カジカはおいしい魚|カジカの釣り方から料理のレシピまで!

カジカって見た目がゴツゴツしてて、どこに住んでいるのか、どうやって食べるのかイマイチイマイチわからない方も多いのではないでしょうか。今回の記事ではカジカの生態や、親子でも楽しめる釣り方、食べ方とそのレシピまでをご紹介します。

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カジカはドンコとも呼ばれる魚

カジカは北海道以南に幅広く分布し、淡水に住む種類や、海水に住む種類などさまざまです。地域によっては「ドンコ」とも「ゴリ」とも呼ばれ、大変美味しい魚であるため「鍋壊し」とも呼ばれている魚です。この章ではカジカがどんな魚なのか、どこに住んでいて、どんな種類がいるのかについてご紹介します。

カジカの生態は様々

カジカは食欲旺盛で、その証拠に口は大きく、食べるものは「自分より小さく口に入るものなら何でも」です。また、産卵後も寿命は尽きず、その旺盛な食欲で再び栄養を蓄えます。そのため、カジカの旬は産卵間近の春と、再び栄養を蓄えた秋なのです。種類としては産む卵の大きさで「大卵」「中卵」「小卵」3種類に分けられます。

カジカの仲間①

カジカは水深1000mより深い深海から山間の渓流まで幅広く生息し、世界には300種類ほど、日本では90種類ほど確認されています。この章では川のカジカ、海のカジカの生態と生息地域などを紹介したいと思います。

川のカジカ〜カジカ大卵型〜

カジカの3分類(大卵型、中卵型、琵琶湖固有種のウツセミカジカ)のうちの1種類です。日本各地の河川に生息し、主に水生昆虫を食べます。日本の里山の貴重なタンパク源として郷土料理に欠かせない存在です。骨も比較的柔らかく、バリバリ頭から食べられます。しかし水質変化に敏感で、準絶滅危惧種として位置付けられています。

海のカジカ〜ギスカジカ〜

頭が大きく、正面から見ると両目よりも顔の外側に口の両端が来るほど口も大きいです。東北より北の寒い地方の海の岩場などに生息しています。食欲旺盛で、餌は甲殻類や小魚を始め、共食いもします。汁物や鍋物にすると身がプリプリしていて美味です。

カジカの仲間②〜ニュウドウカジカ〜

この章ではカジカの中でも異彩を放つものとして、ニュウドウカジカがいます。ニュウドウカジカは日本だけでなく「Blobfish(ヌメヌメした塊の魚)」として世界でもファンがいるほど、今や世界的な存在になっています。その生態と人気のほどを以下で紹介していきます。

実はカニの味?

外見はぬるっとしているニュウドウカジカですが、体長は70cmにもなり、体組織が水よりも密度の小さいゼラチン状の物質で構成され、ほとんど筋肉がありません。そのため「泳ぐ」よりも「浮く・漂う」ことで深海を移動しています。ちなみにカニを食べるという説があり、そのためかカニのような味で、カニよりも若干甘い味がします。

世界的ゆるキャラ、ニュウドウカジカ

ぬるっとした外見のニュウドウカジカは深海に住んでいるカジカの一種で、イギリスの「醜い動物保存協会」から「世界一醜い生物」として選ばれました。日本でブサカワキャラクターとしての注目され、そこから海外でも人気に火がつき、今や世界にゆるキャラになっています。

カジカは簡単に釣ることができる

カジカは「泳ぎが苦手」という特徴があり、主に流れが緩やかな場所や岩や流木、岩礁やテトラポットの隙間などに身を潜めています。コツさえつかめば比較的釣りやすいと言えます。この章ではそんなカジカの釣れる時期や食べごろについて紹介していきます。

春から秋まで広い時期で釣れる

前述したようにカジカは産卵で一生を終えないため、産卵前と産卵後の2回旬を迎えます。釣りの時期は産卵前の春(4~6月頃)から産卵後の冬(12月頃)までと幅広く、中でも産卵前のカジカはエサに対して貪欲のためよく釣れます。食べごろとしては産卵後、失った体力を回復するかのようにエサを食べ続け、脂が乗ってくる秋から冬の時期です。

食べごろは秋

秋の魚と書いて「鰍(かじか)」と言うほど、秋から冬にかけてカジカは一番の旬を迎えます。秋口のカジカは脂が乗っており、冬ごろになると卵を持っているため、カジカ鍋にすると大変美味とされています。

カジカの釣り方

カジカを釣る場合、簡単にできる「探り釣り」という方法があります。この「探り釣り」は比較的浅瀬で流れの穏やかな場所で行うので、子供と一緒に家族で楽しむことができます。この章では「探り釣り」のやり方を紹介していきます。

探り釣りでは特殊な道具を使用する

「探り釣り」はそのポイントにエサを入れ込み、カジカを狙います。「探り釣り」で使う道具は、箱メガネ、エサ(イクラがオススメです)、ハリス付き針、金魚竿(先端にハリス止めがついています)になります。金魚竿ならハリスを結ぶ手間が省けます。

探り釣りの方法①

「探り釣り」は川の中に入ったり、川のそば、堤防の付近を散策します。そして岩の裂け目や、物と物の間、流れが緩やかなポイントを見つけます。見つけた後は箱メガネで水中を確認し、竿でエサをそのポイントに垂らします。

探り釣りの方法②

ピクピクッとあたりがあれば竿を引き上げます。それでもあたりが来なければ次の場所へ、というように「探り釣り」はポイントを求めてあちこち動き回るので、滑りにくく歩きやすい靴を準備すると安全です。

探り釣りを動画でご紹介!

動画のように親子で川遊びの延長で楽しめるのも探り釣りの魅力です。探り釣り自体がポイントをあちこちと動き回るので、ウェーディングシューズがあると便利です。また、水辺とはいえ熱中症も危険なので、こまめな水分・塩分補給が必要です。

ウェーディングシューズに関する記事はこちら

カジカの食べ方

せっかく釣り上げたカジカ、見た目は「川オコゼ」と呼ばれるだけあってゴツゴツとして、ヒレも硬いため、どのようにさばくのか、どう食べるのかは非常に頭を悩ませるところです。この章ではカジカの高級魚としての一面とその食べ方をご紹介します。

カジカは高級で希少な魚?!

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