キス釣りとは
人気の釣り、キス釣り
キス(シロギス)は、水深数30mぐらいまでの砂地帯に生息しています。ゴカイなどをえさとしており、群れをなして行動しています。そのため一度に何尾も釣ることができ、また、白く透き通った美しい姿は、釣り人を魅了し、食べてもおいしいということで、キス釣りは人気のある海釣りです。
外道もいろいろ
外道も、メゴチ・ベラ(キュウセン)、ガラカブ、チヌ(クロダイ)などがいろいろ釣れます。これらの魚も食べておいしいので、釣り人に喜ばれます。逆に、危険な外道としても、ハオコゼなども釣れるので、背びれのトゲには、十分注意してほしいと思います。
キス釣りの時期
時期によっては、大物キスを
この釣りは、1年中、いつでもできるわけではなく、釣り方によって時期があります。時期によって釣れる大きさや釣果が変わり、時には、30センチ級の大物を釣り上げることができます。
キス釣りの始まりは、初夏
釣りの始まりは、初夏です。なぜ、初夏なのかというと、初夏を迎え水温が上がってくると、産卵のため、深場から浅場まで出てくるからです。砂浜や防波堤で釣れ、さらには、数釣りが楽しむことができる時期となります。
船でのキス釣りの時期は、春先から
船釣りの時期は、キスが冬を超すために荒食いを終え、年越した春先となります。なぜかというと、冬になると水温も下がり、春先まで深場に生活場所を移すため、砂浜や防波堤ではがんばって投げ釣りしてもポイントまでは仕掛けが届かないからです。春先からは、船やボ-ト釣りが人気で、サイズは、そこそこの大きさで、家族連れで楽しむことができます。
キスの釣り場
主な釣り場は、水深30mの砂地
主な釣り場は、水深30mまでの砂地となります。そのようなところを群れをなして生息していますので、投げ釣りでさぐっていくと、数釣りを楽しめます。障害物が多く点在するところなら、さらに狙い目です。
大物キスを狙うなら
大物を狙うなら、養殖棚やイカダの係留ロープの際など、障害物の下やその付近がおすすめです。エサとなるゴカイがカキガラなどにつくため、大物が寄ってくる可能性があります。
キスの釣り方の種類
ビギナーにおすすめ、「チョイ投げ釣り」
この釣りは、小さいオモリのついた仕掛けを軽く投げて、海底を探りながら釣る方法です。はじめてキス釣りを始められる方へのおすすめの釣りだと思います。キスはもちろん、何が釣れるかわからないワクワク感も、何とも言えない、この釣りのおもしろさです。チョイ投げは、堤防での釣りが主ですが、近場の食い気満々の魚たちが多くいるので、ほんの20m~30mほど仕掛けを投げるだけでも釣果が期待できる釣りです。
広大なサーフでの爽快な「遠投・投げ釣り」
この釣りのフィ-ルドは、広大な砂地です。1本の竿を手にし、リールを止めたり巻いたりしながら、仕掛けを動かし、それをタ-ゲットのいる場所に持って行くことにより、それを釣り上げるものです。この釣りの魅力は、なんと言っても 大空に向かって思いっきり振りかぶり、キャストする爽快さです。
100m以上沖にいるキスのアタリの感触を手元で感じ取れるというのも、もう一つの魅力ではないでしょうか。 しかし、その喜びを味わうには、それなりの技術が必要で、何度も練習と経験を積み重ねて釣れた時、最高の投げ釣りの楽しさを体感できると思います。
船やボートからの釣り
家族連れで楽しめ、比較的に簡単にキスの顔を見ることができる釣りです。場所を問わず狙えるターゲットなので、砂地が絡んでいるポイントでは、狙える魚です。この釣りは、竿下から攻めていき、仕掛けが着底したら、糸ふけを取り、ピンと張った状態でアタリを待ちます。
アタリがなければ、仕掛けを軽く持ち上げて、またゆっくりオモリを着底させます。竿は、50cmほど持ち上げる程度でよいでしょう。また、数回、着底させた後、竿先を立てて仕掛けを持ち上げたり、ゆっくりと下げたりすると、さらに効果が増します。
キス釣り竿の種類と選び方
投げ釣りで使う竿(ロッド)の選び方
この釣りでは、竿選びが重要です。選ぶ竿によって、飛距離などが変わってくるからです。長い竿であるほど飛距離が伸びます。ちょい投げ釣りでは、軽く近くのポイントに投げるだけなので、飛距離はあまり関係なく、竿の長さはそれほど重視する必要はありません。
一方、遠投の投げ釣りは飛距離を重視しますので、長めの竿が大切になってきます。飛距離には、竿の長さとオモリの重さがかなり関係しますので、この釣りで使う竿の選択は、長さと号数に特に注意することが大切です。
理論上、ある程度までは、オモリが重いほどよく飛びますが、重くなれば、それだけ投げるのが難しくなってきます。竿を選ぶ際は、専用の竿や代用できる竿(磯竿やルア-ロッドなど)から自分に合ったものを選ぶとよいと思います。
船でキス釣りをする場合の竿(ロッド)の選び方
今からキス釣りを始め、そのためだけに竿を購入しようとしている人には、専用の竿をおすすめします。なぜなら、キスの繊細なアタリにも対応でき、感度のいいものに仕上げられているからです。軽量なので、長い時間の手持ちした釣りでも疲れることがありません。
人によっては、キス釣り以外の釣りもされるかもしれません。そういう方は、現在、お持ちの竿を代用するのもよいと思います。例えば、エギングロッドやバスロッド(ミディアムライト)などは、代用できます。いずれも感度がいいですので、キス釣りにはもってこいです。