発泡スチロールタイプで、とても軽く、値段も安価です。初心者が始める場合にはとてもおすすめです。普通の発泡スチロールに保冷財をいれて持っていくよりも圧倒的に冷えています。なにか専用の仕様になっているのでしょう。えびを元気に釣り場まで持ち込みましょう!
おすすめエアポンプ:ハピソン(Hapyson) 乾電池式エアーポンプ YH-708B
エビを確保できました。そうすると釣り場まで運ぶ間と、釣りをしている間、どちらも元気に過ごしてもらわなくてはなりません。基本的に温度が上のクーラーボックスで十分ですが、酸素をおくり元気な状態でキープしたほうが安心です。上のクーラーボックスもこのエアポンプもそれほど高価ではないので初めに揃えておくことをお薦めします。慣れない間は備えをしっかりして釣りに集中できるようにしましょう。
おすすめすくいネット:第一精工 エビ網小
それでは、エビを扱うときに手で握ったりして容器を移し変えたり、ごちゃごちゃ触ってしまうと、小さなエビはすぐに弱ります。それを防ぐために、すくいネットを用意しておくといいですよ。このネットを使うことで、エビをまとめてすくえますし、触っているときに手の温度が伝わることもありません。なにより手が汚れないので、触った後にいちいち拭いたりする必要もなくなるのです。
マキエシャク:第一精工 エビショット
では、肝心のエビ撒き用のアイテムです。動画でも分かるようにしなりを生かしてビュン!とエビを真っ直ぐに飛ばすことが出来るので、狙ったところに撒きやすくなります。飛ばすのってとっても楽しそうですよね!ぜひ揃えたいアイテムです。
底撒き用のかご:第一精工 改良型餌撒きボールS
底撒き用のかごは余裕があれば揃えましょう。竿に付けて海に落とします。巻きたいところでシャクるとかごがパカッと全部開きます。そして中に入れておいたエサが一気に海へ撒かれるというものです。メリットとしては、どんどん泳いでいってしまうエビを撒きたいところで一気に撒けるということです。
おすすめのタックルをご紹介しました。エビ撒き釣りにはたくさんの専用アイテムがありましたね。でも、どれも一度揃えればずっと使えるものばかりですので、エビ撒き釣りを始める方は参考にしてくださいね。では、タックルも準備できたので、アタリがあったときに教えてくれる大切な「ウキ」と狙う「タナ」を見ていきましょう。
エビ撒き釣りのウキ仕掛けと狙うタナ
どんな釣りにも欠かせないのが「ウキ」ですね。あたりを知らせてくれたり前もってアタリがくる予想まで立てられます。
エビ撒き釣りに適しているウキ
それは、あたりの分かりやすい棒ウキです。その中でも感度の高い孔雀の羽ウキが一番いいでしょう。浮力は0.8くらいがスタンダードですが、波がもみこむような場所では浮力1.5くらいないと沈んでサインどころではなくなりますのでお気をつけください。
貯木場用なら0.5号、スタンダード用に0.8号、沖の防波堤用に1号、荒れている海用に1.5号~2号、という具合に釣りをする場所で使い分けましょう。ちなみに夜に釣る場合には電気ウキがあれば見やすくておすすめです。
タナ
タナとはなんでしょうか。タナとは魚が生息している水の深さの層のことです。イメージが湧きにくいかたは漢字の棚を想像してください。上に行くほど浅瀬になり、下に行くほど深海へ・・・といった具合です。ではエビ撒き釣りでねらう魚が生息しているのはどこでしょうか。
魚によるのですが、基本的には、浅いところなら1ヒロ程度、深いところなら2ヒロ程度を狙いましょう。大型になると5~6ヒロくらいです。「ヒロ」という単位は大体5尺から6尺程度の長さのことです。メートルに直すと1ヒロは1.5m~1.8mですので覚えておきましょう。
ウキの選び方と狙うべきタナも分かりましたね。タナを間違えると、餌取りばかり爆発的に集まってしまい、肝心のターゲットまでマキエが届かないことがあります。その注意したい餌取りについて次でお伝えしましょう。
エビ撒き釣りの餌取り
餌取りとは、マキエのエサだけをたべにくる魚。いわば野次馬のような存在です。餌取りの代表メンバーはオセン(スズメダイ)やふぐ(キタマクラ)アカジャコ(ネンブツダイ)などがいます。生息するのは比較的浅瀬なので、マキエが浅瀬にしか届いていないとどんどん食べられていきます。なので先ほど紹介したような底まき用かごなんかがあるとしっかりとタナまで届けてくれるので重宝します。
マキエのポイント
餌取りに比べて、狙っている大物のほうがたべるスピードがあるので、ターゲットのタナにさえマキエを届かせることが出来れば、チャンスは大幅に上がります。流れたマキエに釣られてスズキなどは近づいてきますので1時間に1度くらいはかごを使って撒いてみましょう。また、餌取り対策として全然関係ない浅瀬にマキエしておいておびき寄せているうちに、ターゲットに向かって撒く!という必殺技もあります。ですがエサ代は跳ね上がりますので、余裕がある時はお試しください。
エビ撒き釣りの時期
エビ撒き釣りは水温が上がりきらない春から始まります。
春~夏
3月ごろから行うことができ、いい年には3月でかなり大漁!手ごたえのある釣りが出来る年もあるので要チェックです。4~6月ごろになると大物も動き出すので水深の深い釣りもできるようになります。チヌはこの時期によく釣れますよ。5m以下の浅瀬で産卵前のよく食べるチヌを狙いましょう。そのあと夏になると小あじや小いわしが泳ぎだし、エビへの反応がとても悪くなってしまいます。主食がそっちに持っていかれるということです。
秋~冬
秋になると本シーズン到来です。エビへの反応もよく、記録になるような大物が釣れる可能性が高くなります。年末年始頃になると、産卵後のスズキなどが釣れる場合もあるようです。本格的に冷え込む冬になると、また反応が鈍くなり回遊してくるハネを待つか、じっくりとチヌを待つかののんびりとした釣りになりそうです。
お分かりいただけましたでしょうか。エビ撒き釣りは季節によっても食いつきに差があり、ターゲットによっても産卵などの事情でかわってくるのですね。基本的な考え方としては、エビにかわる小魚などえさになるものがいない時期、いない時間帯をねらえ!といことなのです。それではまとめましょう。
エビ撒き釣りで大物をゲットしよう
エビ撒きつりについて初心者の方でも分かりやすいように、いろんな説明もさせていただきました。いかがでしたでしょうか?
準備では、エビ撒きつりには欠かせない専用のタックルをご紹介しました。エビの種類と価格なども合わせて、えさを手に入れましょう。釣りには難しいテクニックは要りませんが、しいて言うならエビの撒き方のみイメージトレーニングしてもらうと本番でスムーズかもしれませんね。
最後はイメージ
またエビ撒き釣りは、あたまでイメージすることがとても大切な釣りの方法です。深さや潮の動きをイメージすること。魚が泳いできてマキエを食べている様子をイメージすること。難しそうに思えるかもしれませんが、がんばって考えた末に釣れたとなると、ひとしおです。
その達成感をぜひ味わってください。そして、たくさん工程があってたのしいエビ撒き釣りを堪能してくださいね。