「40秒で支度しな」とは
きっとこのセリフは日本人であれば、老若男女問わず聞いたことがあるのではないでしょうか?毎年一回はテレビで放送されている、ある国民的アニメーションに登場するキャラクターの有名な言葉なのです。ご存知の方はすぐにこの言葉を聞いてなんのアニメか分かったのではないでしょうか。
また、急いでいるときや早く準備をしてほしいときに発する言葉として使われています。また1分間もなくそれを下回っていますので、とても相手に素早く動いて早く準備をするようにと急かしている言葉になります。
「天空の城ラピュタ」の有名なセリフ
こちらの言葉は誰もが知っているあの有名なスタジオジブリの初制作作品「天空の城ラピュタ」から生まれた言葉なのです。1986年に公開され今でも人気のある映画となっています。また主人公の言葉ではなく、マ=ドーラというキャラクターが発した事により生まれたのです。
「40秒で支度しな」が生まれたシーン
では、どうしてこの有名な言葉が生まれたのか?どういった流れで生まれたのか?ただ単に早く準備をしてほしいからと発した訳ではなく、しっかりとした意味が込められていて、それぞれのシーンをこちらで詳しくご紹介していきますのでどうぞご覧ください。
シータがムスカに囚われる
この作品のヒロインでもある、シータがムスカ大佐に囚われてしまったのです。シータは飛行石をいつも離すことなく持っていたのですが、それはムスカ大佐がずっと探し求めていた飛行石だったのです。
それによりパズーとシータはムスカ大佐からずっと逃げてきましたがとうとう捕まってしまいました。そしてシータはパズーの解放を条件に仕方なくムスカ大佐に協力することになり、シータだけ囚われてしまったのです。
シータを助けるためにパズーがマ=ドーラに付いていく
マ=ドーラは宝石などを盗む海賊で、解放されたパズーがシータを守れなかったショックを受けつつ自宅に帰ると、マ=ドーラたちが勝手に家へあが込んで待っていたのです。またその一族も青い石「飛行石」を狙っていたため、奪いに行こうとします。
そこでパズーはシータを助けにいくため、ずっと追われていて敵でもあったマ=ドーラ達に一緒に自分もムスカ大佐のところへ連れていって欲しいと願い入れるのです。こうしてマ=ドーラ達についていったのです。
「40秒で支度しな」とマ=ドーラがパズーを急かす
そしてマ=ドーラも石を奪いに行く際に、パズーが居たらシータを誘導させれる(奪いやすい)というメリットを思いつき、同行を許可しました。その時にマ=ドーラがパズーに向かって発したのです。
「40秒で支度しな。」のパズーの支度の内容はシンプル
皆さんの支度の内容はメイクをしたり服を着替えたりと色々と多くなってくると思います。ですが作品の中のパズーは支度内容がとてもシンプルだったのです。そんな内容を詳しくご紹介していきます。
「40秒で支度しな。」の内容①ゴーグルをつける
まず始めに支度し始めた内容は、愛用している父親の形見のゴーグルを手に取り頭に着けることです。現実の私たちで例えるとしたら帽子を被るといったところでしょうか。そんな至ってシンプルな支度をしたのです。
「40秒で支度しな。」の内容②鳩を逃がす
あとは、自宅で飼っていたハトを逃がすことです。自分自身の支度ではありませんが当然ハト逃しも支度に含まれます。それでも自分の支度よりもハトに時間を掛けてちゃんと挨拶をし外へ逃したのです。
40秒で支度しな。のセリフに含まれる意外な意味とは?
ただ単に急かして早くして欲しいからとこの言葉を発したわけではなかったのです。実はこの言葉の裏には実に深い意味が込められていたのです。ここではそんな意味のご説明を詳しくしていきますのでご覧ください。
「40秒で支度しな。」にはパズーの覚悟を問う意味も
パズー自身に問いかけている意味でもあったのです。これまで平凡の生活を送ってきているので「今までの生活がなくなり新しい人生が始まる覚悟は出来ているか?」という意志を試している言葉でもあったのです。
「40秒で支度しな。」にはぶっきらぼうな中にも優しさが読み取れる
マ=ドーラがの言い方は強く乱暴的ですが、落ちこぼれていたパズーを心配している気持ちも読み取れます。パズーの人生が変わるのを考えてくれたり、「覚悟の上だね?」と発して心配している優しい一面が読み取れます。
「40秒で支度しな」は本当に40秒?
皆さんは支度するのに余裕で1分は超えるかと思います。服を着替えたり、髪の毛やメイクを直したりすると数秒なんかじゃ足りない方はたくさんいるかと思います。ですので本当に40秒という速さで出来たのか?そんな疑問をこれからお答えしていきます。
「40秒で支度しな。」の計測①作中では21秒程度
実際の作中では40秒も掛かっておらず、支度に掛けた時間は21秒程度となっているのです。ゴーグルを装着し、ハトを逃がし支度が完了してマ=ドーラのところへ行くまでには指定された40秒の約半分の21秒程度しか時間を掛けていなかったのです。
「40秒で支度しな。」の計測②パズー自身の支度は2秒程度
合計の支度時間が21秒程度でもかなり早い支度なのですが、自分自身の支度は2秒程度なのです。ハトを逃がすのに時間が掛かっており、自分自身に掛かった支度時間はゴーグルを身に着けただけの2秒程度ととても早かったのです。
「40秒で支度しな」は日本語版のみ?
ジブリは日本の作品なので日本語バージョンだけかと思ってしまいますが、しっかりと英語バージョンも存在します。ですので英語でも観ることができます。ですが言葉などが異なっていると言われているのでこちらをご説明してきますのでどうぞご覧ください。
「40秒で支度しな。」は英語版吹き替えではセリフが異なる
なんと英語版吹き替えでは日本語バージョンと言葉が異なっているそうです。この有名な「40秒で支度しな。」という言葉の下りは英語版では残念ながらでてこず、とても奥深い言葉が聞けなくなっているのです。
「40秒で支度しな。」の英語は”Alright! I’ll let you come!”
英語版だと「Alright! I’ll let you come!」となっています。これは日本語に略すと大丈夫!ついてきな!といった感じで吹き替えされており、言葉の深い意味がなくなっているようにもみえます。
海外での評判
ジブリは海外でも大変人気がありますがその中でも「天空の城ラピュタ」はどういった評判なのでしょうか?また海外では作品の名前が変わっているという事もあるので詳しくそちらもご紹介していきます。
海外では「CASTLE IN THE SKY(空の城)」
海外では作品の名前が違っています。なぜタイトルが「天空の城ラピュタ」から「CASTLE IN THE SKY(空の城)」に変わっているのかというと、タイトルの「ラピュタ」はスペイン語で「売春婦」となるために、海外では空の城というタイトルに変更されたのです。
日本ほど評判がない
我が国日本ではとても代表的で人気な作品として知られており、また評価も高くされている作品ですが、海外ではもちろん人気はあるけれど日本ほど評判は良くありません。それにはちゃんとした理由があって、それは他国の文化要素を設定に取り入れてしまったいるためだと言われているのです。
「40秒で支度しな」の考え方はビジネスにも応用できる?!
大多数の人間が単なるアニメーションに登場するキャラクターの一つのありふれた「言葉」と捉えてしまいますが、実はこの何の変哲もない言葉は考え方によっては違った意味として捉えることが出来るのです。
この言葉には実に奥深く、〇相手を急かすことだけじゃなく色々意味も込められていて、またビジネスにも応用できると言われているのです。そんな奥深いセリフのビジネス理論をご紹介していきますでどうぞご覧ください。
「40秒で支度しな」から考えるビジネス理論①素早い判断力が大切
まず青い石「飛行石」を奪いに行くときにマ=ドーラは、一緒にパズーを連れて行ったら自分にメリットがあるのか?またはデメリットはないか?などをとっさに判断し、決断する。といったマ=ドーラのように素早い判断力が大切となってくるのです。
物事にはよく考えてから判断しなくてはいけないことも多いですが、スポーツの世界や株や将棋囲碁の世界では、瞬時に周りの状況を読み取り素早く判断しなくてはならないのです。なので時間とお金がシビアに関わるビジネスの面においてもこの考え方は非常に大切なのです。
「40秒で支度しな」から考えるビジネス理論②具体的な数値目標を与える
まず部下や子分に対して、やり遂げれる可能な範囲の数値目標を与える事も重要となっているのです。また長期に渡る目標ではなく、今すぐに実行可能な目標を与えることも重要となっているのです。
皆さんも一度は聞いたことがあると思いますが、何事も結果を出すうえで初めに明確な数値や目標を定めることが大切と言われています。なるべくそれは明確ではっきりとした、即ち具体的な数値を掲げることが目標達成の実現につながり、また効率やその過程の充実度を高めてくれるのです。
「40秒で支度しな」と「3分間待ってやる」時間を指定する理由とは?
どうして「3分間待ってやる」や「40秒で支度しな」などと時間を指定しにきているのでしょうか?時間を指定せずに「少しだけ待ってやる」となにが違うのか?これらの疑問をお答えしていきますのでどうぞご覧ください。
緊張感を持たせるため
まずは時間制限によって焦らしたり緊張感を持たせるためと言われています。そもそもマ=ドーラが「なるべく早く支度しな」と発してもあまり緊張感が生まれません。それに比べ時間指定された「40秒で支度しな」だととても緊張感が上がるのです。