樋田淳也の生い立ちと現在は?富田林署脱走の背景と自転車逃走劇の全貌を紹介

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そしてさらに驚きなのは樋田淳也はSNSに自らの顔を出した写真を掲載。堂々と日本一周中であること、支援して欲しいということを書き込んでいたのです。雰囲気がかなり異なることもありますがまさか逃亡犯・樋田淳也がSNS等に顔出し写真を載せないだろうという先入観もあり見事一時行方をくらまします。

樋田淳也は日本一周を始めてから顔の印象が激変

https://twitter.com/alba_toratora/status/1046302970738925569

驚きなのが、チャリダーになってからの樋田淳也の変わりようです。陰気そうで細くひょろっとしていそうな雰囲気の写真から一転、坊主頭で健康的に日焼けをして犯罪者とは思えないまぶしい笑顔。如何にもスポーツが好きそうな明るい青年といった雰囲気です。

樋田淳也は逃走中、堂々と写真撮影にまで応じていた

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旅人などの変わった人物にあったりするとその人物と記念写真を撮ってSNSに乗せたくなるのが昨今の人間の特性と言えるでしょう。樋田淳也も例に漏れずその人間の特性に晒されます。しかし、樋田淳也は決して彼らとの写真撮影を断らなかったといいます。

ですがここでもし写真撮影や過剰に人との接触を拒んでいれば逆に怪しいというものです。このように人当たりよく接したからこそ、はて?と思われてしまった際にも「他人の空似」「似てると言われてまいる」などと言った言葉をすんなり受け入れてもらえていたのかもしれません。

樋田淳也は道中親切にしてくれた人たちにお礼の手紙を渡す

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樋田淳也は寝泊まりさせてもらった道の駅の職員宛に手紙を書いていたそうです。それが上の写真なのですが、文章はまともですし、字も独特な癖がありますがかなり綺麗です。泊めてもらったお礼にと草むしりまでしていたようで、とても犯罪者とは思えません。従業員の方々が気付かなかったのも無理はないです。

樋田淳也の手紙には施設を良くするアドバイスまで

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さらにその手紙の中にはチャリダー視点で施設をさらにより良く発展させるためのアドバイスも書かれておりました。その内容はチャリダーが利用しやすいような簡易宿泊所を近くに作ることで道の駅を活性化させるというかなり具体的で有用そうな現実味のあるアドバイスでした。

しっかりと施設の現状や周りを見て、案じて、考えていないと出てこないような内容のアドバイスです。逃走生活とはいえそれなりに樋田淳也は楽しかったのではないかと思えます。樋田淳也にとってこの経験が更生に大きな影響を与えていくのではないでしょうか。

樋田淳也は逃走中に万引きで捕まり遂に逮捕!

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チャリダーとして逃走生活をしていた樋田淳也ですが、ついに身柄を確保されます。そのきっかけは食事を確保するための万引きでした。樋田淳也の逮捕された場所や状況をここでは詳しく説明していきます。

樋田淳也は万引きをして逮捕

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現場となった場所は大阪からかなり離れた本州の端、山口県にある道の駅「ソレーネ周南」でした。樋田淳也はそこで餅やトンカツ等の食品を万引きしようとして巡回していた私服警察官に声をかけられ窃盗罪で逮捕されました。

このときの樋田淳也の所持金はわずか280円だったそうです。目も真っ赤に充血していました。これはビタミンB群が欠乏している際に起こる症状でかなりの空腹、栄養失調状態だったと考えられます。

樋田淳也は逮捕時にウサギの入れ墨を手で隠した

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万引きの容疑で事務所に連行した際に暴れたことで道の駅の従業員たちは警察を呼びました。この時はまだ道の駅従業員も駆け付けた警察も指名手配中の樋田淳也だとは気付いていなかったようです。

しかし、警察が到着したとたん樋田淳也が不自然な行動をとりだしたようです。なんと刺青の入ったふくらはぎを手で隠しだしたのです。この時、刺青の絵柄や位置の情報は公開されていたためこの行動を不自然に思った警察がふくらはぎをチェックすると、同じ刺青が入っていたため図らずして樋田淳也は逮捕されました。

樋田淳也は身柄を確保され大阪へ移送

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山口県警で身柄を確保されていた樋田淳也は9月30日に大阪府警に移送されました。その移送に関わった警察官は口をそろえてとにかく逃げられないように注意したと言いました。そのかいあり無事に大阪に送還された樋田淳也は改めて加重逃走の罪で再逮捕されました。

樋田淳也は高知でも1度職質をされていた

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後に判明したことですが、樋田淳也は逃走途中の高知で職質を受けていたことが職質をした警官の自己申告で発覚しました。樋田淳也は高知の道の駅「カワウソの里すさき」のトイレで洗濯をしていたそうです。

この場は偽名と和歌山から日本一周のために来たと回答し、警官も樋田淳也と気付かずとくに怪しい感じも無かったといいます。しかし、職質を免れていたことも驚きですがそれ以上に海を渡り四国までも行っていたことに驚きを禁じえません。

樋田淳也の現在

脱走はもちろん脱走中の行動でニュースやSNS界隈を大きく騒がせた樋田淳也ですが、話題も下火になった現在、彼はどのように過ごしているのでしょうか。そして下された刑罰はどのようなものなのでしょうか。

公判を控えている状態

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今は刑務所内で生活をしている樋田淳也ですが、実はまだ公判が行われておらず刑が確定しておりません。なかなか他に類を見ないタイプの犯罪者であるだけに非常に注目度が高い裁判と言えるでしょう。

量刑は懲役20年以上になる可能性も?

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専門家の予想によると、逮捕のきっかけとなった罪の刑期に加え、逃走した際に犯した罪(窃盗や強盗等)も追加されるため懲役はゆうに20年を超えるのではないかとの予想があります。さらに、中には無期懲役判定に引っかかる可能性のある罪状もあるためもしかしたら無期懲役もありうるとの事です。

日本刑務所史に名を遺す脱獄王とは?

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前半の方に、メディアに取り上げられる規模の刑務所脱獄事件の件数は10件ほどという話をさせていただいたと思います。ここでは、なんとその10件あまりのうちの半数を1人で起こした脱獄王として名を遺す犯罪者をご紹介していこうと思います。

昭和の脱獄王「白鳥由栄」

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26年の獄中生活の中で4回もの脱獄を試みそれに成功した驚異の人物です。当時は現在とは大きく異なり囚人たちの待遇は劣悪極まりないことが多かったといいます。白鳥由栄はそのことに不満を抱き脱獄を決意したといいます。そんな彼の能力はというと関節を自由に外すことが出来たため狭い隙間を潜り抜けることが出来たそうです。

また、足も速くさらには怪力という超人っぷり。さらに有名なエピソード、手錠と監視口に食事で提供される味噌汁を吹き付け続けその塩分で錆びさせることで破壊しやすくして逃走したという知略も見せるとんでもないハイスペックさでした。そんな白鳥由栄についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。

過酷な獄中生活

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白鳥由栄が脱獄した最大の理由として刑務所内での囚人の待遇がありました。それは酷いもので、現在にも問題になっている刑務所内の囚人同士のいじめはもちろんでしたがそれに加え看守によるいじめもあったそうです。

その待遇に異を唱えた白鳥由栄は看守達からさらに目を付けられる事態になってしまいさらに過酷な懲罰を受けたそうです。刑務所内を監視し秩序を守るはずの立場の人間がこのような行為をするとは考えられませんが、この当時はそれが横行していました。

4回にもなる逮捕、脱獄歴

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最初に捕まったのは青森の刑務所でした。そこでは針金で合鍵を自作し脱獄を成功させます。2回目は秋田。ブリキの板を加工して作った手製ののこぎりで鉄格子を切り脱獄に成功します。更に3度目は北海道の網走。ここで上述した味噌汁作戦が行われました。そして白鳥由栄の能力、間接脱臼を用い天窓から逃げることに成功します。

4回目の脱獄はなんと食器で床下にトンネルを掘っての脱獄でした。どれも驚きの脱走方法です。しかし彼の最後は意外なものでした。なんと彼は最期に入った府中の刑務所で看守から煙草を分けてもらい、今までの非人道的な扱いと違い、親切にしてもらったということに心を打たれ以降脱獄を止め、模範的な囚人生活を送り獄中で亡くなります。

大ヒット漫画「ゴールデンカムイ」にも登場

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正確には白鳥由栄を元ネタにしたキャラクターです。むしろキャラクターを知っている人がこの下りを読んだとき、「あれ?どこかで見たことあるな?」と思ったのではないでしょうか。作中のカギとなる舞台、網走刑務所にも白鳥由栄は収監され、脱獄したことがあるなど白鳥由栄を知るほどこのキャラクターが良く作られているのがわかります。

このキャラを知っている人にこそ白鳥由栄をさらに深く知ってほしいところです。もちろん、知らない人もこれを機に読んでみることをおすすめします。ここではざっくりとした説明しか出来ておりませんので、こちらの記事を読んでみてください。理解が深まること間違いなしです。

世界の脱獄犯「フランク・モリス」

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日本では、白鳥由栄や樋田淳也が脱獄犯として有名ですが、世界には彼らを上回るほどの驚きの手段で脱獄した天才脱獄犯が存在します。ここでは、そのなかでも世界3大脱獄犯に数えられる人物、フランク・モリスを紹介します。ちなみに、白鳥由栄もこの世界3大脱獄犯のうちの1人に数えられています。

アルカトラズ連邦刑務所からの脱出

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フランクは1960年に窃盗と麻薬を持っていた罪で逮捕されます。その後送られた刑務所というのがフランクの脱走劇の舞台となるアルカトラズ刑務所でした。そこでフランクは協力者、同じ囚人のエングリン兄弟と出会いおよそ2年にも渡る脱獄計画を実行に移します。

アルカトラズ刑務所とは?

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それではまず、脱獄の舞台となるアルカトラズ刑務所について説明していこうと思います。別名「監獄島」と呼ばれるアルカトラズはサンフランシスコにある小島です。現在は監獄として機能はしておらず観光することも出来ますが当時は極悪犯を収容する難攻不落の刑務所として名を馳せていました。

それ故に有名な犯罪者やギャングのメンバーが収容されることも多かったそうです。アメリカには被害者数10人以上の殺人鬼が存外多く存在します。もしかしたら後世にシリアルキラーとして語られているあんな犯罪者やこんな犯罪者も収容されていたかもしれません。アメリカ史に残る殺人鬼に興味がある方はこちらの記事を見てみてください。

アルカトラズ刑務所の待遇は?

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ちなみに白鳥由栄の脱走原因の「刑務所内の待遇」ですが、アルカトラズ刑務所の食事、待遇はかなり高水準だったようで犯罪者の間では収容されるならアルカトラズがいい!と自らアルカトラズへの収容を希望するものまでいたそうです。もし白鳥由栄がここに収容されていたなら脱獄なんて気を起こさなかったかもしれません。

人形といかだを作った

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フランク達は脱獄の材料として、いなくなったことをバレにくくするための人形と脱出後、小島であるこの監獄から逃げ出すための足としていかだを作り始めます。人形は紙くずや粘土を用いて作りました。頭部だけでしたが布団に寝かせて中に人がいるように毛布を詰めれば寝ているように見せかけることが出来たということです。

いかだは細長い浮袋を三角形に繋げ、その真ん中にビニールシートを張るという簡易的なものでした。そしてフランク達はその作成の傍ら外に繋がるトンネルを交代で密かに掘り着々と脱走計画を進めていきました。

2年後、脱走を決行

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フランク逮捕から2年後、コツコツ掘ってきたトンネルは見事独房の裏へと繋がります。そして6月11日の夜にフランク達は念願の外の世界へと旅立ちます。看守達はフランク達の細工の目論見通り、彼らの脱走に翌朝まで気付かなかったといいます。

脱走の結果は

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フランク達は見事脱走に成功したかのように思えますが、実はその成否は定かではありません。その後の捜索により、いかだの一部と思わしき部材や同行していたエングリン兄弟の所持品と思しきバッグなどがアルカトラズ島の周辺水域から発見されているのです。

しかし、それらは見つかっているものの3人の遺体など、直接的に死を断定出来るものが見つかっていないことも確かです。しかし、彼らの探索を行っていたFBIは1979年にフランク達を死んだものと断定し捜索を打ち切ります。

脱獄後の動きがない

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FBIがそう断定した要因としては、フランク達が強盗や窃盗の常習犯にも関わらず、脱走から向こうこっち1件たりとも彼らの仕業と思われる犯罪が起きていない、発覚していないことがあげられました。確かに、樋田淳也の事件を見ても思いますが、身1つで逃げてきた窃盗犯が盗みで先立つものや食料を確保しないのは不自然です。

故にこの言い分もかなり的を射ているとは言えますが、遺体が上がってない以上生きているという可能性も捨てきれないのは事実です。もし生きていたらもう90歳近いご高齢で亡くなっていても全然不思議ではないですが、それもまたロマンがあるかもしれません。

様々な犯罪を繰り返し逃走までした前代未聞の犯罪者樋田淳也

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脱獄犯がSNSで近況報告をするなどというおよそ考えられないような行動をしつつもかなりの期間を逃げおおせるという嘘のような本当の話を実現させた樋田淳也。SNSではその特異性を称えて映画化決定などの冗談が一時期飛び交いましたが犯罪者をモチーフにした映画作品も多いのでもしかしたらワンチャンスあるかもしれません。

しかし、樋田淳也はれっきとした犯罪者です。彼の自転車日本一周に関しては得られるものが多く真似することは大いに結構だとは思いますが犯罪者としての面まではリスペクトしない方がいいでしょう。

白鳥由栄についての記事はこちら

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