このうち、ボウルやデジタルスケール等は、後述の方法を使えばキャンプ場にもっていく手間を省くことが出来ます。パン作りと聞くと少し難しくて面倒そうな印象を受けがちかもしれませんが、こうして見ると案外簡単にできるということが分かります。
ダッチオーブンを使ったパン作り
丸鶏のローストや煮込み料理、スープなど幅広い料理に使えるダッチオーブンは、通常のオーブンのようにパンを焼くことにも使うことが出来ます。また、キャンプなどアウトドアでの使用を考えている際には予め”事前準備”をしておくことで、より手軽に、美味しくパンを作ることが出来るのです。
出発前に生地を発酵させておく
そこでご提案するのが、”パン生地を予め自宅で一次発酵まで済ませておく”という方法。生地は前日までに用意しておいて十分に冷凍しておきます。クーラーボックスなどに入れて冷凍した状態でキャンプ場へもっていき、パンを焼く当日の朝にパン生地の二次発酵が終了しているという状態を実現させるのが望ましいです。これにより、焼きたてのパンをキャンプで食べるということが断然手軽になります。
具体的な手順
具体的な方法は以下の通りです。
〈手順の1~5までは上述のものと同じ。〉
7、スケッパーなどで生地を小さめに分割して丸める。
8、クッキングシートを敷いたバットなどに入れて冷凍する。
ここまでを前日までに済ませておく。
以下、キャンプ場での手順
9、凍らせた生地を解凍する。そのまま二次発酵させる。(就寝中)
10、朝食の1時間前くらいに炭を起こしはじめる。
11、パン生地の入ったダッチオーブンを火にかけてパンを焼く。
事前に準備するパン生地は、ダッチオーブンに詰めやすく、かつ焼き加減のムラができにくいように、小さめに成形するようにしましょう。
パン作りにおすすめのダッチオーブン
ダッチオーブンにはさまざまなサイズがありますが、基本的には大体直径が25㎝~30cm程度のものがパン作りには適しています。キャンプでの使用を考えている場合には、パンを食べる人数に応じてダッチオーブンの大きさを選択するとよいでしょう。ソロキャンプや二人でのキャンプの場合は25cmのものを。それより多い、ファミリーキャンプなど大人数で使うなら30cm程度のものがおすすめです。以下にもお勧めのダッチオーブンをご紹介するので、ご参考になさってください。
UNIFLAME(ユニフレーム) ダッチオーブン
黒皮鉄板が4.5mm施された熱伝導率が抜群のダッチオーブンです。鍋全体がむらなく加熱されるので美味しく調理できます。バリなどがなく箱から出したらすぐにシーズニングできます。使い終わってからの手入れが楽なのも便利です。
SOTO(ソト) ステンレスダッチオーブン
シーズニング不要で、洗剤を使って洗えるステンレス製のダッチオーブンです。鉄製と比べて衝撃やさびに強く、IHにも対応しているのでアウトドアだけではなく家でも気軽に使うことができます。
snow peak(スノーピーク) ダッチオーブン
燕三条の職人の手による高品質なダッチオーブンです。本体は、ポット・リッド・スキレットの3パーツから構成されていて、それぞれを組み替えることで、容量や天井と食材の距離を変えることができます。耐熱シリコン塗装が施された本体は、熱や衝撃に強いのも特徴です。
ダッチオーブンでパン作り~役立つレシピ集~
パンを焼くときのレシピは様々ありますが、基本的な作り方は上記の通り一緒です。また、ダッチオーブンを使ってキャンプサイトでパンを焼けるようになったら、家ではもっと手軽に焼くことができますよね。今回は家庭でも役立つ3つのレシピをご紹介します。
ベーシックなカンパーニュ
【材料】
- 強力粉 250g
- 全粒粉 50g
- 塩 6g
- ドライイースト 4g
- 砂糖 13g
- ぬるま湯 190ml
【手順】
- 材料をすべてボウルに入れて混ぜます。
- 生地をまとめてラップをして、一次発酵させます。
-
生地を分割して冷凍します。
ここまで前日の作業 - 生地を解凍&二次発酵させます。
- ダッチオーブンに網とオーブペーパー、生地の順に置きます。焼く直前に包丁で表面に十字の切れ目を入れます。
- 蓋をして焼き上げます。