高田コーポレーションの怖い話とは?
タカダ・コーポレーションとは、吉本興業に所属していた大貫さん&おやきくんによるお笑いコンビです。数々の人気番組に出演し、2015年に惜しくも解散してしまったものの、リズミカルで明るい芸風で人気を博した名コンビした。
一見ホラーとは無縁そうですが、実は現在も語り草になるほど怖い怪談話を持っていることで知られています。
テレビ番組『人志松本のゾッとする話』での話
かつて人気番組『人志松本の〇〇な話』内に、思わずぞっとするような話を題材とするコーナーがありました。そこで大貫さんがとっておきのエピソードを披露したのです。現在番組は終了していますが、この回はDVDにも収録されているので簡単に視聴可能です。
余談ですが、彼女の祖父は80年代銀座で一億円を習得したことで有名になった方です。
大貫さんの『病院で働いている霊感の強い母の話』
大貫さんの話は、病院で介護士として働いている母親の体験談でした。
様々な芸能人の「ぞっ」とする話が集まる中、あまりに怖すぎるということで、放送終了直後より視聴者からの大きな反響がありました。次の項目からは、その内容の詳細について触れていくことにしましょう。
高田コーポレーションの怖い話【霊感の強い母】
このお話の主人公、大貫さんのお母さんは元々霊感が強く、以前から怪奇現象にたびたび遭遇していたといいます。
ある意味、多少のホラー展開には慣れてしまっていたお母さんが、特に印象深かった事件と語るのが、彼女の職場…つまり、病院の夜勤中に起きたお話だそうです。
介護士として働いている大貫さんの母親
大貫さんのお母さんは介護士として病院に勤めていたものですから、普段の勤務中にもたまに霊を見かけることがあったそうです。慣れた彼女は大きく騒ぐわけでもなく、ああまた見えちゃったな、と努めて意識しないようにしていたそうです。
そしてある時、初めてシフトが夜勤担当になりました。
初めての夜勤で黒い服を着た女の子が見える
はじめての夜勤中、暗い病院内で黒い服を着た女の子たちを見かけます。もちろん入院患者ではありません。内心いやだなぁと思っていると、同僚の介護士が「あなたにも見えるの?」と話しかけてきました。
お母さんは自分と同じくらい霊感の強い人にはじめて会ったため意気投合、岡田さんと名乗った彼女と見回りにいくことになりました。
エレベーターで3階のボタンを押すも地下2階に降りていく
エレベーターで順路である3階に向おうとしましたが、なぜかボタンが反応せず、それどころか勝手に動き出して地下2階…霊安室のある階に止まってしまいます。
岡田さんは「せっかくだし霊安室に幽霊を見に行こうよ」と誘いかけてきますが、見えるだけで本当は怖がりだったお母さんは「岡田さん一人で行って!私は1階に戻る!」と拒否します。
1階に戻ろうとした瞬間岡田さんの悲鳴が!
そして1階に戻ろうとしていたお母さんのもとに、霊安室に向った岡田さんの「ギャアー!」という絶叫が届きました。
お母さんはあわてて霊安室に向ったものの、岡田さんの姿はどこにもなく、それどころか誰もいないはずの部屋から大勢のざわざわという声が近づいてきます。あまりの恐怖にお母さんはエレベーターに飛び乗って逃げ出しました。
他の看護師に岡田さんがいなくなった事を伝えると
お母さんは大慌てでナースステーションに駆け込み「岡田さんが霊安室でいなくなった!」と訴えますが、看護師たちはきょとんとしています。そして必死に「岡田さんが大変、岡田さんが」と繰り返すお母さんに落ち着くように告げ、一言静かにこう言ったそうです。
「岡田さんなんて介護士、この病院にいませんよ」と…。
高田コーポレーション大貫さんの怖い話の恐怖ポイント!
このお話には人が恐怖を感じるツボが多く含まれています。よくある怪談話と大きく違うのは、物語の主人公である大貫さんのお母さんは普段から霊感が高く、心霊現象にある程度の耐性があったという点です。
そんな普段のお母さんからは考えにくい行動ばかりをとっている、と言うのがこのお話の肝になっています。
大貫さんの母親は幽霊と話していた
大貫さんのお母さんは、気づかないままこの世の者ではない「岡田さん」と接していました。霊感のない人から見たら、まるで一人芝居のように見えたのでしょうか?
それに「岡田さん」は自分が幽霊に見えないことを自覚していたのか?それとも自分が生きていると思い込んでいたのか?はっきりわからない点も恐怖ポイントを引き上げています。
幽霊と一緒にずっと夜勤をしていた
二人はしばらく一緒に夜勤の仕事をしていました。業務に差しさわりがなかった点から、「岡田さん」は病院の勤務内容をよく把握しているものと思われます。もしかしたら生前は本当に介護士で、この病院に勤めている人だったのかもしれません。
ただ…彼女がどういう意図でお母さんを霊安室に誘い込んだのか、それは今でもわかりません。
幽霊を見慣れている大貫さんの母親でも生身の人間と間違う幽霊
不思議なのは黒い服の少女たちが霊であることにすぐに気づいたお母さんが、なぜ「岡田さん」が幽霊だと気づけなかったのか?という点です。もしかするとこの世には「岡田さん」のように人間そっくりな霊がいて、隙あらば生者をあの世に誘い込もうと企んでいるのかもしれません。
なお病院に関する怖い話はこちらの記事にも特集があります。
高田コーポレーションの怖い話を聞いてスタジオは凍り付く
あまりに衝撃的な、それでいて真に迫ったタカダ・コーポレーションの恐怖怪談に、バラエティ番組であるにも関わらずスタジオが凍り付いてしまいました。
そして「この場をどうまとめようか」という空気が漂い始めたあたりで、メインコメンテーターの松本人志がボソリと呟きました。
ダウンタウン松本人志さんのツッコミも秀逸
「じゃあ俺の知ってる岡田さん(お笑いコンビ・ますだおかだの岡田圭右)も本当はおらんのかもしれん」という呟きで、スタジオにどっと笑いが戻ってきました。
おかげでなんとか凍えてしまった空気が軌道修正され、コーナーは和やかな雰囲気で終了したのです。
『人志松本のゾッとする話』にはまだまだ怖い話が
タカダ・コーポレーション回以外にも、この番組の「ぞっとする話」コーナーでは、数々の伝説的怪談話が取り上げられています。中には「下手なホラー映画より怖い」ということで、このコーナーを一番楽しみにしているというホラーマニアも。
ここからはその中でも特に秀逸な話をピックアップしていきたいと思います。
ヒカリゴケ国沢のゾッとする話「新築のハイツ」
お笑いコンビヒカリゴケ・国沢さんの同級生のお話です。彼は引っ越し先のハイツで隣人に恵まれたことを喜んでいましたが、204号室から響くドンドンという騒音には悩んでいました。
困ったあげく管理会社に「騒音のひどい部屋がある」と連絡したところ、管理会社に「そのハイツにはあなた以外誰も住んでいませんが…」と告げられたそうです。