ただの何気ない幻影だと思っていた物語が、しだいに自分自身と重なってゆく恐怖は言葉では言い表せないものがあります。
不思議な夢の話
ある日体験者Dが友人たちと談話していると、その中の一人、Kが最近変な夢をくりかえし見るようになったと言い出しました。夢は夜ごとに連続しており、眠るたびに前回のつづきがリレーのように再会されるのだといいます。
体験者Dは面白がってどういう夢なのかKに尋ねると「自転車に乗ってる」という答えが返ってきました。
線路を自転車で走る夢
なんだか普通の夢だなと思ったものの、K自身は「自分はとある場所に行きたくてそこを探している」のだと言います。それがどこなのかはK自身にもわからないと。
夢を見るたび場所は変わるものの、Kは必ず自転車に乗って、その”どこか”に向かうため走っているのだといいます。
徐々にやつれゆく友人
報告者Dは始め深く考えていなかったものの、日毎にやつれゆくKに尋常でないものを感じ始めていました。Kの夢はやがてある踏切に辿り着きます。そして彼はそこではじめて自転車を降りて、踏切の内側に歩みを勧めました。
やがて線路の上で立ち止まり、だんだん警報機が鳴り始め…。Kは「俺は、自殺しようとしている!」と気づいたそうです。
自転車を確認すると…
この話を聞いた報告者Dが後に調べたところ、夢を見始める少し前よりKが自転車旅行で訪れていた踏切で自殺が発生していたそうです。
たまたま現場付近に置かれていた自転車に遺体のかけらが飛び散って、Kは気が付かないまま乗り続けていました。これは自転車にこびりついた死肉が見せた、自殺者の最後の光景だったのでしょう。
猿夢を見た時はどうすればいい?猿夢の対処法とは
しかし、猿夢を見てしまったら我々はどうしたらよいのでしょうか?何もできずにただ夢の中で殺されてゆくだけ?そんなのたまったものではありません。
ここからは悪夢を打破する方法や、厄や邪を寄せ付けない方法をお教えします。これからも健やかに生きていくためには、なんといっても良質な睡眠を保つのが一番重要です。
夢の中で目覚めろと強く念じる
夢から覚めろ!と自分に念じ、起きてしまおうという意識は重要のようです。だったらまず、今自分が夢の中にいることを自覚する必要があります。
いわゆる明晰夢と呼ばれる状態であることを意識できるよう、日々セルフコントロールの訓練をしていきましょう。そのうち現実と明快な区別をつけられるようになります。
猿夢が現れないよう、盛り塩、魔除けアイテムを使う
猿夢が邪悪な害意を持つ存在であれば、そもそも夢に立ち入らせない、寄せ付けないことが大切です。塩、護符、アミュレット、水晶など、世の中にはさまざまな魔除けのツールが存在しますので、自分にあったものを選んで寝室に備えておきましょう。
またこの悪夢が呪いから来るものであれば以下の記事が参考になるでしょう。
寝る直前に不安を感じるようなことをしない
オカルト的要素を抜きにしても、悪夢の要因は心身の疲労・ストレス・緊張です。丁寧な入浴で身体をほぐした後は、いつまでもスマホやテレビを見続けることはやめて、リラックスした状態のまま早めに就寝するよう心掛けましょう。
神経を興奮させることも良くないため、お酒の力で無理やり眠ろうとするのも逆効果です。
猿夢は夢占いで見てみると怖くない?
ここまで読むと「猿夢」という単語を読むだけで恐怖にかられそうになりますが、実は夢占いにおいては、電車や猿は決して悪い結果ばかりをもたらすものではないのです。
時に人が殺される内容ですら、現実では良い方向に転じる吉兆とされることすらあります。夢の世界の法則は現実とは少し異なっているようです。
夢占いにおける「電車」
こと電車の中で刺されたり殺される夢には、良い解釈を取ることができます。前途多難、トラブル、この先起きうる生涯を示唆する夢ですが、考えようによっては夢が先々の困難を知らせてくれている、とも捉えられるのです。
悪い結果にならないよう注意して日常を過ごせば、失敗を回避することも可能ですから。