巻きの強さを意識して対策していきましょう。またニードルを刺す回数も少ないのが原因です。羊毛フェルトはニードルを刺す回数が増すごとに糸のようなものがフェルトになってしっかりしてきます。また、形を見ながら羊毛フェルトを付け足していくのもいいでしょう。
ここで刺す回数が甘いと、フェルトボールは柔らかいままになってしまいますので、ひたすら地道に刺し硬めていきましょう。
一度ほどいて巻きなおしてもOK
なかなか刺しても刺してもうまく丸くならなかった場合は、思い切ってすべてほどき最初からやり直すのも効率的です。もう一度初めてまた羊毛フェルトを重ねて始めていきましょう。
何度も言いますが、ここで失敗があると、ほかのところでも失敗しやすくなりますので、念入りに作っていきましょう。
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羊毛フェルトの失敗ポイント②球体ではなく四角になってしまう。
体やパーツはうまくいくのに、丸い顔だけがどうしても作れなくて円柱のようになる、または、全体的に長細い羊毛フェルト作品になる失敗例も多く見受けられます。
原因:同じ箇所ばかりニードルで刺している
刺す場所の回数が均等になっていないことが一番の原因です。羊毛を刺しつつ円を描くように刺していくと丸くなり失敗が減ります。
コツとして時々、羊毛フェルト作品全体を確認していきながら場所を刺す場所を変える対策も大事です。
対策:角ばった箇所を中心に向かって刺す
刺す箇所が同じなのが原因なので全体的に刺して失敗対策していくのも大事ですが、もし四角くなってきていると感じたときは、羊毛フェルトの角ばった場所からニードルを円の中心に向かって刺すと修正することができます。
羊毛フェルトの失敗ポイント③形がボコボコになってしまう
初心者と上級者の見た目の大きな違いで、失敗だと言われてしまうところといえば、羊毛フェルトの作品の表面が全体的に糸が立ってしまいケバケバ・ボサボサした印象になっているということだと思います。
原因:均等に刺せていない
原因としては、まんべんなく全体的にニードルを刺せていないことです。どこ一か所だけ刺し続けるとそこだけ表面がつるつるして、ほかがケバケバ。といった失敗したような仕上がりになってしまいます。
対策:細いニードルでこまかく刺す
先ほども言いましたが、羊毛フェルトはニードルをひたすら刺していくと表面が硬く、平たいものになります。全体的にまんんべんなくニードルを細かく刺すことによって、ところどころ十分にニードルを刺していない箇所に気付くことができたり、その数を減らす対策にもなります。
羊毛フェルトの失敗ポイント④ニードルが折れてしまう
消耗品として羊毛フェルトのためのニードルは扱われていますが、何度も何度も折れている場合は原因を見つけて対策することをオススメします。
原因:持ち方や刺し方が違う
ニードルの先端近くで短く持つのも無駄な力がかかってしまうので注意しましょう。また硬くなってるところに太いニードルで無理やり刺したり、ななめにさすのもニードルに負担がかかってしまって折れやすい原因となります。
対策:上のほうを持ちゆっくり刺す
まずはニードルの先端から離れた上のほうを持つのがコツです。そうすれば無理な力が加わることがなくなり失敗を回避できます。また、まっすぐ中心に向かって、ゆっくりニードルを抜いたら刺したりすることが大切です。
ニードルを羊毛フェルトに刺している最中に、ニードル自身をねじったり曲げるのもよくありません。
また途中で曲がってしまったら無理して使い続けずに新しいニードルに替えましょう。曲がったまま使うと折れる原因になります。
羊毛フェルトの失敗ポイント⑤パーツが取れてしまう
せっかく完成したと思ったら、パーツの付きが甘くて外れることも多いですよね。その外れた部分を修正しようとしてまたバランスが悪くなってしまう、という失敗の悪循環の原因になってしまいます。
原因:しっかりくっついていない
コツとしてはパーツの土台にくっつけたい面はニードルで硬くせずにフワフワにさせてから、くっつけていくと失敗しません。
対策:細かく刺していく
くっつけたい場所が決まったらそこを重点的に、細いニードルで細かく刺しましょう。
しっかりくっつくことが確するまでは根気よく細かく刺していくことが羊毛フェルト作品を失敗しないようにするコツです。
しっかり固定したい場合は手芸用ボンドを使う
ニードルではなかなか細かい場所など特に目や鼻、口など顔周りは難しいかもしれません。そんな時はボンドを使用するのもいいです。
目など糸ではないときなどは、つけたい場所に穴を開けてその奥にボンドをつけておく深くまで差し込むのがコツです。失敗して浅くつけてしまうと、あとからパーツが浮いてきてしまって、ホラーな仕上がりになってしまうこともあります。
ボンドは木工用ボンドよりも手芸専用のボンドがありますので、速乾性や強度のことを考えるとそちらを使うほうが失敗率も下がります。
失敗したときのやり直し方
縫いものや編み物など、ほとんどの手芸作品は一回でも失敗すると後戻りができません。しかし、羊毛フェルトはやり直しがきく手芸作品でもあります。
つけるパーツや位置を間違えてしまったり、色味を失敗してしまったときなど、修正が可能です。
ここからは、羊毛フェルトで失敗したときのための焦らないちょっとしたコツをご紹介します。
ちぎる
羊毛フェルトは糸で縫ったりしているわけではないので、ニードルで固まり切れてなかった場合、失敗した部分をちぎってしまうのも可能です。
羊毛フェルトは範囲が狭い場合は手で少しずつ引きちぎってみてください。範囲が広い場合ははさみでいらない部分、もしくは失敗してしまった部分を切ってしまうのがおススメです。
新たにフェルトかぶせる
羊毛フェルトの特徴として繊維が多く透けにくいことが挙げられます。たとえ色を変えたとしても透けずに、気付かれないので、失敗してしまっても上から新しい羊毛フェルトを被せて再開するのもいいでしょう。
ただし、重ねていけばフェルトの量が増えていくことになるので、小さく作ろうと思っていたら巨大な作品に。ということもあるので気を付けてください。
かわいい世界!成功例もご紹介
失敗作や、失敗回避法、また失敗をやり直す方法などを見てきましたが、羊毛フェルトは、成功したときは、ほかの手芸では表現できないほどの可愛い作品がたくさん。
失敗例も面白いですが最後は成功例を見ていきましょう。オリジナルの作品を作る方もたくさんいらっしゃいます。自分の作品のお手本にするのもいいですね。
成功例①リアルな作品
羊毛がリアルに動物たちの毛並みを再現してくれるので、自分の愛猫や愛犬を再現してみるのもいいですね。
小さい小物である手芸からこそ、小さい動物たちを。リアルなサイズで作って飾るとまるでペットのようです。
成功例②キャラクターを再現
小さな針でチクチクと作業できるので細部まで表現できるのが羊毛フェルトの良いところ。コツを掴めばあのヒーロースーツも細部にまでこだわって作ることができます。
あのかわいいキャラクターが手のひらサイズで勢ぞろい。自分の好きなキャラクター達をたくさん作って飾るのも可愛らしいですね。
成功例③かわいいものを創作
丸みを帯びた仕上がりと、羊毛の柔らかさで、ほのぼのとした印象をうける羊毛フェルト。自分でオリジナルでかわいい小物を作てみるのも楽しいかもしれません。
人形や生き物だけではなく、可愛い小物入れを作ることも可能です。
他にも簡単な手芸などの小物作りを考えてる方はこちらもどうぞ。
羊毛フェルトで失敗しても楽しみながらやってみよう!
失敗しやすいとネガティブに思われがちですが、失敗の原因と対策、そして慣れてコツを掴んでいけば、かわいい小物がお手軽にできるのが羊毛フェルトの特徴です。
失敗してもやり直しがきく面や、100円均一のお店でも手に入り、針一本で、手軽に続けられるのが羊毛フェルトの人気の秘密です。
完成品を楽しむのも、また失敗した作品で落ち込むことなく、友達や家族とシェアすれば笑顔に変えられるのも、羊毛フェルトの魅力の一つではないでしょうか。