指をのせていない人間も参加しているとみなされるので、ボードを囲んでいる全員がメンバーとなりえるのです。まさにパーティグッズらしい使い方ができますね。
呼びかけ不要?ウィジャボードはいきなり質問からスタート
また、降霊術に儀式性を見出し「おいでください」と丁寧に呼びかけるのがこっくりさんですが、ヴィジャの場合はすぐに質問を始めて問題ありません。
ただし終了する際に「お帰りください」や「さようなら」など、必ず別れの言葉を告げなければいけない(そうしなくては霊に憑りつかれる)とされている点は共通しています。
ウィジャボードが動く理由を徹底解説!なぜ勝手に動くのか
なぜプランシェットが勝手に動くのか?やはり心霊世界の存在はいるのか?その理由は長年解明されていませんでしたが、近年、とある欧州の研究者たちが本格的な調査に乗り出しました。
そして出された結論は「これは人間が作り上げた動作であり、幽霊は関係ない」というものでした。
デンマークの研究チームによって明かされた秘密とは
その結論は「プランシェットを操作している人のいんちきである!」…というものではありません。
40人以上の被験者とセッションを重ねた結果、表面的にそのような意図を持たずとも、人は無意識のうちに予想している回答に導かれてしまうという結果に至ったのです。
ウィジャボードは脳の予測と連動していた?
人間の脳は経験から法則を見出す性質があります。経験の構築には当然個人差がありますが、国や環境が近い人々が集まると、自然と共通点も多くなります。
たとえばプランシェットが(日本語であれば)「と」「う」「き」「ょ」…と順に指し示していけば、次に「う」と連想する人は多いのではないでしょうか?
参加者が次に進む文字を目で追っており指先が無意識に反応していた
意味のある単語が示される時、被験者は予想されるアルファベットを順に目で追い、次いで指先が追いかけるように動いていた、ということが実験で判明しました。
これらはほとんど無意識で行われており、後に被験者たちは「目に見えない力に指先が動かされた」と回答したそうです。
ウィジャボードとオートマティスムの関係
これはオートマティスムと呼ばれる身体の反射的な機能であり、誰にでも備わっているものである。つまり「勝手に動いている」という感覚は単なる錯覚あり、心霊現象は関係ない、というのが研究チームの最終結論でした。
仕組みが解明されてみれば、なんてことはない話でしたね。こっくりさんに起きているのも同様の作用なのでしょう。
ウィジャボードで実際に起こった恐怖体験とは?
ですが世の中には、理屈だけでは収まらない現象が数多く発生しています。かつての日本でもこっくりさんによって多くの児童が異常状態に陥り、ひどい時は自殺者が出る事態にまでなって、ついに大人たちが「こっくりさん禁止令」を発令したこともありました。
ここからはヴィジャによって引き起こされた怪奇現象を紹介していきましょう。
ウィジャボードの恐怖体験①他人の声で話し始めたペルー人男性
ペルーの若者たちがボードを使って悪魔を呼び出そうと遊んでいたところ、うなり声を出したり痙攣したりとだんだん様子がおかしくなり、ついには家族や周囲の人々を脅し始めるようになりました。
最終的に司祭による悪魔祓いが執り行われたといいます。この話は地元メディアにも取り上げられ大騒動になりました。
ウィジャボードの恐怖体験②病院送りとなったアメリカ人女性
メキシコのとある村では、降霊ゲームで遊んでいた女性が、呼び出した悪霊に憑依され、病院に搬送される事件が発生しました。
この動画が実際の映像になりますが、女性とは思えない獣のような唸り声で、暴れて手がつけられないためこのように拘束されています。また他のメンバーにも目が見えなくなるなど異常な症状が起きていました。