火打石を使ってみよう!火起こしから焚き火を育てる方法やファイヤースターターもご紹介

サバイバルで良く見る、火を起こす時をする方法としては火打石だけではなく錐揉み式発火が有名です。正式には、摩擦式発火法という手法で最も原始的で、野外活動の原点です。自宅からナイフ1本を持参するだけで実施できます。材料は、厚手の枯葉、針葉樹の枝、まっすぐな棒だけなので一度試してみてはいかがでしょうか。

焚き火の育て方

火種が出来上がると、火を炎へと拡大させていく過程に移行します。火の成長は良く人間に例えられます。幼少期を経て、少年期、青年期と大人に成長する過程を踏んでいきます。我が子と同じ感覚で成長させていきましょう。

①細めの木に火をつける

まずは小さい火を鎮火させない事が大切です。火はまだまだ子供なので大きい木を近付けても付きません。なので芯が細い枝や割り箸、現地で調達出来るのであれば松ぼっくりなども燃えやすいです。ここで重要なのは、水分が失われている乾燥した状態の物でなければなりません。

②太目の木に順に火を広げていく

①に着火出来、火が安定してきた所で徐々に太目の木を燃やしていきます。この段階で急に入れすぎると消えてしまいますので、空気の通り道を作るように、火元を潰す事がないように設置していきましょう。十分に炎を拡大させ次の段階へ。

③薪をくべる

②までくれば後一息です。人間でいうと少年期から青年へと登っていくだけです。乾燥した薪を大胆にくべていきます。②の段階である十分に炎は強くなっているので、ここは躊躇なく投入し、決して火元は潰す事がないようにしましょう。最後は、一本ずつ、鎮火させない為に薪を入れていきます。

火の育て方/パターン①

上記の段階の際に木に素早く炎が移りやすいような組み方をする意識します。炎を拡大させるには材料だけでなく酸素が必要です。逆にいうと二酸化炭素が火元に充満してしまうとすぐに鎮火してしまいます。ここでは、先ほど説明した段階に合わせた設置方法を2パターンについて説明します。

①細めの木の置き方

新聞紙や綿素材のもとを火元として置いて起き、そこを中心に向かって火元を潰さず、木を交差して置いていきます。決して置き過ぎないように空気に通り道をしっかりと意識しテントを組むように木で木を編み込むよう立体的に設置します。

②太めの木の設置

①の立体を支えとして組んでいきます。太めの木も芯の太さが様々ですので細い順に立体を作っていきましょう。コツは、設置する木は同じ向きだけではなく、次に入れる木と木の空間を作りながら置いていくと炎の回る速度は早いです。

③薪の設置

②まで着火すると火は大きく燃え上がるので②と同じ要領で薪をくべていきましょう。ここで意識してほしい事は、①、②と燃え終わった物が地面に溜まっていきます。これが火床という状態で、高い温度で燃え続けている一番良い状態です。

火の育て方/パターン②

着火の順番に決まりはありますが、木の設置方法は試行錯誤した後、拘りが生まれ、やり方は十人十色です。次に紹介する方法はパターン1とは違い始めから薪を置いた状態で燃やす方法です。こちらの方が、初心者には簡単なやり方になります。

①地面に薪を同じ方向に並べて設置

こうする事で、地面の湿気や冷気を火元に遠ざけるというメリットがあります。また、薪の上で火を起こす事で、燃えた枝等が勝手に薪と薪の間に落下し、火床を上手く作ってくれる効果もあり、火元が安定しやすいです。

②薪の上に燃えやすい物から設置

①の上に焚き付けるために必要な新聞紙や枯葉を設置し、その上に割り箸や小枝等を置いていきます。初めの内に組みすぎると、空気の通り道が遮断され燃え広がりにくいため、数本程度にしておきましょう。

③着火

②で設置した新聞紙や枯葉等に着火します。ここで注意が必要な事は回りを効率的にしようとして、置いてある木々を弄ってしまうことです。こうすると弄った事が刺激となり余計非効率となってしまうため見守っておく事が大切です。付きが悪ければ息を吹きかけてあげましょう。

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