朝倉病院で40名の患者が不審死?違法治療の実態や幽霊の噂など紹介

2000年の4月から8月頃に、埼玉県や社会保険事務局宛に元院長などの元職員から「朝倉病院では、行われていない検査(カラ検査)などにより、不当な治療報酬を受け取っている」という内容の情報提供がありました。

数々の違法行為が明らかに!朝倉病院は廃院

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朝倉病院で、治療報酬の不正受給に関する疑惑を調査していた埼玉県や社会保険事務局は、「カラ検査」「実際の診療を別の高い診療に偽る」「不必要な患者へのIVHの投与」「院内で製造した薬を外部からの購入と偽る」などによる不当な報酬の受け取りやカルテへの不実記載など、10項目にもおよぶ不正行為を確認しました。

不正行為が判明した結果、取り消し処分が相当であると判断され、2001年5月に保険医療機関と生活保護指定医療機関の指定の取り消しが決定しました。保険医療機関の指定が取り消されてしまうと、医療保険での受診が原則5年間できなくなってしまうので、病院としての運営ができなくなるため廃院となりました。

朝倉病院で亡くなった40名への“治療”は殺人にならなかった

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患者の人権を軽んじた非道な扱いを続けていた朝倉病院ですが、証拠となる証言や物証もなく、文句を言う身内が少ないため、患者40名の死亡原因については深く言及されず、殺人などによる刑事告訴はされませんでした。

朝倉病院の院長はその後どうなった?逮捕されていない?

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手のかかる患者は管理が厳しい『後方病院』へと転院させられてしまうシステムの中、『後方病院』の自覚がありながらも、「最後までいられる受け皿が必要」と働いた看護師などの職員たち。そんな職員とは違い、私利私欲により患者の人権を軽んじた朝倉院長。朝倉院長のその後を追いました。

朝倉病院の院長が刑事罰などを受けることはなかった

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廃院の原因となったのは、「不当な報酬の受け取り」であり、患者の死亡についての罰則はありまでんでした。朝倉院長は、カルテへの不実記載などにより、2001年7月に保険医としての登録が取り消されています。保険医としての登録は、保険医療機関の指定と同じく、5年後には再度登録できるようになっています。

朝倉院長は、保険医としての登録は取り消されましたが、刑事罰に問われていないため、医師免許は取り消されないまま、「美容医療などの保険外診療はいつでも出来る」「5年後には保険医に戻り、また病院を開業出来る」状態で野放しになりました。

事件後には他の病院で消化器外科の院長となっていた

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朝倉院長は、朝倉病院が廃院になった後は消化器科で医療行為を行い、立正佼成会附属の佼成病院にある健診センター(現在の健康管理室)で、消化器外科の医長として働いていたという情報があります。

朝倉病院の院長が現在も医師として働いているかは不明

現在の佼成病院にある健康管理室では、別の方が医長を務めており、同病院内で朝倉院長を見つけることは出来ませんでした。朝倉病院が廃院になった後も、医師として活動している姿が確認されている朝倉院長ですが、その他の情報はなく、現在も医師として活動しているかは分かっていません。

廃墟となった朝倉病院は有名な心霊スポットに?心霊体験について紹介

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廃院となった後は、心霊の人気スポットになり、たくさんの人が肝だめしや見物に訪れました。その中には恐ろしい経験をした人もいたようです。そんな朝倉病院で起きた心霊現象や心霊体験をご紹介します。同じく廃院の心霊スポット『貝塚結核病院』にも興味のある方は、こちらもご覧ください。

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