マミるとは?意味や使い方を解説!元ネタとなったまどマギのシーンも

マミるとは首を食われて宙吊りになることや悲惨な死に方になることを表すネットスラングです。元ネタはまどマギの3話での巴マミの死に際。その衝撃的な死に方はまどマギ以外のキャラクターが首を失い死ぬと「マミる」と評されるまで至り、辞書にまで収録されました。

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マミるってどんな意味?

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ネットで使われるスラング(俗語)の一つである「マミる」。元ネタを知らない人からすればいったい何のことかさっぱり分からないだろうと思います。この言葉の由来はあるアニメの「マミ」という名前のキャラクターに待ち受けていた、衝撃的な運命にあります。

頭を丸かじりにされて死ぬことを表すスラング

マミるの意味は「頭を丸かじりにされて死ぬ」ことです。頭の丸かじり以外にも、とても悲惨な死に方をした際にマミると言われることがあります。言葉の由来はアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の登場キャラ、巴マミ。彼女の衝撃的な最期は視聴者に大きなショックを与え、「まどマギ」は2011年のアニメ界でたいへん話題になりました。

後輩の前で取り返しのつかない失態を犯すこと

巴マミは主人公たちの先輩キャラとして登場しました。そしてこの「マミる」シーンの中では、マミは魔法少女としてのお手本を見せるため主人公ら後輩を引き連れて戦っていました。そんな状況でマミってしまったことから、「マミる」には後輩の前で取り返しのつかない失敗をすること、という意味もあります。

他にも「マミる」には太ってしまうこと、デブになることを意味する場合もあります。こちらはまどマギとは無関係で、中川翔子の飼い猫マミタスに由来するしょこたん語の一つです。マミる同様、アニメから誕生したネット用語「アッシェンテ」の記事もご覧ください。

マミるはどんな時に使う?

言葉からは想像もできない、悲劇的な意味が込められた「マミる」。悲惨な死に方の時に使う用語ですが、どうやって使うのがベストな使い方なのでしょうか。例文とともに、ネット上での「マミる」の使い方を見ていきましょう。

マミるの使い方・例文

基本的な「マミる」の使い方を、上述の「頭を丸かじりにされて死ぬこと」の場合と、「後輩の前で取り返しのつかない失態を犯すこと」の場合の2パターンに分けて、それぞれの例文を3個づつほど紹介します。

「首が切れてしまう」という意味での例

  • お気に入りのステッカーだったのにマミっちゃった
  • 集合写真で俺だけマミってたわ
  • まさかあのキャラがマミるなんて…

「頭を丸かじりにされる」という意味での使用例です。頭の丸かじり=首から上が無くなる、と変形して、キャラクターのシールの首から上が剥がれてしまったり、写真で首から上が見切れたりしたときに使います。

「後輩の前で失敗する」という意味での例

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  • 今日から新人が来るのにマミっちゃった…
  • 先生がマミった
  • マミったけどまだ気づかれてないしセーフ

こちらの例は後輩が見ている状況でミスをするというシチュエーションのため、先輩や上司などの立場にないと使いどころが少ないでしょう。そのため、こちらの意味で使われることはあまりありません。

マミるの乱用に不快感を示す人もいるので注意

ネット上ではネタとして使われることが多い「マミる」ですが、その意味や元ネタのせいでこの言葉を快く思わない人もいます。不快に思われる理由を理解して、使う際はじゅうぶんに気を付けたほうが良いでしょう。

不快感の理由①グロい

言うまでもなく、「頭を丸ごと食いちぎられる」なんて非常にグロテスクな光景ですよね。元ネタでも直接的な表現は避けられていますが、凄惨な出来事であることに変わりはありません。グロテスクな表現に耐性がない人もネット上には多くいますので気を付けましょう。

不快感の理由②ネタバレである

「まどマギ」において巴マミは主人公たちの先輩であり、物語の主要キャラクターの一人。彼女の死というのは「まどマギ」のストーリーの重大なネタバレでもあるため、ネタバレを嫌う人たちからは不快感を感じられています。

不快感の理由③好きなキャラをネタにされる悲しみ

巴マミというキャラクターが好きなファンも多くいます。自分の好きなキャラクターの死に様をネタとして使われるというのはファンにとっては一番不快なことでしょう。またマミのファン以外の「まどマギ」のファンからしても、まどマギと関係のないところで「マミる」を乱用されるのは快く思わない方が多いようです。

マミるは「悲惨な死に方をする」として広辞苑などに収録

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「マミる」はネット上でとても広まったため、後に辞典などにネット用語の一つとして掲載されました。それはWeb辞典の中だけでなく、紙の辞書にも掲載がされています。「マミる」が掲載されている辞書をいくつか紹介します。

マミるが掲載された辞書一覧

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Web辞典の中では「日本語俗語辞書」「Weblio辞書」などに記事が存在します。紙の辞書では「現代用語の基礎知識」という用語辞典の中に「死に方が悲惨になること」という意味で掲載されているほか、広辞苑にも掲載されています。

マミるの元ネタのアニメ【まどマギ】

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「マミる」の語源となったアニメは「魔法少女まどか☆マギカ」。2011年1月から4月の間、毎日放送ほかのテレビ局でで全12話の深夜アニメとして放送されていました。とても人気の高いアニメで、2019年にも7月から再放送が行われます。

原作なしのオリジナルアニメ

本作はシャフトが制作し、新房昭之が監督を務める原作なしのオリジナルアニメであり、蒼樹うめがキャラクター原案、脚本をニトロプラス所属の虚淵玄が手がけました。本作はテレビアニメとして始まりましたが、後に劇場版が3作制作され、現在はスマホゲーム「マギア・レコード 魔法少女まどかマギカ外伝」も登場しています。

まどマギのあらすじと特徴

「まどマギ」は主人公の鹿目まどかを中心に、巴マミ、佐倉杏子などの魔法少女、まどかが魔法少女になることを阻止しようとする謎の少女明美ほむら達の運命を描いた物語です。まどかは主人公でありながら魔法少女に変身しないという異色な設定であり、その物語も今までの「魔法少女もの」とは一線を画すダークファンタジーであることが特徴です。

大好きな家族がいて、親友がいて、時には笑い、時には泣く、そんなどこにでもある日常。
見滝原中学校に通う中学二年生・鹿目まどかも、そんな日常の中で暮らす一人。

ある日、彼女に不思議な出会いが訪れる。
この出会いは偶然なのか、必然なのか、彼女はまだ知らない。

それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い——
それは、新たなる魔法少女物語の始まり——

引用:魔法少女まどか☆マギカ公式サイト

物語はまどかが夢の中で怪物と戦う少女暁美ほむらを目撃し、謎の白い生物キュゥべえから「僕と契約して、魔法少女になってよ」と言われた所から始まります。その後ほむらは転校生としてまどかの前に現れ、「魔法少女になってはいけない」と伝えます。巴マミや友人美樹さやか達の戦いを見届ける中で、まどかは魔法少女について苦悩していきます。

巴マミはどんなキャラクター?

まどか達の通う中学校の3年生。
面倒見の良いお姉さん的存在。
キュゥべえと契約した現役の魔法少女。

引用:魔法少女まどか☆マギカ公式サイト

巴マミは主人公まどか達と同じ見滝原中学校に通う中学3年生で、まどかの1年先輩にあたります。本編の開始前から魔法少女として活動を行っていたベテランの魔法少女で、まどか達にとっては魔法少女としての先輩でもあります。

巴マミは主人公の頼れる先輩ポジション

魔法少女の候補者として選ばれたまどか達の前に現れた巴マミは、魔法少女になるか悩む彼女たちに厳しくも大切な助言を与えサポートする、頼れるお姉さん的ポジションとして活躍しました。彼女の存在はまどかにとっての魔法少女像に大きな影響を与えました。

3話での突然の死は視聴者に衝撃を与えた

そんな巴マミが「マミった」のはアニメ第3話でのこと。それまでのまどマギはよくある「魔法少女もの」の1つのような、明るい雰囲気の作品だったのですが、マミの死によってまどマギはダークファンタジーという真の姿を見せていきます。マミの突然の死と、それに伴う雰囲気の急変は視聴者たちにはかなりの衝撃でした。

マミるシーンはまどマギ3話に登場

マミが「マミった」のはアニメが始まって僅か3話の出来事です。あまりにも早すぎる退場となったマミですが、「マミる」シーンは劇場版や、マンガ版にも登場します。「マミる」までの本編の流れと劇場版、マンガ版での様子を紹介します。

マミるまでの流れ

魔法少女候補者となった、まどかとさやかの2人へ魔法少女の説明をしていた巴マミ。2人はマミとの出会いで魔法少女への憧れを強めていきます。さやかの幼馴染で入院中の上条恭介のお見舞いに行った帰りに2人はグリーフシード(魔女の卵)を発見します。さやかは見張りとして魔女の結界に先行し、まどかもマミを呼んで結界へと入っていきます。

さやかの元へ向かう途中、まどかは何もできない自分が嫌だった事から「魔法少女となってマミさんのようになりたい」とマミに告げます。それに対してマミは「私は無理してかっこつけているだけで、実はいつも辛くて泣いてばかり」と己の悩みを打ち明けます。実はマミは心の奥では魔法少女としての重圧や孤独に耐えながら戦っていたのです。

まどかから魔法少女となってマミと一緒に戦うという決心を伝えられたマミは涙を流して喜び、まどかに子心を開きます。そしてマミのテンションは最高状態でお菓子の魔女「charlotte」との戦闘が始まります。

体が軽い…こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。もう何も怖くない!!もう私、一人ぼっちじゃないもの!!

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