よく似ている両者ですが、見分ける違いとして『色』と『斑点』があげられます。マトウダイは全体が若干緑がかった色をしていますが、カガミダイは鏡のような銀色。そして、1番の特徴である黒いマトがあるのがマトウダイなので一目瞭然です。よくみると口の形も違い、口が少し上方に沿っている方がカガミダイの特徴でもあります。
マトウダイを三枚おろしにしよう
マトウダイにはウロコがありません。片づけが面倒なウロコ取りが無いのは嬉しいです。先に頭を落としてから内臓を取ってしまいましょう。動画ではピチットシートを使って水分を軽く抜いていますが、使用しなくてOKです。
- 頭の後ろ側に包丁を入れ、引きちぎるような感じで引っ張れば頭が取れます。※ニガ玉を潰さないように注意!
- 腹の淵に軟骨のような固い部分があるので、気を付けながら包丁でたたき切りましょう。
- 血合いを綺麗に落としたら、ヒレをキッチンばさみ等で落としてしまいましょう。
- 腹側、背びれ側からそれぞれ、中骨に沿って包丁を入れ2枚おろしにする。
- 反対側も同様におろしたら3枚おろしの完成です。
マトウダイのレシピ①マトウダイの唐揚げ風ムニエル
ひとつめは、唐揚げ風ムニエルです。市販の唐揚げ粉を使用してフライパンで焼くので、とても簡単な料理になります。面倒な粉の軽量や、味付けをしなくて良いのはありがたい一品です。
下準備
- マトウダイは三枚におろしておきます。
- 食べやすい大きさに切っておきましょう。
- 腹骨も取っておきましょう。皮は固めなので、気になる方は皮も取りましょう。
作り方
- 一口大に切ったマトウダイは、キッチンペーパーで水分を取ります。
- ビニール袋に唐揚げ粉を適量入れ、そこに切り身を入れてまぶします。
- フライパンにオリーブオイルを大さじ1〜2程度入れて、中火で両面こんがりと美味しそうな色がつくまで焼きましょう。
ワンポイントアドバイス
身の水気はペーパーでしっかりと取ることにより、仕上がりがベチャベチャにならないです。唐揚げ粉は、水に溶かない、粉をそのまま使うタイプを選んでください。身が柔らかいので、ひっくり返す時はフライ返しでそっと返しましょう。
マトウダイのレシピ②マトウダイの煮付け
身が柔らかくフワっとしたマトウダイは、煮付けにピッタリの魚です。頭付きのままでも良いですし、魚体が大きいものは切り身でも作ることが出来ます。卵や肝があれば、一緒に煮付けてみてください!
下準備
- 頭付きの場合は、血合いを切り身の場合でも水分をしっかりと取りましょう。
- 身のマトがある部分当たりに、包丁で切れ目を入れておきましょう。味の染み方が変わってきます。
作り方
- 煮汁を作ります。深めのフライパンに醤油、みりん、酒を同割にしたものを入れ、煮立たせます。そこにおろししょうがを加えます。クセがない魚なので、しょうがは無くても美味しく食べられます。
- そこにマトウダイを入れ、落し蓋をして20分程度弱火で煮ます。
- 出来上がったら皿に盛り、あれば白髪ねぎをフワっとのせて出来上がりです!
ワンポイントアドバイス
身が柔らかいので、ひっくり返さなくてOKです。その代わり落し蓋をして、全体に煮汁が行き渡るようにしましょう。丁度良い落し蓋が無ければ、アルミホイルを鍋の大きさに合わせて切れば代用可能です。お好みで醤油の量を減らして少し薄味にしても美味しいです。