ウクライナ21とは?犯人の生い立ちや動機、裁判の判決は?動画の見方も

そして少年の死後数日もたたないうちに新たな犠牲者が出てしまうこととになります。殺されたのは40代後半の男性で、バイクで出かけた際に行方が分からなくなってしまいました。そしてその後に死んだ姿で見つかり、その体は酷い状態だったそうです。

そしてこの殺人から、この事件は一気に動き出すこととなります。この男性が痛めつけられ、殺されるまでの一部始終が犯人たちによって映像として記録され、ネット上に流出されることとなったのです。これが先ほど紹介した凄惨なスナッフフィルムとして現在まで知られることとなる記録映像だったのです。

ウクライナ21概要⑦雑木林でスクーターに乗った人が殺害

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そしてこの最悪の記録映像の犠牲者の死体の発見からわずか2日後に、今度は雑木林を抜けようとスクーターで走行していた女性が2人組の犯人に殴られた勢いで転がされ、そのまま女性が鈍器を用いて複数回殴り続けて殺されてしまうという事件が発生してしまいました。

この殺人事件に関しては近隣の住民たち複数名がその現場を見ていたようで、その中に犯人を捕まえようとした方もいたそうです。他にも事件の場所の近くにいた子供も犯人の姿を見ており、彼らの証言は犯人たちを見つけ出す大きな手掛かりとなりました。

ウクライナ21概要⑧似顔絵も捜査の手がかりに

こうして数々の殺人事件が引き起こされてきましたが、その中で犯人の魔の手から奇跡的に生還した者や先ほどの事件の中で、警察は犯人とされる男性達の似顔絵を作成する事になり、これも犯人の逮捕に大きく貢献することとなります。

こうして少しづつですが犯人たちを追い詰め始める警察各所ですが、依然として犯人は捕まっていませんでした。しかしこの似顔絵を事件の起きた町の店に配り、さらに犯人たちが唯一盗んでいる物のリストを配ることで事件は一気に好転することとなったのです。

ウクライナ21概要⑨被害者から奪って転売していた携帯から犯人逮捕

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こうして街をどす黒い雰囲気で埋め尽くした狂気しか感じられない連続殺人事件でしたが、この事件もついに犯人たちが逮捕されることとなります。その決め手となったのが、彼らが盗んでいた携帯でした。前述したように彼らは金の為にこれを売却し、それによって情報がばれたのです。

さらにこの逮捕には目撃した人たちの話を元に作られた似顔絵た盗目れた物のリストも大いに貢献しました。これを街の人たちに配ることによって携帯を売却した際に顔と携帯の情報が一致し、特定をするに至ったのです。こうして数多くの犠牲者を出したこの事件の元凶を遂に捕まえるに至ったのです。

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ウクライナ21殺人事件に下った判決内容

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ここまでこの事件についての内容をまとめていきましたが、これを見るだけでも今回の事件がどれだけ恐ろしいものだったか分かるかと思います。ではここからは逮捕された今回の事件の犯人たちが、最終的にどのような宣告を裁判所から言い渡されたのかについて見ていきます。

少年1人は無罪を主張!

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今回の事件によって逮捕された少年たち3人ですが、彼らはこれまでの殺人に関する容疑とこの事件以前に行っていたとされる盗みに関しての疑い、そして彼らが学生だった頃に行っていたとされる動物に対しての暴行の疑いなどで裁判にかけられることとなりました。

犯人たちのうち、2名はその犯罪について認めたものの、残る一人は犯罪は行っていないと否認を続け、自分は無実であると主張をするようになります。さらにこの少年は担当する事となった弁護士がまだ実績がないことに不満を持ち、有名な弁護士である自分の父親を担当に指名しており、この点は非難を受けることとなりました。

判決は2人に終身刑、1人は懲役刑

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こうして始まった裁判ですが、少年の弁護士側は犯人は別にいて彼らは犯人ではない、また精神が喪失しており裁判にかけられるような状態であるとして無罪だと主張します。さらに担当となった少年の父親の弁護士は他の少年に罪をかぶせて息子の罪を軽くさせようと画策したりもしていました。

そしてこうした裁判が続いた結果、少年のうち二人に対して終身刑の宣告をしました。死刑なのではないのかといった非難もありましたが、この国ではこの制度自体が存在しておらず、この国の法律の中で最も重い刑罰が終身刑だったのです。

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そして残る一人の少年は直接的に殺人を行っておらず映像の記録しか行っていなかったこと、犯した犯罪が盗みや逃走の為の自動車の用意といった犯罪の加担といった比較的軽い刑罰に当たるものだったことから、9年の服役による刑罰が宣告されました。

控訴するも判決は変わらず

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この裁判での判決の後、殺人を犯した2人の少年たちはこの結果に対して不満を持ち、最高裁判所へ控訴の請求を行いました。しかし裁判所はこの宣告は公正だとしてこの申し出を受け入れずに行われることはなく、この裁判は終わりを迎えることとなりました。

そしてこの裁判についての街の人たちがどのように思っているのかについてですが、ほぼ半数が少年たちに対して死刑を望んでると答えていました。そしてそれ以外はこの裁判の結果は正しい判断だったと答え、この事件がどれだけ凄惨なものだったのかがうかがえる結果となりました。

ウクライナ21の少年たちの生い立ちは?

ここまでこの事件について、捕まった犯人の少年たちがその後の裁判の中でどのような判決だったのかについて見ていきましたが、ではここからはこの少年たちが一体どのような人生を歩み、このような事件に至ったのでしょうか。彼らの経歴について、見ていきたいと思います。

裕福な家庭で育った3人

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凄惨な事件の犯人として逮捕された少年たちですが、彼らは全員お金持ちの家系の中で育ちました。3人のうち2人は前述したように国内では非常に有名な弁護士を父親に持っており、そしてもう一人は町の検察官として有名な人物だったようです。

彼らは全員が幼い頃から一緒だったわけではないようで、最初は少年のうち2人が友人として付き合っていたようです。そして3人のうち一人がこの町に引っ越してきたことから3人の交友関係は始まったようです。しかしながらここから優等生だった2人の素行は悪くなっていきました。

そしてこの事件の中で殺人を主導していたとされる少年の担任だった先生によると、あまり表に出てくるような性格ではなかったようですが、暴力を振るったり問題を起こすのはいつも彼だったと話しています。この頃から異常性の片鱗は垣間見えていたのかもしれません。

それぞれが抱えるコンプレックス

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そして彼ら3人には事件を超すまでの経歴について事件の関係性を探るうえで注目しておかなければならない点として抱えていたコンプレックスがあります。3人のうち2人は高いところに対しての恐怖心といじめられることに対しての恐怖心を抱えながら生活をしていました。

そしてもう一人の少年はとりわけ血液に対しての恐怖心とやけどに関しての恐怖を抱える少年でした。これが事件の中で少年が殺人に直接かかわることが出来なかった理由の一つであると言われており、これによって少年は今回紹介する映像の撮影係を行うこととなりました。

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