グレってどんな魚?磯の王者の生態から料理までご紹介

グレという名前は一説として、「黒い魚」を「くれぇさかな」と呼んでいたことから、「くれぇ」→「グレ」と変化したといわれています。九州地方のクロも、同じ見て目の理由からきています。ちなみにメジナは、他の魚に比べ目が近いことから、「目近魚(めじかな)」といわれており、メジナに変化したといわれています。

グレの食性

グレは雑食性で、海藻類をよく食べます。冬場には岩場に生えた柔らかな海藻を好んで食べるため、前歯が鋭くなっています。夏場にはゴカイや甲殻類を食べています。またクチブトよりもオナガのほうが肉食性があるとされています。

撒き餌にはオキアミやサクラエビが利用され、夏場にはスイカでもグレが釣れることもあります。

グレは磯の王様

磯釣りファンの心を惹きつけてやまないグレですが、警戒心が強く、潮の動きに非常に敏感です。グレは一度エサを口にしてもいったん吐き出す習性があり、アワセのタイミングも難しい魚です。しかし、小型でも強烈な引きがあり、釣り人達は魅了されます。この章では、磯釣りの王様としてのグレをご紹介します。

磯釣りの代表魚

磯釣りでは、イシダイやクロダイも人気ですが、最も磯釣り師に愛されているのはグレだといえます。繊細がゆえに難しく、一度かかれば強い引きが楽しめるゲーム性の高さが魅力です。

磯釣りの大会でも、グレをメインターゲットにしたものが多く、プロも活躍しています。グレ釣りのタックルは性能も高く、竿の繊細さと力強さは他の竿シリーズの中でも群を抜いています。

グレを釣るのはむずかしい?

グレは撒き餌に群がるため、嗅覚と味覚は持っています。しかし、グレには0.13程度の視覚があり、赤や青を見分ける色覚も備わっています。そのため、針やラインを見分けることができます。好奇心旺盛で学習能力があるため、釣れそうで釣れない難しさがあります。

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