また、集魚力も抜群なので、何粒かを先に撒き餌として使うこともできます。エサ取り対策で何粒かまとめて使うと効果的です。
練餌③マルキュー 配合エサ 練りエサ 生タイプ 常温製品 フィッシュ ワゲットM
この餌の特徴としては、餌の中心に穴が開いているので初心者の方でも形を崩すことなく餌を仕掛けに取り付けることができます。また、価格も400円程でコスパもとても良いです。
1粒あたりの大きさがそこまでないので、その分数も多くあり失敗しても大丈夫です。チヌ釣りが初心者の方にオススメの製品になっています。
練餌④マルキュー 配合エサ パワーダンゴチヌ
この餌はとにかく品質の良さにこだわっています。集魚力はもちろんのこと、水深が浅い場所から30~40mほどの深さがある場所でも効果を発揮します。
使う前に、好みの硬さまで海水を含ませることで海底まで餌を十分もたせることもでき、自由自在に使いまわせる品質です。値段は少し高めですが、この餌だけでチヌ釣りをすべてカバーできます。
練餌⑤マルキュー オカラだんご
この餌の特徴は、水を含みやすい性質の材料を配合して作られているので水を加えて練る事で大きさを2.5倍にまで増大させる点です。
これにより、この一袋で多くの量のダンゴを作ることができ、コスパ面でも良いです。また、海水に入った時に周りが濁るので、チヌの警戒心を解いてより食いつき面でも成果を得ることができます。
チヌ自作餌の作り方
いろいろなタイプのエサが作れる!
チヌのエサのタイプは用途によって様々です。その中でも、よく用いられるのが練り餌と撒き餌です。実はこの二つのエサは、自作することができます。特に練り餌に関しては、サナギタイプや集魚タイプなど、反応させたいターゲットによっても作り方や材料を変えています。その応用で、自宅にあるものを使い作ります。
この手の市販の餌には、視覚を刺激する為の着色材や魚の好物であるアミノ酸やアミエビなどが含まれており、ここに匂いで引き付けるための材料や粘り気を生む材料などもプラスして入っていることが多いです。これらを理解すれば、家にあるものやホームセンター・スーパーで買えるものでも十分作ることができます。
具体的な自作餌の作り方①食い渋りイエロー
食い渋りイエローとは、市販に売られている練り餌の一種です。黄色で視覚を刺激するタイプの餌で、海底に潜むチヌに対してアピールでき、チヌ釣りにおいて人気のある餌です。この餌は自作することができ、市販のものを買うより経費をおさえることもできます。
具体的な作り方は、小麦粉・えび粉・砂糖・アミノ酸・黄色の食用色素を混ぜ合わせ、その後に水あめと水を混ぜ合わせてこねます。そして、サラダ油とバニラエッセンスを加えた後に丸くこねていきます。あとは、好みの硬さまで水を足しながら練っていくだけです。小麦粉とえび粉を9:1の割合で入れることがポイントです。
具体的な自作餌の作り方②高集魚レッド
高集魚レッドは、食い渋りイエローと同じシリーズとして販売されている餌です。この餌も視覚で刺激するタイプの餌ですが、食い渋りイエローと違うのは、ニンニクを配合することで匂いでも食いつかせることができる点です。この匂いでチヌの大物の気を引くことができます。
この餌の自作版の作り方は食い渋りイエローとほとんど同じで、成分が違う分その代替品となる材料が変わっているだけです。主に違う点としては、さなぎ粉やおろしにんにくを使い、食用色素は赤の物を使っています。
あとは同じ工程で作っていきますが、注意すべき点はにんにくを入れすぎないようにすることと、液体を入れすぎないことです。
季節によって餌を変えよう!
季節によって餌を変える理由
チヌの食性は雑食性であり、時には人間が食べているようなものを餌にしても食いついてくることがあります。逆に、チヌは食欲旺盛が故にその時期ごとの餌の好みもコロコロ変わっていきます。
雑食であると言われる理由は、季節ごとに食す餌が違うので様々な種類のものを食べているように感じる部分も大きいです。
また、地域によってもチヌの習性や食性が違ってきます。なので、その土地ごとのチヌの状況や釣りの環境なども現地の方に聞いたり、事前に調べておくと餌への食いつきが悪いなどの失敗を無くすことができます。
6月〜9月頃
この時期は梅雨から夏のシーズンであり、海水の温度も上がってくるのでチヌが活発に餌を求めて動き回るようになります。また、このシーズンは同時にエサ取りを多く発生させます。このエサ取りは昼間に活発に動き、ターゲットにまで餌が到達せずに投げるたびに無くなるなんてことが多く起こります。
この事態を無くすために、この時期は夜釣りをメインにした方が良いです。その時に使用する餌は硬めの餌です。これは夏〜秋の水温が常に高い時期にチヌが好むからという理由もありますが、エサ取りから逃れるためという理由もあります。具体的な例としては小さめの生きたシャコやカニ、または練り餌などもおすすめです。
10月〜11月頃
この時期は1年を通して見ても、特に数を釣るという面で釣果が期待できます。水温も夏ほどではないですが基本的に高めであり、魚にとっては特に過ごしやすい時期ですので、夏よりも餌を求めてチヌが活動します。この時期は特に雑食性も増しますので、撒き餌やダンゴなども効果的です。
また、具体的な餌で言うとイガイの他にサナギなどのサシエを好んで食べます。サシエは他の餌に比べてカロリーが高めで脂肪分も多い方ですので、腹が減っているチヌは喜んで食いついてきます。このような餌を多く食べている時期ですので、当然チヌ自体も脂の乗った質の良い身になっています。
12月〜3月頃
夏~秋にかけてたくさん餌を食べて、脂肪をたくさんつけたこの時期のチヌが一番脂が乗っておいしいです。そして本格的な冬に入る前に、冬を海底で超すために蓄えをしておく為です。産卵の時期も春に控えていますので、できるだけ蓄えようとします。
この時期から、硬い餌から軟らかい餌へと好みがシフトします。特によく使用されるものとしては、サシアミやオキアミなどです。また、イガイの代わりにフジツボを使います。
チヌは少し無理してでも蓄えを得ようとしている時期ですので、餌によっては食い渋ることも多いです。また、冬が本格的に始まると完全に産卵期が始まり渋くなります。
4月〜5月頃
この時期は、冬を超えて海水の温度も徐々に上がってくるので、本格的な産卵に向けて冬を超えるためにいた深場から浅瀬へやってきて、産卵のためのエネルギーとなる蓄えを求めてきます。
これを「乗っ込み時期」といい、この時期はチヌがいつもよりも荒ぶるように餌を求めてきます。この時期はまだ軟らかい餌を求めている時期ですので、餌は12~3月とそこまで変えなくても良いです。
ただ、エサ取りなどもそこまでいない時期ですので、大物を狙ってフカセ釣りなどをすることができます。また、そんな時は青コガネを使うのも効果的です。この時期は大物狙いができるので、ダイナミックな釣りが好きな方はおすすめです。
チヌ釣りの生きた餌の取り方
イガイ
イガイは別名「カラス貝」と呼ばれている貝で、チヌ釣りの中でもメインの餌としてとても重宝されます。この貝は、基本は釣り場とする防波堤など現地で採ります。ただ、1年中岸壁についているわけではなく、梅雨の時期や夏などに多くついています。場所によっては1年中ついていることもありますが、冬はそこまで数がありません。
取り方としては、専用のイガイをとる熊手のような用具を使うのですが、使い方としては棒状のようなものに取り付けるか、竿の柄の部分に取り付けて使います。取り付けたら引っ掻くように岸壁についているイガイをとるだけです。イガイの詳しい情報を載せた記事も下記に載せておきますので、参考にしてみてください。
フジツボ
フジツボはイガイが取れなくなる時期から代用品として使用されている餌です。この餌は主に干潮の時に波打ち際で転がっている「ゴロタ」といわれる丸い石付近で採ることができます。その他にも堤防などでも取ることができますが、手が届きにくい場所にあるなど採りにくいのでオススメはできません。
この餌の良い点としては、採ってもし余ってしまった場合も冷凍保存することができることです。なので、イガイが採れない時の為に干潮時に多く採っておくということもできる、とても便利な餌でもあります。
カニ
カニはフジツボと同じで、干潮時にゴロタが多く転がっている場所で採ることができます。ゴロタ場付近では大きな岩も多く転がっていますので、その岩をどかすとその下から出てくることが多いです。また、小さい岩や石を一点に絞ってどかしてみても発見できると思います。
注意することは、フジツボを採る時も同じように軍手をしておいた方が良いという点です。丸みを帯びた岩しかないと思っていたらフジツボで指を切ったり、たまに鋭い角をもつ岩もありますので、注意深く餌をとることをオススメします。
チヌを釣りに行こう!
チヌを釣る前にしっかり情報収集しよう!
チヌ釣りをする場合には、各場所ごとで使える情報も違ってくることもあるので、下調べと基本的な情報を頭に入れておくことが必須です。そこで、下記にチヌ釣りについて必要最低限知っておいた方が良い情報が掲載された記事を載せておきましたので、ぜひ参考にしてチヌ釣りを楽しんでください。
餌の特徴を理解してより良い釣果を得よう!
チヌ釣りにおいて、餌のチョイスはとても大事な作業になります。ここでミスしてしまうと、チヌは警戒して食いつきが格段に悪くなってしまうこともあります。なので、ここで紹介した情報も合わせて自分自身でしっかり知識を頭に入れたうえで、準備から怠らないことが大切です。