トゥアレグ族とは?シルバーアクセサリーも販売?「青い民族」の正体に迫る

日本にも薩摩隼人と呼ばれる戦闘民族がいました。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

トゥアレグ族の現在

かつてはサハラ砂漠の貿易を掌握し、女性も含め勇敢で好戦的な民族である彼らは今この現代においてはどのような生活を送っているのでしょうか?トゥアレグ族の現在に迫ります。

遊牧生活に終わりを告げ定住化するグループが増えている

これまでは遊牧を生活の軸としながらラクダで隊商を組み貿易を行い収入を得ていました。加えてその好戦的な生き方を評価され戦士として暮らしてきた彼らでしたが近年の相次ぐ自然災害によりサハラ砂漠の干ばつは急速に進みこれまでのような遊牧生活を送ることは困難となってたのが現実です。

トゥアレグ族の裕福な層から家畜を手放し長年続いてきた遊牧せ活に終止符を打ち、定住化する流れが加速しています。

シルバーアクセサリーを有名ブランドで販売

トゥアレグ族たちは青の衣装をまとうだけでなく、代々受け継がれるシルバーアクセサリーを身に着ける習慣も持っています。アクセサリーは様々な民族独自のものがありますが、彼らのシルバーアクセサリーもその1つです。そのアクセサリーには出身地や出生、氏族などが刻まれており遊牧民であるからこそ自分たちの生きてきた歴史や生まれた場所を持ち歩き大切にしていました。

身分階級には3段階あると前述しましたが、一番下の奴隷のさらに下には鍛冶という身分も存在しており、彼らがこういったシルバーアクセサリーを創り上げています。まさに唯一無二のデザインと精巧な作りが評価されこのシルバーアクセサリーは日本の有名セレクトショップでも販売されています。

トゥアレグ族はバンド活動や映画作成に協力

生ま育った土地を追われ、内戦に身を投じた歴史を持つ彼らは今は武器を捨てる代わりにバンド活動を通じてその強いメッセージを発信し続けています。有名なバンドは「トゥーマスト」です。紛争のさなかに生み出した「砂漠のブルース」と評される音楽は今も彼らのおかれている厳しい状況を訴えるためヨーロッパを中心に各地で演奏され続けています。

ドキュメンタリー映画「トゥーマスト」

そんな彼ら「トゥーマスト」のドキュメンタリー映画も存在します。身に着けているシルバーアクセサリーも見ることができます。民族という幅を飛び越え、自分たちの歴史や誇りを伝える活動を様々な切り口で行っている彼らの姿をぜひご覧ください。

トゥアレグ族モチーフの作品やキャラクター

Falkenpost / Pixabay

サハラ砂漠に暮らし、青いターバンを風にたなびかせ遊牧を行い、時には勇敢・果敢に戦闘に参加する彼らの姿は実にキャッチーであり存在そのものが映画のように感じる人も多いでしょう。そんなトゥアレグ族をモチーフにしたいと思うのはクリエイターなら当然のことかもしれません。ここではトゥアレグ族をモチーフにしたといわれている作品やキャラクターをご紹介します。

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