん雄蛇ヶ池も例外ではありません。

雄蛇ヶ池で絶対にやってはいけないこと

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そんな異界の入り口たる雄蛇ヶ池でうかつな行動は厳禁です。誤った対処は事前に把握しておくべき、遊び気分で肝試しに行ったり、大騒ぎしてゴミを散らかすなどもってのほかです。

無事我が家に帰りつきたければ以下の決まり事をきちんと守るようにしましょう。

雄蛇ヶ池周辺で線香をあげる行為や塩をまく行為

ここにいる霊たちにせめて供養を…、魔除けに…、と線香や塩を持ち込む人がいます。これらには清めの力があり、仏壇や墓などの清浄を保つのには良いですが、不浄である霊にとっては嫌なアイテムです。

そんなものを自分のなわばりに持ち込まれていい気分のはずがないので、持っていくのはやめておきましょう。

雄蛇ヶ池の物を持ち帰る

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特定の場所を住処としている霊は、その場所に思い入れを抱いているか、あるいはそこにある物に執着している場合があります。霊となった彼らの価値観は、我々現世の住民には理解できないことも少なくありません。

池辺の小石ひとつぐらい…と思っても何が彼らを怒らせるかわからないので、心霊スポットのものを持ち帰るのはやめておきましょう。

雄蛇ヶ池を凝視する

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雄蛇ヶ池を凝視してはいけません。生きた人間のまなざしには強いエネルギーがあると言われ、霊を引き付けてしまう可能性があります。

またこちらは見えていなくとも、霊たちが「この人、私が見えてる!嬉しい!」と勘違いして寄ってきてしまうかもしれません。もし本当に見えてしまった場合は…見えないフリでやり過ごしましょう。

蛇伝説が多い理由

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怪談話に限らず、日本には昔から蛇にまつわる伝承が多く存在します。

蛇と言えば毒の牙でかみつく凶暴なイメージがありますが、実は「神」の語源も「蛇(かがち・カ)」「身(ミ)」であるという見方もあり、鏡餅は蛇身餅、蛇がとぐろを巻く様を模していたとされています。古来の蛇は威厳ある神聖な存在だったのです。

蛇は古くから信仰の対象

神聖の蛇といえば白蛇が浮かぶものですが、色や国の東西に関わらず、古代より蛇は信仰の象徴でした。

一説によるとあの女王・卑弥呼の名も、古代の言葉で蛇という意味が含まれていたといいます。そもそも「卑弥呼」とは個人名でなく役職名であり、巫女のことを指します。神と密接に関わる立場だからこそ、神と同義たる蛇の名がつけられたのです。

その特性から信仰の対象に

蛇は脱皮で再生することから死を超越した生命力の象徴であり、蛇の毒は薬にも利用されたことから医学や薬学のシンボルでもありました。

また水中を泳ぐその姿が川そのものと重ねられ、水流や雨を司る水神として祭られてきたのです。雄蛇ヶ池の蛇伝説もここからきているものでしょう。

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