ハコフグ情報まとめ|生態や毒性、絶品料理までご紹介!

ハコフグの顔はくりくりとした丸い目に、尖ったおちょぼ口が印象的です。他のフグ科の魚たちがペンチ状の歯板を形成するのに対し、ハコフグの歯は尖った口の先端に鑿(のみ)状の歯が集まって形成されています。これはカワハギの歯の構造によく似ています。

ハコフグには毒がある?

ハコフグは2種類の毒を持っている

フグと同様、ハコフグにも毒があります。しかし、他のフグがもっているテトロドトキシンという猛毒は持っていません。だからといってハコフグの毒性が弱いのかというと大間違いです。ここではハコフグが持っているふたつの毒性について説明します。

皮膚から出るパフトキシン

ハコフグは危険を感じると、皮膚表面から「パフトキシン」という毒を含んだ粘液を放出します。このパフトキシンは魚に対する毒性が強い為、同じ水槽にいる他の魚たちを死なせてしまったり、自身の毒で自らも死んでしまうことさえあるのです。

内臓にあるパリトキシン

またハコフグは内臓に「パリトキシン」という毒を持っている可能性があります。このパリトキシンは、他のフグが持っている猛毒テトロドトキシンの数十倍もの毒性があり、いわば超猛毒です。パリトキシンは摂取すると、激しい筋肉痛や呼吸困難、全身の麻痺などを引き起こし、最悪の場合死に至ります。

パリトキシンはもともとハコフグの内臓で生成される訳ではありません。餌から摂取したパリトキシンがハコフグの内臓に蓄積・濃縮されていく為、毒性の有無や強さには個体差があるのです。

ハコフグはどうやったら釣れる?

釣りの外道としてたまたま釣れる

ハコフグは基本的には狙って釣る魚ではありません。ウキフカセ釣りなどで寄せ餌に集まってきたものが釣れたり、クロダイ釣りなどでも外道として釣れることが多いです。これはクロダイ釣りで使うサナギ餌への反応が良いためです。6月~10月が釣り期とされています。

ハコフグの美味しい食べ方は?

ハコフグは毒さえ注意すれば非常に美味しく食べられる魚です。硬い鱗は焼いてしまえば簡単に剥がすことができます。一般的な食材ではないですが、各地でローカルな食材として親しまれています。ここではハコフグの美味しい食べ方をいくつか紹介します。

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