アブラハヤってどんな魚?飼育方法や料理、釣り方まで徹底解説します!

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アブラハヤを美味しく食べるには、いかに臭みを消すかがポイントになります。体表のぬめりは塩で揉むことで綺麗に落とすことができます。より美味しく臭みのないアブラハヤは水の綺麗な上流域がポイントです。

アブラハヤの旬はいつ?

アブラハヤが良く釣れるようになる時期は春から秋ごろですが、食用で最も美味しい時期と言われるのは秋から冬にかけての時期です。産卵期を終えた頃の個体が、最も美味しいです。

内臓をきちんと処理しよう

アブラハヤの苦みの原因は内臓で、これを食べてしまうと非常に苦いです。調理する前にお腹を開き、内臓を綺麗に取り出してしっかりと洗いましょう!これだけでも、川魚がもつ独特の苦みを感じず、美味しく調理することができます!

寄生虫に注意!

淡水で生活する川魚全般では、寄生虫に注意する必要があります。寄生虫がいる魚を生で食べてしまう事で人に感染し、人体へ悪影響を与えます。アブラハヤだけではなく、淡水にいる生物は決して生で食べないように注意してください。

毎年数件寄生虫が原因の食中毒が報告されますので、いくつか寄生虫の種類と人体への影響をピックアップしますので、参考にして下さい。

横川吸虫

日本全国にみられる寄生虫です。アユ・シラウオ・コイ・フナなどでの報告が多くこれらの生食することにより人へと感染します。小腸粘膜に吸着し、少数では無症状の事もありますが数が多くなると小腸炎を起こし腹痛や下痢といった症状が見られます。重症になると、下痢と吸収阻害を繰り返し急激な体重減少が起こる事があります。

顎口虫

顎口虫に感染している魚を食べ、この寄生虫に感染すると幼虫が体内を移動することによる幼虫移行症が引き起こされます。皮膚下や臓器にまでも侵入する事もあり、症状としては発赤がある蛇行した線のような腫れが拡大し、痒みなどを伴う事が多くあります。

肺吸虫

北海道を除く全域で見られ、経口摂取してしまうと小腸壁を突き破り体の中を移動し、肺にたどり着くと虫嚢を作って寄生します。稀に脳内までたどり着き、異所寄生する場合もあります。症状としては鉄さびのような血痰や胸水貯留、胸痛が引き起こされます。脳に寄生された場合は頭痛などの他に部位別に中枢神経障害が引き起こされる事もあります。

アブラハヤを釣りに行こう

アブラハヤの事が良く分かったら、早速釣りに出掛けてみましょう!アブラハヤ釣りは初心者の方にもおススメな簡単な釣りです。道具もお安く始められるので気軽に釣りを楽しむ事ができます。

狙うポイントはアブラハヤが隠れやすい場所

アブラハヤは西日本では目撃例が少なく、東日本や東北で多く見られます。渓流や小川など比較的どこにでも生息しているアブラハヤですが、狙うポイントとしては河川の淵や淀み、岩陰など隠れる場所があるような所がポイントです。小川などでは木や草の多い場所を狙いましょう!

釣れる時期と時間はいつ?

アブラハヤがよく釣れる季節は春から秋にかけてピークを迎えます。また昼行性なので、日中に活発に活動しています。明るい時間に魚を探しに散歩してみましょう!

アブラハヤはウキ釣りかミャク釣りが簡単!

アブラハヤの釣り方として最もポピュラーなものはウキ釣りとミャク釣りです。どちらも仕掛けとしては簡単で、初心者からお子さんまで幅広くチャレンジできる釣り方です。

どちらが適しているかの目安は流れがあるかどうかが見極めるポイントです。流れのあまりない場所はウキ釣りがおススメです。流れのある場所ではミャク釣りでチャレンジしてみましょう!

アブラハヤの釣りを紹介

アブラハヤは簡単な仕掛けでテクニックも然程必要なく、子供から初心者さんも楽しめるオススメの釣りです。身近な河川にも住んでいるので、近場で楽しめるのも嬉しいポイントです!

アブラハヤの仕掛け

アタリが分かりやすくて初心者にオススメのウキ釣り

  • 延べ竿 渓流なら3m程度 大きい河川なら5m程度が目安
  • 道糸 ナイロン0.6~0.8号
  • 唐辛子ウキや玉ウキ
  • オモリ 2〜3号
  • ハリス フロロ0.3~0.6号
  • 針 マス針5~8号
  • エサ アカムシやミミズなどなんでも

アブラハヤのアタリは小さくウキの浮力調整が最も重要ですが、ミャク釣りよりも合わせやすく初心者の方はより分かりやすくおススメです。

エサを流れに合わせて流すミャク釣り

  • 延べ竿 渓流なら3m程度 大きい河川なら5m程度が目安
  • 道糸 ナイロン0.6~0.8号
  • 目印
  • オモリ 2〜3号
  • ハリス フロロ0.3~0.6号
  • 針 マス針5~8号
  • エサ アカムシやミミズなどなんでも

ミャク釣りは竿にくっとくる振動や目印を目安にアタリを合わせます。初心者の方はアブラハヤのアタリが小さく慣れるまでに少し時間がかかるかもしれませんが、感覚を掴むと魚の動きをより感じることができ非常に面白いのでおススメです!ミャク釣りの魅力はコチラで詳しくご紹介しています。

アブラハヤの釣り餌

アブラハヤは雑食であり、食欲も旺盛でなんでも食いついてきます。一般的にはアカムシやアオイソメなどの虫エサが良く使われますが、魚肉ソーセージなど餌になるものであれば積極的にアタックしてきます。虫エサが苦手な方は毛バリやワームなどを使っても狙うことができます。

アブラハヤを釣るコツ

アブラハヤはアタリが小さく、エサ取りも非常に上手です。タイミングを掴む事が最初は難しく感じるかもしれませんが、竿の先やウキにピクピクとしたアタリを感じたら軽く合わせるのがコツです。またアブラハヤの口は小さいので、針や餌もそれに合わせて小さくしておきましょう。他にもこちらで川釣りの魅力をご紹介しています。

お子さんが釣りに飽きちゃったらオススメ!ガサガサ川遊び

小さいお子さんなどはせっかく釣りに行っても、すぐに飽きてしまう事も多いです。そんな時は釣り竿を一度置いて、網を使って魚を一緒に捕まえてみるガサガサがおススメです。体を動かすのでよりお子さんでも楽しむ事ができます!

ガサガサとは

タモ網を使って魚の隠れていそうな場所をガサガサと捕まえる事からそう呼ばれています。コツを掴むと群れを一気に捕まえたりする事も出来るので、ハマるととても楽しいです!

ガサガサのテクニック

流れがあまりなく淀んでいるような場所で、水草などが茂っている場所が狙いどころです。ガサガサのポイントは網で捕まえるのではなく、網に魚を追い込む事です。魚は人が近づくと反対方向に逃げようとするので、網をそっと入れ追い込むように隠れていそうな場所を足で踏んだりと魚を驚かせましょう!

ガサガサに必要な道具

タモ網

水草や石など比較的重い物を一気にすくい上げるので、極力しっかりした作りのものがおススメです。網目も細かい物を選択しましょう。魚が逃げにくいタモ網は円ではなく、先が水平になって塵取りのような形をしているタイプです。

バケツ

ガサガサは色々な水中の生物を捕まえることができます。バケツなどに捕まえた生物を入れて、じっくりと観察してみると面白いです。透明の虫取りカゴのようなものであれば、四方からじっくり観察できお子さんも興味深々で楽しむ事ができます。

期待できる生き物

アブラハヤ・ドジョウ・エビ・カニ・カエル・カメなど、場所にもよりますが沢山の生き物を捕まえることができます。より水温が高く、流れが穏やかな場所の方が生き物の種類が豊富です。場所を色々変えながら探してみましょう!

安全に楽しむために!回避する危険なポイント

自然の中で楽しむ釣りはゆったりと時間が流れ、他にはない至福の時を味わう魅力的な時間です。ですが、ゆったり流れているように見える川も、一歩踏み外せば命を失いかねない危険がある事を決して忘れないようにして下さい。毎年水辺での事故は絶えません。注意しなければならないポイントをしっかりと押さえ、安全に楽しく満喫できるように努めましょう。

川底は想像以上に滑る

どんな場所でも川底は平らにはなっておらず、ゴツゴツとしていて歩きにくいものです。さらにコケなどが付着しており、慎重に歩かなければ簡単に滑って転倒してしまいます。川底の石で軽くない怪我も起こる上に、パニックを起こし30cm程度の水深にも関わらず溺れてしまったという事例も実際にあります。川の流れや水深にとらわれず、川を歩くのに適したシューズや装備を整えて臨みましょう。

見た目以上に流れは速い

川の流れは一見穏やかに思える時でも、実際には想像しているより流れは速い事が非常に多いです。渓流などは急に流れが強いポイントもあり、決して油断しないように注意してください。流れの強い川は、たとえ膝丈の水深であっても簡単に流されてしまいます。見た目で判断せずに、一歩ずつ慎重に歩きましょう。無理をせずに引き返す勇気を持ちましょう。

天候に敏感になりましょう

特に渓流など山間へ赴き渓流釣りをする場合は、行くポイントだけではなくその上流域までしっかりと天候を確認し、雨の可能性が低い日を選んでください。渓流などは少々の雨でも一気に増水する可能性が高く、雨が降ってきたときは川から引き揚げましょう。濁った水が流れてくるのは上流で強い雨が降り、鉄砲水が来る危険が迫っています。即座に川からより遠くへ逃げて下さい。

川釣り用装備

フェルト底ウェーダー

ダイワ ウェーダー フィッシングウェーダー チェストハイ型 FW-4201R

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川釣りのオススメは底がフェルト素材のウェーダーです。フェルト底は滑りにくく、川底などでも歩きやすく川の中の移動などもウェーダーであれば濡れにくく快適です。川を移動する際は極力手を開けて安全を意識したいので、ベルトやポケットが豊富な多機能の物がおススメです。

ライフジャケット

MORGEN SKY フィッシングベスト フローティングベスト ライフジャケット メッシュベスト カメラマン ジャケット オールシーズン 釣り用 撮影用 多機能 浮き力材取り外し可 95kgまでの負荷力 DJ001(グリーン)

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もしもの際に命を守るのがライフジャケットです。安全を考えて着用するように意識しましょう!移動する釣りは荷物が多くなるので、ポケットは非常に助かります!釣りだけではなく、災害の際にも役立ちます。ファミリーでお出かけの際はお子さんも必ず着用しましょう。

アブラハヤを満喫しよう!飼って釣って食べてみよう!

あまり知られていないアブラハヤの魅力は如何でしたでしょうか?手軽に楽しめる釣りなので、ぜひ自然の中で楽しんでみて下さい。狙った魚を思う通りに釣り上げるのは、想像以上に楽しく夢中になります!自分で釣った魚を捌いて食べるというのも、なかなか味わえるものではない特別な体験ですので、釣れた時には美味しく食べてみて下さい。

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