【アゲハチョウの幼虫】餌や種類、飼育の様子もご紹介!  

アゲハチョウの幼虫の頭には固い毛があり、大あごや吐糸口と言う糸を吐く口があります。大きな目に見える模様は眼状もんと呼び幼虫はlここを膨らませて敵を驚かします。本当の目は頭に左右6個ずつありますがほとんど見えません。

体は頭から、前胸、中胸、後胸、第1腹節から第10腹節まであります。足は吸盤のような腹部のあしと成虫の足に相当するむねの足とがあります。また前胸と第1~第8腹節には気門とよばれる呼吸する穴があります。

幼虫にはたくさんの敵がいます。アゲハヒメバチやカマキリです。アシナガバチや鳥なども幼虫たちの敵です。幼虫は臭角や眼状紋などで威嚇しますが必ず身を守れるものではありません。幼虫たちの多くは蛹にさえなれないのです。

アゲハチョウの幼虫飼育時の様子②蛹から羽化

ナミアゲハの幼虫が5齢から蛹そして羽化してアゲハチョウになるまでどのように変化していくかをご紹介します。アゲハチョウなど昆虫などが幼虫から蛹そしてチョウへと変化していく様子を完全変態(メタモルフォーシス)と呼んでいます。

アゲハチョウの幼虫の蛹

アゲハチョウの蛹は緑色のものと茶褐色のものとの2種類があることが知られています。周りの状況に合わせて蛹の色を変化させ保護色となるようにしているのです。蛹の時は全く動けないので鳥などから捕食されないようにするためだと考えられています。ナミアゲハが蛹になる動画をご紹介します。

 

10日から2週間程度がナミアゲハの蛹の期間ですが、これは夏型と秋型のナミアゲハの場合です。春型のナミアゲハの場合には蛹の状態で長い冬を約5ケ月間過ごすことになります。(越冬蛹と呼ばれています)蛹になる前は体内の水分を出すためにフンが水分を多く含むようになります。

アゲハチョウの羽化

ナミアゲハは羽化直前には蛹がだんだん黒ずんできます。そしてハネの模様が外側から透けて見えてくるので、そろそろ羽化するのだということがわかります。蛹の上部が割れ成虫が出てくるのですがとても短い時間なので羽化を見るには注意が必要です。羽化の動画をご紹介します。

ナミアゲハの完全変態(メタモルフォーシス)の最終段階です。羽化する時間は様々で特定することが難しくなっています。じっと見ていても少し目を離していたら、羽化がが完了してしまい、もうチョウが飛んでいたということもしばしばです。成虫は1~2週間過ごします。

アゲハチョウにもいろいろな性格がある

ナミアゲハを触ったりすると、頭の後ろの方から黄色いツノのようなものを出します。臭角や肉角と呼ばれるもので、少しいやなにおいを発します。ただし触ったりしてもすぐに臭角をだすものとのんびりとして出さないものがいます。性格なのかよくわかりませんが面白い習性です。

アゲハチョウが産卵時に食草を見分けている方法

アゲハチョウのメスは食草や食樹といった幼虫が食べられる植物にしか産卵しません。メスが本来と異なる植物に産卵してしまうと、その種は途絶えてしまうでしょう。ではアゲハチョウはどのように産卵する植物を選んでいるのでしょうか?

アゲハチョウもドラミングする

アゲハチョウのメスは、産卵する植物を選ぶ際に葉の表面を前脚でコンコンとたたいてその葉が産卵するべき植物かどうか調べます。これは「ドラミング」と呼ばれています。その時に植物が持つ特有の味のようなもの(フラボノイドやアミノ酸)を感じ取っているのです。

蛹からの羽化は一瞬の出来事、見逃さないように!

アゲハチョウの種類や生育場所、成長の様子、飼育方法などご紹介してきました。育てるのはとても楽しく神秘的な体験です。羽化はその集大成ともいえる場面です。でも羽化の時はとても短く予測が難しいものです。見逃さないように、アゲハチョウの飼育を楽しみましょう。

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