豊田商事とは?被害総額2000億円の詐欺とその手口、会長刺殺事件の結末

世間の信頼を獲得するため、有名な企業のブランドを利用し、CMを放映したり、自社のイベントでは芸能人を出演させました。大企業や芸能人を使われるだけでなぜか私たちは信用してしまいますよね。

それにとどまらず、豊田商事という社名も、大企業トヨタ自動車関連の会社であるように思わせる為付けられた名前でした。当然トヨタ自動車との資本関係は全くありません。更に豊田商事より先に設立されたトヨタグループの総合商社・豊田通商や、豊田商事と一切無関係の紙製品業者の豊田商事株式会社が、名前が似ていることから風評被害に遭いました。

豊田商事の異様な朝礼も話題に

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豊田商事の独特な朝礼も噂になりました。会社勤めの方なら朝礼は経験されたことがあると思いますが、この異常ともいえる光景をご覧になってどう思われるでしょうか。ぜひご自身の会社の朝礼と比べてみてください。

独特の朝礼

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大きな異様な掛け声に、おかしな体操のような動きの繰り返し。何か「同調圧力」「洗脳」といった言葉が浮かんできてしまいます。このような朝礼で無理やり社員を一つにまとめ、「おかしいんじゃないか」と気づいたり、罪悪感を感じたりしないようにさせていたのかもしれませんね。

実際に動画を見てみよう

百聞は一見に如かずです。できれば音声付で見てみましょう。短い動画ですが、見終わった後、ものすごい疲労感を感じないでしょうか。朝礼をしている男性の言葉を聞く限り全く悪いことをしているという意識が無いような印象を受けますね。

なぜ人は詐欺に騙されるのか

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ここまで読まれて、自分はこんな手口に引っかからないと感じた方がいるかもしれません。しかし記事を読むのと実際に体験するのとでは雲泥の差があります。人によって騙されやすいポイントが違いますので、自分がどの手法に騙されやすいか分析してみましょう。

騙されやすいポイント関係なく全体的にいえるのは、お金や金(きん)を眼前に置くと、置いている側(見せている側)の言動の説得力が上がり、見せられている側は結果的に騙されやすくなると心理学ではいわれています。実際豊田商事拠点の営業所には見てくれと言わんばかりに、金の延べ棒(後にその金の延べ棒が偽物と判明)が置かれていました。

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