上尾事件とは?国鉄と乗客の間で起きた大暴動の背景とその後に迫る

「鉄道通信」と言う雑誌では全国に一斉に伝達する方法、一斉放送の設備は国鉄は保有していないことを問題としています。事件の電子機器の破壊については、事件が起きれば機器が破壊されるのは機材が乗客の手の届くところにあり保護体制がとられていないと言われました。対策は機材の方ではなく1機材を移動機に変えるように提案をしています。

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国鉄が1973年度よりシステム開発に着手しました。鉄道電話網の近代化と電信の自動化は半年から数年で整えるように目標が設定されました。情報システムの本格運用は長期間の準備期間が必要で、目指すべきシステムは私鉄の運行管理システムでありました。現在は携帯電話で座席予約ができたり、事故情報が得られやすくなりました。

上尾事件の全貌が記された本『箱族の街』出版

箱族の街

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2009年箱族の街が出版されました。著者の梅原は上尾事件の要因は急行用車両を運用したことはただの一部に過ぎず、旬報闘争による車両の運用の狂いを甘く見ている本来なら来るはずの列車が時刻が狂ったために急行型の電車が来てしまったことだということではないかと言っています。

2019年令和元年と上尾事件の比較

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この時は上尾事件の事を一般参賀と呼び、あの世代を生きた我々に、おいおいそれはないだろう!と言うような違和感をもたらしました。そもそもが事件に対しての比較ではなく単に人を動かしたことへの比較でしょうが!時代のギャップを感じます。事件は根本を読み解くところからはじめますと、教えてくれています。

ネット上で一般参賀と上尾駅混雑時が比較される

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そういえば一般参賀も予想を上回る人出で、上尾事件は前例のない大きな民衆暴動でしたが、1日で集結したこともあり順法闘争は覚えていても上尾事件は忘れ去られようとしていました。国家絡みだと報道もしにくいのでしょうか。一般参加は誰に強制される訳でもありません。国民それぞれの思いで参加しています。

会社に行かざるをえない、長距離通勤だって、ラッシュの通勤だって、できるなら避けたいのですが、なかなか財政も、住宅事情も追いついてきません。都市型の生活が、分散型になれば、地方も再生できるのでしょうか。今はだいぶ改善されています。あの頃のようなひどいラッシュは特別な事情の日にしか起こらないようになりました。

ジェネレーションギャップを感じる人も

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上尾事件は国鉄側が打開策を練らねばいけないところ、速度が追いつかないほどの人口増加に全く対応できなかったことに問題があり、機関車がなくなり車掌が 2人体制だったところ1人で充分になり労働側はそれに対して働く自分たちの身に差し迫る危機を感じていたのだと思います。

ジェネレーションギャップと言うよりも言葉の使い方を知らない単に世の中を学んでないものがつぶやいた言葉だと思います。1つの意見に対して目くじらを立てても仕方ないことで言葉の遊びとして捉えようではありませんか。

上尾駅は2019年現在も混雑している

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上尾駅の混雑は2018年になっても、それほど緩和されていません。乗降客は高崎線の駅では現在大宮に次いで2位です。4万を超しています。急行が止まる駅としても、また湘南新宿ラインが乗り入れて便宜性がいい駅です。全国の乗降客順位は105位に位置しています。

上尾駅から東京駅は41分、新宿までは湘南新宿ラインが便利です。40分で行けます。首都圏への通勤通学にはとても便利な街です。国鉄時代より混雑も緩和されています。埼玉は街から少し離れるだけで自然豊かな土地ですから、人気があります。

分割民営化で変わったところ

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国鉄が、分割民営化をしてから、今年で(2019年)32年になります。言うことは社会人の半数が国鉄時代を知らないわけです。国鉄とJRと何が1番違うのでしょう。制服とか車両とかではなく儲かってますかと言う視点で見てみましょう。国鉄時代は赤字続きでしたから。

分割民営化で会社が分割しました

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32年前は国鉄は日本国有鉄道といひとつの会社でした。赤字が続き存続できなくなり JRとして民営化されました。J Rは今、JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、JR貨物の7つの会社に分かれています。

利益が1番出ているのは

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JR東海が33%のトップです。営業利益の68%を占めています。東海道新幹線が利益の半分以上を担っています。JR九州は運輸サービスの収益が低く、駅ナカやコンビニなど運輸サービス以外に頼るところです。そもそも、利用者が違うので、そうした比較時代が無理ですが。ちなみに乗降人員が10万を超える駅はJR九州は博多駅だけです。

東日本では94の駅があります。国鉄時代よりは、民営化後の方がはるかに収益時代は上がっています。一般企業からすると、まだまだ運輸サービス以外の伸びしろがあるのが東日本で、九州のように運輸サービス以外の売り上げを伸ばせるのではないかと言われています。売り上げは東日本、東海、西日本、九州、北海道、四国の 順です。

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JRのロゴタイプも民営化に伴って変わっていました。東日本旅客鉄道の(鉄)の字ですが、四国を除く各社は金に矢と書きます。金に失うを、国鉄時代の嫌な記憶とし払拭するように願いが込められています。JR四国だけはそのままです。

ミステリアスな国鉄三大事件

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国鉄ではいくつか歴史に残るような大きな事件が起きています。国鉄の事件は国が絡むためか、あまり大きくは取り上げられません中でも特異な例の3つの事件があります。中でも下山事件は度々話題に上るほど、ミステリアスな事件です。

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