ハゼクランクって何?
ハゼクランクとは何だろうと思われる方も多いのではないでしょうか。ハゼクランクはここ最近生まれた新しい釣りです。そんなハゼクランについてこれからご紹介していきます。この機会にハゼクランクのことを知って挑戦してみて下さい。
ハゼクランクとは
汽水域などに広く生息するマハゼを、小型のクランクベイトで狙う釣り方のことをハゼクランクといいます。 餌釣りよりもよりゲーム性が高いハゼクランクは、ルアーフィッシングの中でも手軽にできて初心者にもおすすめの釣りです。
クランクベイトが使われる理由
クランクベイトは大きなリップと高い浮力を持っているのが特徴です。そのため根掛かりしにくく、岩や木など底に沈んでいる障害物をかわしながら泳がせることができます。このような特徴から浅いポイントでも使いやすく、根掛かりを回避しながらハゼにアピールしてくれますのでクランクベイトがよく使われる理由となっています。
ハゼの生態
ハゼは、春から初夏にかけて生まれたものが徐々に成長して、夏休みのはじめには10cm前後になります。7月ごろはまだ「デキハゼ」と呼ばれる小型が多いのですが、8月もお盆を過ぎると20cm近くになります。また、ハゼは砂地が大好きで、海底におなかをつけて生活します。
腹ビレは吸盤のようになっており、時には護岸の壁にぴったり張りついていることもあります。頭部をよく見ると、身体のわりに口が大きいことが分かります。この口でエサをひと呑みにするので、大型のほうがハリに掛かりやすい傾向があります。
ハゼが釣れる時期
ハゼ釣りは夏から秋にかけてがベストシーズンだといわれています。夏場に盛んにエサをとって成長したマハゼは、秋口になると20cm程度まで成長します。水温が下がるとともに、ハゼは冬にむけて餌を盛んにとるため、さらに活性が高くなります。その為9月〜10月がサイズと数が両立できる釣りが楽しめる時期となります。
ハゼが居る場所
ハゼは基本、汽水域を好み生息しますので、潟周辺や河口域などに多く居ます。その他に河川が近い場所にある港の岸壁や堤防でもよくみられます。種類によって場所が違いますので表にしてみました。
サンゴ礁 | ハタタテハゼ、ネジリンボウなど |
岩礁海岸 | タイドプール、ドロメ、アゴハゼ、チャガラ、キヌバリなど |
内湾の砂泥底 | マハゼ、ウロハゼ、ヒメハゼ、イトヒキハゼなど |
干潟 | トビハゼ、ムツゴロウ、ワラスボ、ハゼクチなど |
汽水域 | ゴマハゼ、シマハゼ、ミミズハゼ、アベハゼ、バンブルビーゴビー、ツムギハゼなど |
淡水域 | ドンコなど |
海と川を回遊 | チチブ、ヨシノボリ、シロウオ、ウキゴリ、ボウズハゼ、カワアナゴなど |
ハゼに見えない魚
ここでちょっと変わった魚、ワラスボについてご紹介します。ワラスボはハゼ科の魚でありながら、ハゼに見えないような外見をしていて「エイリアンのような魚」と比喩されています。その気になるワラスボの生態と食べ方についてはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
ハゼクランクで釣れやすい場所と時間帯
釣れやすい時期が分かってくると、今度は釣れやすい場所と釣れやすい時間帯が分かるとより楽しめますよね。そのためにも前もって調べておくことも大事です。一緒にチェックしてみましょう。
水の中に変化がある場所
ハゼは駆け上がりと言って、水深が浅くなったり深くなったり、変化のある場所を好む傾向があります。これを見つけ出す為には、仕掛けを投げて着底するまでの時間が変化している場所を見つけ出したり、沖に投げた仕掛けを引っ張ってきたりして、その引き抵抗が変わる場所などを発見することです。
多くの場合は岸近くが浅く、流れの当たる川の中心付近は水の流れる力により掘れやすくなっており深くなっています。水深の変化を水の色で目視できる場合もあります。浅い場所は水の色が薄く、深ければ濃くなってくるという具合です。
障害物がある場所
大きなハゼが潜みやすいのは、柔らかい底質の中に所々石や岩が沈んでいるような場所です。特に大きな岩などがあるところは、根掛かりに繋がることが多いのですが、なにか硬い障害物がある周辺は良型ハゼの集まりやすい場所になっています。
釣れやすい時間帯
一般的に魚が釣れやすい時間帯は、朝マズメと夕マズメだと言われいます。朝マズメには水中の植物プランクトンが光合成の為に浮上し、それと同時にそのプランクトンを餌とする小魚も捕食活動を始め、さらにその小魚を餌とする大型魚も捕食活動を始めるため釣れやすくなっています。。
また夕マズメには夜行性の動物プランクトンが活動をはじめることから、水中では朝と同様の変化が起こるため、朝マズメ同様釣れやすくなっています。
ハゼクランクの種類と特徴
最近流行りだしたハゼクランクですが、釣り方や場所に合わせて種類もふえてきました。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ハゼクランクの特徴
ハゼの生息するボトムまで急潜行して、根掛かりを大きく軽減できるロングリップ仕様としたうえで、根掛かりを回避できる浮力は残しつつも絶妙なスローフローティングな設計になっています。早く沈んでゆっくり浮き上がることで、バイトチャンスを増大させることが出来ます。
ハゼクランクスリムタイプの特徴
ゆっくりとした大きなアクションが特徴になっており、ファットタイプとローテーションしながら使っていくと効果的となっています。水が澄んでいるときや潮が止まっているような時におすすめです。
ハゼクランクスモールサイズの特徴
ハゼの反応を変えたりするためサイズダウンしたものです。ハゼのサイズが小さなときや喰いが悪いという場合に使われます。使い方はハゼクランクと同じで、ボトムを叩く感じで使っていただければ大丈夫です。
ハゼクランクの基本の釣り方
釣り方をいろいろ知っておくと普段なかなか釣れない人でも、入れ食いのように沢山釣れ出したりしてハゼクランクもより楽しくなってきます。基本の釣り方を3つご紹介していきますので、いろいろと試してみて下さい。
ストップ&ゴー
ボトムに接触した後に巻きを止めることによって、ルアーが止まり魚がアタックしてくるのを待ちます。ストップ&ゴーは、2秒巻いて2秒止めるなど巻いて止めるを繰り返し行う釣り方です。
巻く時間と止め時間を複数のパターンで試してみる事をおすすめします。止める感覚などはその日のヒットパターンを探りながら巻いてみてください。
ただ巻き
ルアーゲームの基本的なアクションであるただ巻き。ただ巻きは、着水後早巻きで底まで潜らせ底を感じながらゆっくり巻きます。ズルズルと底に接触したり、コンと時々底と接触するのが感じられます。
底を泳がせる
キャストしたらゆっくりリールを巻くだけ。この時に重要なのは、必ずボトム(底)を取ることです。ハゼは底で群れていることが多いので、ルアーの存在に気付いてもらうためです。
クランクがボトム(底)に到達すると、リップがコツコツとボトム(底)を小突く感覚が手元に伝わりますので、この感じをしっかりと把握してください。そしてその状態が続くよう、ゆっくりとリールを巻き続けます。
ハゼクランクで釣れない時の対処法
簡単と言われているハゼクランクでも釣れない時もあります。そんな時は同じ場所で同じことをしていてもなかなか釣れません。釣れない時に試していただきたい対処法をいくつかあげてみました。参考にしてください。
巻き上げスピードを変える
巻くスピードも釣るためには重要です。速く巻いたりゆっくり巻いたりして、どのくらいのスピードが良いか試してみてください。スピードがうまく合うと釣れ出すこともあります。
またスピードを少し緩めて、ハゼクランクを少し浮かせてみるとハゼが喰いつくきっかけになることもあります。
ルアーを変更する
釣れないときには他のルアーに交換してみると、ハゼが反応をしめすものを見つけ釣れるようになることもあります。大きなものから小さなものへ、また小さなものから大きなものにサイズを変えてみるのもよいでしょう。
フックを交換する
アタリがあっても釣れないという場合には針のサイズを小さくしてみましょう。もしかするとハゼのサイズが小さすぎて針に掛からない可能性もあります。市販品では4~7号をよく見かけるのですが、2~3号で仕掛けを作っているベテラン釣り師もいます。
メインフックに取り付けて使われているアシストフックもありますので、そのようなものを使ってみるのもおすすめです。
それでもダメな時は、場所を変えよう
アタリがないところでいくら粘っても期待はできません。ハゼにとって居心地のよい場所は、その日その時間によって変化します。少しずつ歩きながらクランクベイトを流しつつハゼを探していきましょう。
ハゼクランクで沈まない時の対処法
クランクベイトは沈むものであると勘違いしてしている方も多いようですが、実際は水に浮くのが基本です。ですが、それ以外にも沈まない原因がありますのでいくつかご紹介します。困った時に参考にしてください。
真っ直ぐ泳いでくれない時
ハゼクランクが真っ直ぐに泳がなくて沈んでくれないことがあります。このようなときは、ルアーを真っ直ぐに泳がせるようにしましょう。プライヤーなどでルアーが泳いでいってしまうときには、ラインアイを左に泳いでいくときには右に、右に泳いでいくときには左に曲げるてみるとよいでしょう。
沈まず水面を泳ぐとき
ハゼクランクは小型で軽いため水面を滑ってしまい、沈んでくれないこともあります。、このような時には、少しだけサイズアップしたスナップを使ってみたり、フックアイのフロントフックのところに、スプリットリングを追加したりなどして重さを増すと良いでしょう。
アシストフックが原因になっていないか確認
フッキング率アップのため、ハゼクランクではアシストフックを使用することも多いです。しかしアシストフックから生み出される抵抗によって、本来の潜行深度まで沈んでくれないことがあります。
このような時には、アシストフックのアシストラインの長さを調整してみたり、フックのサイズを小さくしてみたりすると沈んでくれるようになるでしょう。ただし沈む場合でも最大潜行深度まで沈ませるためにはアシストフックを外して使うのが基本です。
ハゼクランクおすすめルアー5選!
ハゼクランクのおすすめのルアーを5つ選んでご紹介します。
ハゼクランクおすすめルアー① Prosper フィッシングハードルアー 一匹9.5cm 11g
価格(円) | 598 |
サイズ(mm) | 95、30、35 |
材質 | プラスチック、金属 |
フック | 三本釣り針 |
※価格は、2018/12/03 現在
飛ぶ、泳ぐ、釣れる、すべての要素を凝縮しています。 集魚力を発揮しているバイブレーションルアーです。飛距離も抜群。フォールでバイトを狙えます。水に生きるようなスイミングアクション、ボディ形状と遊泳姿勢によりウィードに突っ込み過ぎず切りやすいという絶妙なバランスです。
明るく大きな3Dの目は、フランスインポートBKKトリプルフックで構成されていて、これが捕食者の天然の標的になります。マルチセクションモデリングという高度な凝集滑らかなデザインでツーピース接合デザインです。
ハゼクランクおすすめルアー② アイマテトラ モノ ハゼチューン 39mm 3gハゼ #X4384
価格(円) | 1,075 |
サイズ(mm) | 39 |
標準自重(g) | 3 |
タイプ | フローティング |
レンジ(cm) | 40~70 |
アクション | タイトウォブリング |
フック | SBL-31#3 (アシスト)MA-01ショート |
リング | #1 |
※価格は、2018/12/03 現在
お手軽なハゼクランクゲームにテトラチューンモデルです。アジングやメバリングのタックルルアーをお持ちであれば簡単に入門できるお手軽感が人気の秘密です。
そのようなハゼクランク戦線にトラウトで人気の高かったテトラモノを投入。ウエイトの位置や針の仕様などを細部までにこだわり、ハゼクランク用にフルチューンUPしています。
ハゼクランクおすすめルアー③ ハゼクランク 水玉レッドヘッド ルアー
価格 | 1,210 |
サイズ(mm) | 32 |
標準自重(g) | 3.6 |
有効レンジ(m) | 約2 |
※価格は、2018/12/03 現在
ショートバイトも逃さない、サクサスフックを採用しています。遠くのハゼにも強力にアピールし、ラトル仕様。早く潜行し、ゆっくりと浮き上がる。バイトチャンスを長く取れる絶妙なバランスです。
ハゼクランクおすすめルアー④ ファーストクランク35MD 赤鉤仕様
価格(円) | 486 |
サイズ(mm) | 35 |
標準自重(g) | 3.2 |
※価格は、2018/12/03 現在
流行のハゼクランク用にチューンナップし、シングルフック仕様となっています。スレているトラウトやバスに効果的なファーストクランク35MD。使い方はタダ巻きのみでOKです。スローミディアムほどのストリープ速度が効果的です。 フックはバーブレスです。
ハゼクランクおすすめルアー⑤ ハゼ ディープ クラ・ピー Bell
価格(円) | 1,458 |
サイズ(mm) | 34 |
標準自重(g) | 3.3 |
レンジ(m) | 2 |
フック | #10 |
※価格は、2018/12/03 現在
投げて巻くだけ。アクションやサウンドでターゲットを呼び寄せ、障害物をしっかりと回避してくれる「ディープクラ・ピーSFT BELL」に代表されるクランクベイトです。今お手元にソルトライトゲームタックルがあれば、すぐに始められます。お手軽なところも大きな魅力です。
上手に使用するコツはボトムを感じながらトレースしつつも、根がかりしそうになったら、浮かせて回避です。 ロストも少なくなる上に場荒れもしないので、連続キャッチも望めます。ビギナーに自信を持ってオススメする定番アイテムです。
ハゼクランクスモールサイズおすすめルアー5選!
ハゼクランクスモールサイズのおすすめのルアーを5つ選んでご紹介します。