「キマシタワー」ってどんな意味?
それでは手始めに「キマシタワー」の意味を説明していこうと思います。ネットスラングやオタク用語が多くパッと理解することが難しい方もいるかもしれませんが、関連の用語も記事内で説明していきますので最後まで読んでいってみてください。
百合要素のある作品を指すネット用語
百合要素のある作品はざっくり解説させてもらうならば、範囲の差は多少あれど可愛い女の子同士のスキンシップや密なコミュニケーションの描写が入った漫画やイラスト、ゲームなどのエンターテインメント作品のことです。
タグとしても使用
ニコニコ動画などの動画サイトやpixivなどのイラストサイトで作品を探したり区別したりするためのタグとして使われたりもします。同性愛的な表現に入るためタグなどで細かく分類分けされている場合が多いです。
「キマシタワー」の元ネタは?何話?
次は元ネタをご紹介していきます。この単語はいつどのように生まれ使われるようになっていったのか、そのルーツと足跡をご紹介していきます。興味がわいた方は是非元ネタ作品を観てみてください。
元ネタはアニメ「ストロベリー・パニック」
2006年、キッズステーションにて放送されたアニメの中で生まれた言葉です。アニメのあらすじは名門女子高に転校してきた主人公がそこで生活する美人なお嬢様達との華やかな生活やめくるめく恋愛模様を描いた、いわゆる百合作品です。
第11話での出来事にファンが大興奮
この単語の初出がここ、主人公の親友ポジションの女の子が主人公を驚かせ、その声を録音して聞くというシーンでした。その驚きの叫びの素晴らしさに作中の親友キャラだけでなく全視聴者も大興奮に陥ったとかいないとか。
そして「キマシタワー」AAが生まれる
本当は「キマシタワー」のセリフはない! ?
ネットスラングではよくある話なのですが、原作で「キマシタワー」という発言があったわけではないのです。原作では主人公の叫び声を聞いた親友キャラが「たまりませんわー!」と言っております。
では何故「キマシタワー」に変貌したのかというと、その少し前。主人公を驚かすために隠れていた親友キャラが「来ましたわ!楽しみですわー」とわくわくした様子で言っており、このセリフと混ざった結果となっています。
「キマシタワー」の使い方
単語を覚えたところで実際に使ってみましょう。現実で使うことはまずまずないかとは思いますが、もしどこかで可愛い女の子2人を見かけてしまったら変なことはせずじっと見たりもせず心の中で「キマシタワー」と言ってみましょう。
百合を連想させた時に使う
前述したとおり、女の子が密な感じのスキンシップをとっていたり、ふざけあってじゃれあっていたりといったシーンに出会ってしまった時が使いどころです。しかし、言葉に出してはいけません。あくまで心の中でひっそりと叫ぶのです。
あえてお嬢様風に使う
似たような意味合いの単語として「ktkr(キタコレ)」などがありますが、「キマシタワー」はあえてお嬢様風に言うことで「ktkr」との差別化が出来ます。「キマシタワー」は汎用性を犠牲に百合作品のことを言っているということが分かる人にとっては一目でわかるようになっています。
現実での使用は要注意
「キマシタワー」に限らずネットスラング全般に言えることですがあまり現実世界で気楽に使わない方がいいという事をこっこではお伝えさせていただきます。使う時は、理解がある仲間内、もしくは心の中にとどめましょう。
不快感を与えてしまったり印象が変わってしまう
性に関わる部分も含んでおりますので、面白半分に使ったり相手が理解していないだろうと思って使っていると意味が分かる人がいた場合「少女趣味がある」といった印象を持たれてしまったり「デリカシーが無い」という印象を持たれてしまいやすいです。
そもそも「百合作品」って何?
今まで散々文章内に出てきた「百合作品」。ざっくりとした説明は前述したとおり、女の子同士のスキンシップや密なコミュニケーションを含む作品ということなのですが、ここではざっくりではなく少し掘り下げていこうと思います。
女性同士の恋愛を描いた作品のこと
広義で捉えれば前述の意味も含むのですが、このジャンルはもっと深いレベル。いわゆる女性同士の恋愛を取り上げた作品もを指す場合が多いでしょう。実際、百合作品と言われている人気作品の多くは男性が一切登場しない女性のみの恋愛作品となっております。
「レズ」よりも「百合」が好まれている理由 とは
恋愛感情の深度による住み分けの為と思われます。一般的に「百合」は淡く儚いまさに百合に花のような華やかで可憐な作品に使われることが多いです。一方「レズ」はさらに深い所。百合よりも激しい想いや性の描写が強い作品に使われることが多いです。
「キマシタワー」から派生したネット用語たち
ネットスラングの特徴として、1つの言葉が少しずつ使い方やシーンに合わせて変化していくという現象があります。「キマシタワー」も例外ではなく、いわゆる派生用語が存在します。ここではその派生用語達をご紹介していきます。
「キマシ」
一番シンプルなタイプです。これは単純に「キマシタワー」を省略したタイプのものです。動画サイトやチャットで使う際はタイピングの速さが必要なシーンが多々あります。そんな中でより早く打ちやすくするために変化した形です。
「キマシ塔」
タワーの部分を日本語化したタイプがこれです。ネットスラングはよく一部分を日本語化したり漢字表記にするという変化をすることが多いです。これもそのうちの1つといえるでしょう。他にも漢字化されたネットスラングはたくさんあり、こちらではそのうちの1つが紹介されております。