アトランティックサーモンとは
日本で主に流通している鮭は主に5種類あります。銀鮭、紅鮭、シロ鮭、トラウトサーモン、そしてアトランティックサーモンになります。最近ではスーパーでも切り身の状態よく売られていますね。美味しいことから、とても人気の種類になります。
今回ご紹介するアトランティックサーモンは、サケ目サケ科に属している、白身魚で、別名は「タイヨウサケ」です。生息地は北大西洋とその流入する川です。日本では獲ることができないので、輸入しているものの大半は、ノルウェーで養殖されたものです。世界的に見ても、市場に流通する大半は養殖されたものになっており、天然のものは少ないです。
大型な魚
サケ科の中では比較的大型な種類で、平均的な大きさは90~110cmですが、最大では150cmにもなり、体重も40kgを越すものもいます。見た目は頭~背部にかけて黒い斑点が見られ、頭が比較的小さいのが特徴です。
年間を通して楽しめる
流通しているものの大半が養殖物です。養殖されたものは、厳重な管理下で年間を通して安定して供給されるようになっているため、一年中、いつでも美味しく食べられます。なので、特に旬はありません。
アトランティックサーモンとトラウトサーモンの違い
トラウトサーモンもよくスーパーで見かけますよね。他に、100円寿司店でもよく見かけます。なぜならトラウトサーモンはアトランティックサーモンよりも安価なため、よく使われているのです。ではこの2つの違いは何かご存知でしょうか。
トラウトサーモンは実はニジマス
トラウトサーモンと言われていますが、この正体は実はニジマスなのです。ニジマスは淡水魚ですが、トラウトサーモンはニジマスを海水で養殖されたものです。トラウトサーモンというのは正式名称ではなく商品名で、海にいるサーモンとニジマス(トラウト)を掛け合わせて名付けられたといわれています。
見た目でわかる
トラウトサーモンは小型で、大きさは30cm程になります。見た目は銀白色をしており、体や鰭には小さな黒点があり、側線に沿ってピンクがかっているため、切り身になっていてもその皮の模様で判別しやすいです。日本国内でも小規模で養殖されていますが、ほとんどはチリで養殖されたものになります。
2つの味は全然違う
2つの違いは、種類や見た目だけではありません。味も全く違います。トラウトサーモンは脂が少なめで、さっぱりとしており、くせもありません。一方、アトランティックサーモンはたくさん脂がのっていて、濃厚な甘味があるのが特徴です。アトランティックサーモンとトラウトサーモンに関する記事はこちら。
アトランティックサーモンの危険性について
そんな美味しいアトランティックサーモンですが、中には養殖サーモンは危険だという話を耳にすることもあるのではないでしょうか。どんな食べ物にもリスクはつき物です。けれど、一概に怖がる必要はありません。正しい知識をもつことが重要です。
アニサキスが寄生している可能性がある
1つめの危険性は、アニサキスが寄生している可能性があることです。しかし、これはアトランティックサーモンだけにある危険性ではなく、生食する魚には含まれている可能性があるものです。アニサキスに寄生されたものを食べることで、腹痛・嘔気・嘔吐等の症状が出現する可能性があります。
アニサキスをなくすには
アニサキスを死滅させる方法は冷凍・加熱することです。-20℃以下に24時間以上置くと死滅します。家庭でも冷凍庫に48時間以上おけば死滅します。養殖されているものは、厳重に管理されており、また輸入の際に一度冷凍されていることからもアニサキスに寄生されている可能性は低いです。
有害物質を含んでいる可能性がある
もう1つ気をつけなくてはいけないのが、有害物質を含んでいる可能性があることです。抗生物質やワクチンを与えられたり、与えられる餌に合成物質が含まれていることがあります。また極一部の養殖場で汚染されているところもあるといわれていますが、国の許可がないと養殖はできず、厳重な管理下で養殖されています。
食べてはいけないのか
有害物質が含まれている可能性があるとはいえ、少し食べた程度で健康に被害がでるようなことはありません。アニサキスは先に述べたように対策は可能です。主な養殖場であるノルウェーでは養殖場を厳重に管理しています。心配な方は控えた方が良いかもしれませんが、過度に怖がりすぎなくても大丈夫でしょう。
コストコのアトランティックサーモンはすごいらしい
アトランティックサーモンは、スーパー・通販と様々な場所で購入することができます。そんな中でもコストコのアトランティックサーモンはコストコ会員の定番商品となるほどとても人気で、しかも美味しいと話題です。その人気の秘密を探りましょう。
1度も冷凍しない
コストコで販売されているアトランティックサーモンはノルウェーで養殖されたものです。通常は輸入の際に一度冷凍されますが、コストコで販売されているものはなんと一度も冷凍されていないのです。一度も冷凍されていないため、生食で食べると脂がとろけるような味わいを楽しめます。
寄生虫の心配がない
冷凍されていないと寄生虫がいたら死滅しないのではと心配になりますよね。でも安心してください。コストコでは厳重な管理下で養殖されたものを輸入しているので、寄生虫の心配はなく、冷凍をする必要がありません。また、鮮度を保つため、輸入する時は空輸で運ぶので、美味しく安全に食べることができます。
餌としてアスタキサンチンが与えられている
アスタキサンチン及びカンサキサンチンを餌として与えられて養殖されています。これは天然の色素で、美容効果の高いビタミンCよりもさらに強い抗酸化作用があります。天然の色素なので安心して食べられます。
アトランティックサーモンの切り方と保存方法
コストコで販売されているアトランティックサーモンは、1パックあたり1kg前後も入っています。なかなか一度に食べきれる量ではありませんよね。残ってしまった時に迷うことなく食べきれるように、切り方と保存方法をマスターしましょう。