サーモントラウトの身は不飽和脂肪酸を大量に含んでおり、脂質性のビタミンAビタミンDが多く含まれています。水溶性のビタミンB12、ピリドキシンを多く含んでいます。不飽和脂肪酸は血液をサラサラにするので中性脂肪と血中のコレステロール値に効果があるといわれる成分です。
アトランティックサーモンとは
アトランティックサーモンの特徴
見た目は頭部が小さく、紡鋳形でやや側扁で左右に平たい形をしています。体は大きく、成魚は全体で約90センチから110センチで約35キロと大きな魚です。身体全体に斑点が散らばっています。身はサーモンピンク色でうろこがかたく、皮は厚みがあります。熱を通しても身が硬くならず柔らかいので味とともに1級品です。アトランティックサーモンはノルウェーサーモンとも呼ばれています。養殖ものがほとんどです。
アトランティックサーモンの正体は
アトランティックサーモンと呼ばれる魚はタイセイヨウサケのことをいいます。漢字では大西洋鮭と書きますが、鮭ではありません。大西洋には多くの河川が流入しており、その流入河川に分布しています。市場に出回っているアトランティックサーモンは養殖されているものがほとんどですが、天然物もあります。大西洋鮭は日本などアジア地域ではシロサケのことを主に指してます。
サーモントラウトの養殖について
サーモントラウトの養殖の歴史のまとめ
ドナルドソンニジマス(メス)とスチールヘッドという海に下る状態のニジマス(オス)を掛け合わせて海で飼育できるように品種改良されてできた世代です。ドナルドソンニジマスはアメリカワシントン州のドナルド博士が作り出したニジマスの改良種であり、その種を海で養殖することでさらに品種改良されました。市場ではトラウトサーモン、サーモントラウト、トラウトと呼ばれています。
ノルウェーサーモントラウトの養殖
ノルウェーサーモントラウトの養殖は1月から2月に開始されます。孵化した稚魚は6カ月から1年後に海水に移されます。その後、海中の中にあるいけすで約2年飼育されます。生後1年半から3年で水揚げされて素早く出荷されます。徹底的に品質管理されているので品質が安定され、水揚げから出荷までの時間が短いので鮮度が保たれます。
サーモントラウトのレシピ(1)
お刺身で食べたいサーモントラウト
子供から大人まで大好きなサーモンのお刺身です。ぜひお家でゆっくり味わいたいです。サーモントラウトの身を安全に食べるために必ずお刺身用のものを選んでください。ひと手間を加えるならば、スーパーで買ってきた刺身を流水で洗い、キッチンペーパーで水けをふきとるだけでいつもよりおいしく食べれます。かおりがよいスモークサーモンもおすすめです。
いくらとサーモンのコラボでさらにおいしく
サーモントラウトの刺身といくらをどんぶりにのせて親子丼もおいしいです。また、きれいなサーモンの色合いは散らし寿司にもぴったりです。サーモンを散らすと見た目も豪華になります。いくら添えて合わせるといくらがきらきらしてみんなで楽しむパーティーメニューに早変わりです。
サーモントラウトレシピ(2)
ムニエルをちょとしたひと手間でイタリアンに
あっさりしているサーモントラウトはムニエルにして食べてもおいしいお魚です。切り身にこしょうをまぶして小麦粉を振り掛け、バターで焼くだけで完成ですが、ひと手間くわえてみませんか。おすすめはハーブの香辛料を小麦粉に混ぜて、オリーブオイルで焼くといつも食べているムニエルとは違った味になります。
サーモントラウトのマリネで血液サラサラ
血液をサラサラにしたいならお手軽にマリネをおすすめします。たっぷり玉ねぎを食べられるマリネをサーモントラウトの刺身と生の玉ねぎスライスをお好みのフルーツビネガーでつけて簡単マリネです。マリネとご飯の組み合わせも夏バテして食欲がないときにぴったりのレシピです。
サーモントラウトのまとめ
サーモントラウトのまとめ(1)
サーモントラウトの正体は改良され養殖されたマスのことでした。サーモントラウトはマスでも海で暮らせる種類のスチールヘッドというマスであり、サーモントラウトとは種類の名前ではなく養殖されたスチールヘッドの分かりやすい商品名ということになります。
サーモントラウトのまとめ(2)
鮭は生では食べられないのに対して、サーモントラウトなど養殖されているサーモンは生で刺身として食べられるお魚です。サーモントラウトは完全養殖で飼育され、徹底した衛生管理のもと冷凍状態で出荷されているので安心して食べられます。回転寿司でもサーモントラウトはおいしく気軽に食べられます。