彼岸花の花言葉は実は怖くない!色別の花言葉や不吉な別名もご紹介

宮城県大崎市にある羽黒山公園では15万本もの彼岸花が小高い丘陵地帯に群生しています。国道から10mくらいの高さしかない丘ですが、ちゃんと散策路が整備されており、ゆっくりと眺めながら観賞ができます。

おすすめスポット③常楽寺

栃木県鹿沼市にある常楽寺。真言宗豊山派のお寺で「花のお寺」と呼ばれ、こちらも四季折々の花を観ることができます。境内の中には16体の様々な羅漢様があちこちにいらっしゃり、花と羅漢様とを一緒に写真に収める楽しみもあります。

おすすめスポット④鉢巻山

長崎県大村市にある鉢巻山では、彼岸花の咲く時期に「鉢巻山ひがん花まつり」が開かれます。鉢巻山は標高335mあり360°パロラマが広がって大村湾に浮かぶ長崎空港や多良岳連山など素晴らしい景観を観ながら、100万本の赤や白、クリーム色の花を鑑賞することができるのです。

彼岸花を育ててみる

彼岸花は品種も増え家庭でも地植えや鉢植えなど、様々な色を楽しむ方がいらっしゃいます。ホームセンターやネットでも球根を購入することができますので、簡単に彼岸花の育て方や株分けなど見ていきましょう。

球根は真夏に植えよう

彼岸花の球根を植えたり、株分けをする季節に適しているのは、地表面にまったく姿が見えない枯れている時期になります。葉が春に伸び、それが枯れてしまう真夏が一番適しているのです。7~8月になるとホームセンターに出回りますので購入したら早めに植えましょう。

球根の植え方、育て方

彼岸花の球根は基本地植えが適していますが、品種によっては鉢植えも可能です。球根を複数植えたい時には間隔を2~3個分開け、水やりは根腐れしないよう、やや乾燥気味にします。球根の根が深く伸びますので土は深めに柔らかく耕してあげてから植えるとよいでしょう。

彼岸花は万葉集にも詠まれている

令和への改元で一躍話題になり、さらにたくさんの方が気になり始めた万葉集。実は彼岸花もこの万葉集の中で詠まれています。4500首以上もある万葉集の中で、彼岸花はどのように詠まれているか、どのような歌人が詠んでいるのか気になります。

万葉集の中で1首だけ詠まれている彼岸花

万葉集の中で、「道の辺のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ我が恋妻は」と柿本人麻呂が詠んでいます。このいちしの花(壱師の花)というのが、彼岸花ではないかと言われています。具体的には確定しているわけではなく、ギシギシやイタドリ、イチゴ、エゴノキなどの説もありますが、彼岸花が最有力候補と言われています。

「道端に咲く壱師の花が目立つように、私の恋しい妻のことを皆に知られてしまいました。」と詠んでいるようですが、彼岸花の美しい赤い花が道端でとても目立って咲いている様子が目に浮かびます。そして驚くことに万葉集で彼岸花が詠まれている句はこの1首だけなのです。

彼岸花の花言葉は怖いとは限らない

MakinoSena / Pixabay

彼岸花には様々な花言葉とそれに纏わる由来があり、怖さのイメージはこの花の咲く時期と赤い色、そして有毒植物という生態からくるものでした。しかしながら色の違いや咲き方による穏やかな花言葉もあり、実際には怖さより懐かしさ、追憶など心に残る心情的なものも多く、またご先祖様を大切にする思いも伝わってきます。

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