朝倉病院で40名の患者が不審死?違法治療の実態や幽霊の噂など紹介

2017年には解体工事が進められ、現在は解体が終了し、建物はなくなりました。建物が建っていた敷地は立入禁止になっており、警備会社用の監視カメラも設置されています。建物が建っていた敷地の周囲には有刺鉄線のついた塀が残されています。

朝倉病院の一部敷地は既にスーパー等の店舗になっている

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朝倉病院の所有していた敷地の南東側には、既にスーパー等の店舗が建ち並び営業しています。敷地の南東側は、大きな道路と面しているため、有刺鉄線も外されており、大きな駐車場によって開けて見えるため、当時の面影はありません。敷地の北西側はスーパーの建物の陰になっており、異様な雰囲気が見えないようになっています。

朝倉病院の患者の約8割を占めていた認知症とは?

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何らかの病気の影響で、脳にある神経の細胞が壊れてしまい、そのために生じる症状や状態を認知症といいます。進行してしまうと、徐々に理解力や判断力がなくなり、生活に支障が出るような状態になります。高齢になるほど発症する可能性は高まりますが、老化によって生じる「もの忘れ」とは異なっています。

2025年には65歳以上の人の5人に1人は認知症?

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65歳以上を対象とした場合の認知症の患者の推計は、2012年では7人に1人。2025年には、更に高齢化が進むと考えられているため、5人に1人になる見込みになっています。65歳未満の方は若年性認知症と呼ばれ、認知症よりも進行する速度が早いため、深刻な症状になる傾向があります。

認知症の予防方法は見つかっていない

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予防方法の研究は行われていますが、「研究結果が出るまでに期間を要する」「発症要因は人それぞれ」といったり理由により、現時点では「期待できる」程度の効果であり、「効果がある」とは言い切れない状況です。

他の病気を予防して脳への影響を避ける

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認知症は病気の影響により生じるため、病気になりにくい生活を心掛けることが有効だと考えられています。「生活習慣の改善」「運動」「食事」「ストレスをためない」「早期発見・治療」など、その他の病気を予防し、脳への影響を避けることが効果的だといわれています。

朝倉病院の例えに使われる『姥捨て山』とは?

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「姥捨て山」とは、高齢の親を山に捨てに行く話です。朝倉病院で起きた事件のように、高齢者が身内に見捨てられた場合、『現代の姥捨て山』などと表現されることがあります。見合った施設に預けられた場合ではなく、酷い扱いを受ける場所に預けられ放置された場合に使われる言葉です。

『姥捨て山』は創作された民話

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「姥捨て山」は枕草子(平安時代)にも記述のある古い民話です。各地に関連する地名や伝承が残っていますが、日本国内には民話に類するような法令などの公的な記録はありません。海外でも、インドや中国、欧州など広範囲に類似した話が伝わっています。

親を『姥捨て山』から連れて帰る話

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例え話として使用される際、親を捨てる行為を表して語られる場合が多いのですが、ほとんどは『親を捨てようとしたが、行為を悔いて連れて帰る』という話になっています。様々なパターンの話があり、一部の例外では『親が財宝を持って自力で帰ってくる』という話もあります。

朝倉病院は非人道的な治療が行われた場所

朝倉病院は不当な報酬を得るために、非道な扱いを治療と称して続けていました。行く当てのない人に対し、人権や命を軽んじた扱いをし、多数の人が「身内がいない」などの理由で、亡くなった状況もわからないままにされています。

事件を知った人々が、あまりの非道さに驚愕し、「心残りや悔しさがあり成仏できていないのでは?」と感じ、「まだ、ここに居るのでは?」という心理から、心霊のスポットとなりました。「安らかとは言い難い状況で亡くなった人たちのやるせない思い」が、人々の心に伝わったため、人気のスポットになるほど人が訪れたのでしょう。

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