【アゲハチョウの幼虫】餌や種類、飼育の様子もご紹介!  

飼育セットが通販で購入することができますので、購入するのも良いでしょう。アゲハチョウの卵や食草(アゲハ草)などがセットになっており、すぐ飼育を始めることができます。近くに食草や食樹が無い場合とか庭やベランダが無い場合には手軽に始められる方法です。

アゲハチョウ幼虫の飼育前に用意するもの

アゲハチョウを育てるにはどのようなものを準備しておけばよいでしょうか?卵や幼虫を手に入れてから慌てないように事前に準備しておきましょう。飼育に必要なものを選ぶ際の注意点などもご紹介していきます。

飼育ケース

ホームセンターなどで売っているプラスチック製の小魚や昆虫などの飼育用ケースを準備しましょう。上面は網目になったふたのついているものが良いでしょう。ただしそこがアミになっているものは幼虫のフンがこぼれてしまいますので避けた方がよいかもしれません。

餌用の食草と割り箸や木の棒

餌用の食草を必要な量準備しましょう。ナミアゲハの場合にはミカンや山椒の葉を枝ごと与えておけば良いでしょう。餌の量ですが4齢までは一日葉っぱ10枚くらい、4齢を超えると50枚くらい必要です。カゴの中が葉っぱでいっぱいになるくらい入れておいても良いでしょう。

アゲハチョウは羽化するときに木につかまって羽を乾かしていきます。羽化の際につかまる木の棒を準備しましょう。割り箸でもいいです。羽化の際に木から落ちてしまうとハネがうまく広がらなくなります。

ティッシュペーパー

ティッシュペーパーを準備しましょう。キッチンペーパーでもいいですが新聞紙などでも代用できます。飼育ケースに入れて使用しますが目的は飼育中の中の余分な水分を吸着し、飼育ケースの中の湿度を保つためです。結露の発生などで幼虫が病気になってしまうことがあります。飼育用ケースの底に敷いて使用しましょう。

アゲハチョウの幼虫を移し替えるときにあると便利です。手で触ると幼虫が弱ったり、小さいときにはつぶしてしまうかもしれません。大きくなった幼虫には必要ないので小さな筆があれば十分です。

アゲハチョウの幼虫飼育時の様子①孵化から5齢

アゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫飼育時の様子を写真や動画でご紹介します。まず卵の孵化から5齢幼虫までの成長の様子ですが見た目も大きさもとても大きく変化します。まるで同じ種類ではないかのような幼虫の変化はとても興味深いものです。

孵化~4齢はまるで鳥のフン

ナミアゲハは成虫が卵を産んでから5日~7日で生まれてきます。孵化した状態の幼虫の外見は全体に黒っぽく白い大きなスジが入っています。鳥のフンにそっくりです。鳥のフンに擬態することで鳥に捕食されるのを防いでいると言われています。その後3回脱皮をし4齢までは同じ外見です。4齢まで2~3週間です。孵化の動画をご覧ください。

ナミアゲハの幼虫は孵化した後に自分の生まれてきた卵のカラを食べてしまいます。生まれたばかりの幼虫はとても小さく体長は1~2㎜程度ですが、これから食草を食べて脱皮を繰り返し短い期間に5cmの幼虫に成長します。

5齢からは色鮮やかに変化し食欲も旺盛

ナミアゲハの幼虫は脱皮をして5齢になっていくと緑色に変化します。とても鮮やかです。体長も5cmほどになり食欲も旺盛です。食草を切らさないようにしましょう。蛹になる準備をしているのです。5齢で2週間から3週間過ごします。5齢幼虫が脱皮する様子の動画を見てください。

 

元々黒地に白い模様のあった4齢ですが5齢幼虫は緑色です。ただし脱皮した直後は、体色は薄く茶色に見える部分もあります。時間がたつと色鮮やかな緑色に徐々に変わっていくのです。目のように見える特徴的な模様も見ることができます。

稀に6齢や7齢になる幼虫もいる

ナミアゲハは孵化してから5齢幼虫になったあと次のステップとなる蛹に変化します。ところが中にはさらに脱皮を繰り返す個体もいます。過齢幼虫というのですが理由は良くわかっていません。なにか成長過程でエサ不足などの問題があると過齢幼虫になるという説もあります。

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