世界一のろいオンデンザメ!深海の巨大ザメの特徴と生態をチェックしよう

2015年に静岡県水産技術研究所が駿河湾のオンデンザメを調理し、定食として振る舞ったことがあるそうです。オンデンザメは肝油が作成されるほど豊富な油を有しており、フライにすると美味しいと評判だったようです。

オンデンザメと人間

オンデンザメは捕獲されると肝油に利用されることは昔から知られています。また他にもニシオンデンザメはイヌイットにはおなじみで、カナダのイヌイットは厚い氷に大きな穴を空けて、そこから餌を吊るしてニシオンデンザメを釣ります。その後ニシオンデンザメを処理して食べたり、革製品や骨の利用を行うようです。

オンデンザメが見られる水族館

どこで見られる?

日本国内で現在オンデンザメを実際に見られる場所はありません。2015年3月に沼津港深海水族館で世界初生きたままの展示をされました。そのオンデンザメは静岡・駿河湾水深400mから釣り上げられた個体でした。深海生物の地上での飼育は困難である上、1.7mという未成熟な個体であったこともあり展示7日後に死亡してしまいました。

オンデンザメの生態・特徴のまとめ

オンデンザメは絶滅危惧種?

深海に住むオンデンザメ類の生態は、近づくことが難しいため現在も調査が続けられています。まだまだ謎に包まれているサメですが、その生息数が乱獲や環境の変化により減少している懸念があります。

すでに北極圏に暮らすニシオンデンザメは準絶滅危惧種となっており、オンデンザメはデータ不足のため絶滅危惧種指定されていませんが、今後調査が進めばニシオンデンザメと同様危惧種指定される可能性があります。早く彼らの全貌が把握され、保護できるようになれば水族館で当たり前にオンデンザメを見ることができるようになるかもしれません。