豊田商事とは?被害総額2000億円の詐欺とその手口、会長刺殺事件の結末

もしかして騙されているのかもという考えが、頭の片隅に出てきても自信家の方は同時にプライドが高い方が多いので、それを認めたくなく、騙されていないという根拠をひねり出し、状況が悪化してしまう危険性があります。

面倒くさがりで自分で調べない人

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自分で少し調べれば、相手の言っていることがおかしいかどうか分かるケースはたくさんあります。それをしない人は相手の言うことを鵜呑みにしてしまうので、そんな人をだますのは赤子の手をひねるようなものです。

面倒くさがりで調べないというのではなく情報弱者という意味では、ご高齢の方もこれに当てはまる方が多い傾向にあるので、そういった意味でもお年寄りが狙われやすいです。事件当時はインターネットが発達していなかったので、騙しやすいという背景もあったでしょう。

相手が話す内容ではなく誰が話しているかで判断する人

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見ず知らずの人が言うことには騙されないが、友達や家族の言うことなら何でも信じるという方も要注意です。友達があなたを騙そうとしているのではなく、友達も騙されていて好意から商品やサービスを勧めることだってあり得ます。大切な人を守るために冷静な目を養いたいものです。

人間は基本的に知り合いでなくても、芸能人など有名人や、白衣を着た医者、制服を着た警官を名乗る人の言うことを疑わない傾向にあります。後で詳しく言及しますが豊田商事は、人間のこのような性質を利用して、大企業と関係があると消費者が勘違いするよう惑わせたり、芸能人を起用したりしました。

承認欲求が強い

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褒められると舞い上がり、SNSの「いいね」数に夢中の方は、いつも自分を肯定して自信を持たせてくれる人に弱いです。せっかくそのような自分を称賛して承認欲求を満たしてくれる人(詐欺師)が見つかったのに、その人が勧めるものを断り、元の飢餓状態に戻るのは恐怖ですから、常に自分を認めてくれる詐欺師の言うことを聞いてしまうのです。

万が一詐欺に引っかかってしまったら

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もし詐欺に遭ってしまったら、慌てず相談しましょう。高いお金がないと相談できないイメージの弁護士や、ちょっと怖い威圧感があるイメージがする警察には相談しにくいかもしれません。しかしそれってすべて「イメージ」ですよね。イメージ先行で身動きできなくなる前に動きましょう。

また相談できるところは警察や弁護士だけでなく、消費センター、国民生活センターや法テラス、さらには振込先の金融機関など、相談者が相談後「どうしたいか」によって相談先も違います。ご自分がどう決着をつけたいのかで相談先を見極めましょう。

詐欺には気を付けよう

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ここまで読まれて詐欺の怖さを十分感じられたかと思います。豊田商事はもう存在しない会社ですが、現在でも詐欺を働いている会社は存在し同じような手口で騙され、お金を奪われている人たちは大勢います。最終的に自分を守れるのは自分ですから、十分気を付けましょう。

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