帝銀事件の真相は?平沢元死刑囚冤罪説やGHQ真犯人隠蔽説に迫る!

毒殺に使われたとされる、青酸化合物に関しても入手方法・所持事実・目撃情報などもなく実証できる証拠は何一つありませんでした。

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このことからも、富山が毒殺する理由や証拠がないことで、冤罪ではないかと推測できます。富山は再審請求を繰り返しましたが、2003年9月3日慢性腎不全のため死亡しました。

トリカブト殺人事件 無罪主張

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1986年5月20日に沖縄で起きたトリカブトの毒による毒殺事件です。犯人として逮捕されたのは神谷力で、毒殺されたのは神谷の3番目の妻です。

神谷は過去2回結婚暦があり、2回とも妻が亡くなっています。今回の3回目の結婚は、元銀座ホステスの女性で前妻が亡くなる前から不倫関係であったといわれています。出会いから6日でプロポーズをし結婚しました。

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事件は、妻と妻の友達2名、神谷と沖縄に旅行へ行っている時に起きます。後から合流した友達2名と石垣島へ向かう日、神谷は急な仕事で帰らなければならないと、妻と友達と別れた2時間後に妻は突然体調が悪くなり死んでしまいます。

神谷は逮捕当時から犯行を否認していましたが、最終判決は無期懲役となり癌のため牢獄で死亡しています。

神谷逮捕の内容

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神谷は、結婚当初から妻にビタミン剤カプセルを飲ませていました。事件同日も友達の証言からカプセルを飲んでいたことが確認できています。

さらに、妻に1億8500万もの保険をかけていました。掛け金は月18万程と言われています。妻の死因は心筋梗塞と当時は言われましたが、心臓の色が綺麗すぎたことから検死担当が心臓と血液を保管していたことで後にトリカブトの毒による毒殺だと判明しています。

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神谷のアパートの畳からも捜査でトリカブトの毒が検出されています。神谷はトリカブトとフグを大量に買っていたことも確認ができていました。

神谷の否認内容

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殺害に使われたトリカブトは即効性があり30分以内には症状がでるとされています。しかし、妻が亡くなったのは2時間後であったことから犯行は不可能であると主張しました。

大量に購入したトリカブトとフグに関しても、観賞用と本を作る資料で必要であったとしていました。しかし、その後フグの毒は遅効性があり、トリカブトの毒と合わせ調合する事で、時間の調整ができることが判明しました。

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しかし、直接証拠はなく神谷は無罪を訴え続けますが2012年11月に死去とまります。結局無罪とならないまま事件は幕を下ろしますが、神谷が犯人であったのか、真犯人が存在するのかはわからないままです。

青酸コーラ毒殺事件 未解決謎が残る

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1977年1月~2月頃までに大阪・東京で起きた無差別殺人事件です。大阪と東京で電話ボックスなどに置かれていたビンコーラを拾い飲んでしまったことで、命を落とした人は3名、意識不明1名の被害がでました。

事件から1ヶ月半頃の2月半ばには、コーラではなくチョコレートによる被害もでています。両方とも青酸化合物が入っていたことは確認できていますが、有力な情報などないことから犯人逮捕に至っていない謎の残る未解決事件です。

大きな謎

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大阪で起きたコーラでの被害者男性は、東京の事件同様公衆電話に置いてあったコーラを飲んだことで病院搬送となっていますが、一命は取り止め退院後自殺により死亡しています。

しかし、コーラを飲んでいたという目撃情報はなく、コーラに青酸反応は確認されたものの被害者本人からは青酸中毒症状は確認できていません。さらに一命を取り止めたにも関わらず自殺をしていることも大きな謎となっています。

和歌山毒物カレー事件 冤罪説

1998年7月25日和歌山市園部の夏祭りで起きた毒物入りカレーを食べ被害者を大量に出した殺人事件です。祭りで出されたカレーを食べ中毒症67名、死亡者4名の被害がでました。

逮捕されたのは林眞須美。逮捕は知人に対する殺人未遂(以前林の家で食事をした際ヒ素を入れられた)保険金詐欺(旦那の体が不自由なのは夫婦共謀でヒ素を使ったものと判明した)の別件容疑でした。

別件逮捕の目的は、毒物カレー事件を目的としたものでした。1998年12月カレーにヒ素を入れた容疑で再逮捕されます。逮捕後無罪を言い続けますが、2009年5月に死刑判決を下されます。

眞須美は本当に冤罪なのか?

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実際直接証拠が無いまま死刑判決となっています。祭り開催前のカレーの見張り当番をしていた眞須美は、ヒ素を入れられる人物とされましたが、20分間その場を離れていた時間がありました。

混入されていたヒ素は、以前旦那がシロアリ駆除をしていた事で自宅にあり保険金詐欺の際にも使用した事で容疑をかけられましたが、カレーに混入されたヒ素は濃度が濃いとされていましたが、眞須美宅にあるヒ素の濃度は薄いものでした。

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カレーへヒ素を入れることができる他の人物がいた可能性と、カレー混入のヒ素と眞須美宅にあったヒ素は同一でないこと、直接証拠がないことからも、冤罪説がでています。

再審請求を繰り返して無罪を訴え続けていますが、2019年現在も大阪拘置所で収監されている状態です。もっと詳しい内容が知りたい方はこちらの記事もどうぞ

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