体がとても小さく外敵に見つかりづらいからこそ得た特性といえます。
プーズーの天敵はダーウィンギツネ
プーズーの天敵はダーヴィンギツネという雑食性の動物です。ダーヴィンギツネもまたチロエ島をはじめごく狭い範囲に生息する、今や絶滅危惧種に指定されるほど数の少ない動物です。
もし野生下で捕食風景を見かけても、それはお互いが生き延びるためなので干渉せずそっと場を離れるようにしましょう。
プーズーの赤ちゃんが人気!
とにかく小さくて愛らしいプーズーですが、その赤ちゃんの抜群のかわいさといったら!
まるでバンビの妖精のようなプーズーの赤ちゃんに出会えるのは、日本ではたった一か所しかありません。場所は、埼玉県東松山市にある自然公園内です。
埼玉こども動物自然公園で赤ちゃん誕生!
埼玉こども動物自然公園には、チリから寄贈された4匹のプーズーが暮らしています。日本での飼育されているのはここのみで、2019年5月から6月にかけて2頭の赤ちゃん「レイ」と「カズ」が誕生しており、月頭で公開が始まっています。
プーズーの赤ちゃんは600gほどで誕生します。ちょうどipadと同じくらいの重さですね。
赤ちゃんは背中に白い模様がある
プーズーには赤ちゃんの時期に限って、背中に桜を散らしたような白の斑点模様が浮かび上がります。
生後2か月ほどしか見られない貴重な姿で、とにかくかわいいと大評判!運良く見ることができた人はとってもラッキーです。ぜひ写真におさめておきましょう。
死亡してしまった個体もいる
埼玉で大切に育てられているプーズー一家ですが、メスのプーズー「ピナ」は惜しくも亡くなっています。
大変残念なことですが、彼女の残した子供や仲間たちが、日本の地でのびのびと長生きしてくれることを願うばかりです。
プーズーはペットとして飼育できるの?
小さな身体にめいっぱいの魅力をつめこんだプーズー。手ごろな大きさだし、ひょっとしてご家庭向けのペットになれるのでは?
そう期待した方も多いと思いますが、結論を言ってしまえば、残念ながら日本でプーズーをペットにできる日は来ないようです。
ペットとして飼育はできない
Josy_Dom_Alexis / Pixabay
プーズーはワシントン条約によって保護されているため、個人がペット目的で輸入することは厳しく禁じられています。
埼玉こども動物自然公園には、学術研究の名目で1度に限り輸入が許可されました。なおプーズーを提供してくれたチリには、日本からはレッサーパンダがペアで寄贈されています。
絶滅の恐れがある動物に指定されている
なぜ条約によって保護されているのかというと、極めて頭数の少ない絶滅危惧種として指定されているからです。
もともとチロエ島にしか生息していない上、人間が島外から持ち込み野生化した犬に襲われて、極端にその個体数を減らしてしまったのです。