リールには大きくスピニングリールとベイトリールの2種類に分かれます。メンテナンスのしやすさ言えば、ベイトリールの方がメンテナンスは簡単です。工程は2段階で、水洗いして、注油するだけです。たったこれだけの工程ですが、一つ間違えると一気に面倒なメンテナンスになるので、動画も合わせてご紹介していきます。
①ジャバジャバ水洗い
ベイトリールのメンテナンスは水洗いから始まります。これによってホコリや砂、塩などを洗い流します。ただしお湯で洗うのは厳禁で、必要なグリスやオイルが落ちてしまいます。また、ドラグをしっかり締めることでリール内部に水が入り込むことを防げます。
②注油する:ハンドルノブの付け根
ベイトリールに注油する場合は、オイルを使うのが一般的です。そして注油する場所は、ハンドルノブの付け根とスプールベアリングの2箇所です。ハンドルノブに注油する方法は、ティッシュなどにスプレー式オイルを吹きかけ、雫が滴る状態で、ハンドルノブの付け根にオイルを「置きます」。
③注油する:スプールベアリング
スプールとはリールのラインが巻かれている部分についている蓋のようなものです。スプールを外すと内側の方にベアリングがあります。ただしリールによって構造が多少異なるので、説明書の構造が書かれている部分を参照しましょう。ベアリングを見つけたらそこへオイルを注します。
スピニングリールのメンテナンス方法についてはこちら
リールメンテナンス用オススメオイル3選
前述した通り、リールのメンテナンスにおいて、オイルは回転数、グリスは防錆・防摩耗というようにその用途ははっきり分かれています。道具を揃えるときも、初めてだとオイルは何を買ったらいいのかと悩んでしまいます。この章ではオイルに焦点を絞ってオススメの品を3つご紹介します。
スミス(SMITH LTD)リールオイルIOS-01
潤滑性に関してトップクラスの性能を持つオイルです。一般的にオイルはリールの回転による遠心力で薄くなってしまいがちですが、このオイルは「非ニュートン系添加剤」が配合されており、遠心力がかかると内側に向かって力が働き、オイルが残るようになっている万能型オイルです。
ダイワ(Daiwa)リールオイル2
ダイワリールオイル2は価格がお手頃で、油膜保持性能にも優れているのでベアリングやスプールにも使え、摩耗防止効果もある優れものです。またノズルの先端が長細いため、オイルを注しやすい点も評価されています。「迷ったらこれ」と言われるほどの万能タイプで、価格も安いので初めての場合、このオイルから始める方もいます。
OWNER(オーナー)グリスAR-3ベアリング潤滑油
ベアリングや回転部品に特化したオイルで、黒鉛粒子が含まれていないので、静音・摩耗防止効果に優れています。粘性が若干高いのも特徴で、潤滑剤だけでなく緩衝材としての効果も期待できます。点眼タイプの商品になっています。
リールメンテナンスにはオイルとグリスのセットがオススメ
はじめてリールのメンテナンスをする、または釣りを最近始めたという方なら、オイルとグリスのセットがオススメです。この章では使いやすいスプレー式のオイルとグリスのセットをご紹介します。
シマノ(SHIMANO)リールメンテナンススプレー2本セット
動画でも使用されているのがシマノ(SHIMANO)のリールメンテナンススプレーの2本セットです。このセットの初心者にとっって嬉しいところが親切丁寧な説明書です。リールの部品の名称やどこにオイルを使い、グリスを使うのかが説明されています。将来的にリールをカスタマイズしたいという方には、良い足がかりになる商品です。
メンテナンスしたリールを持って釣りに行こう!
いかがでしたでしょうか。リールは内部の構造も複雑で、組み間違えてしまうと正しく作動しません。メーカーでオーバーホールしてもらうと間違い無いですが、自力でという方はオイルやグリスをあれこれ試してみて自分の釣りのシーンに合うものを選ぶと良いでしょう。今回の記事はその足がかりになれば幸いです。