オニカサゴは高級魚として知られていますが、背びれに毒を持っています。日本では、伊豆諸島や千葉県以南から九州南部にかけた太平洋沿岸部、秋田県以南から九州北部にかけた日本海沿岸部に主に生息します。海外では、朝鮮半島南岸部や香港から台湾にかけて分布しています。遊泳性は低く、普段は海底に身を潜めいます。
ミノカサゴ
ミノカサゴは背びれと腹びれ、尾びれに毒を持っています。日本では、沖縄沿岸を中心に、近年では北海道南部以南の本州・四国・九州各地に広く生息、海外ではインド洋や太平洋の熱帯・亜熱帯海域に多く生息しています。
カサゴをさばいてみよう!
カサゴをさばくときの手順として、ひれと取る、ウロコを取る、エラを取る、はらわたをとるというのが基本です。そのあとは調理用途に応じて切りますが、ここでは三枚おろしまで行います。さばく時にはまな板の上でやるのがいいですが、魚の臭みが気になる場合は、牛乳パックを使ったり、牛乳パックに新聞を重ねて使うとよいです。
①ひれを取る
背びれをはじめ、腹びれ、尻びれ、顔の横にあるトゲも取ります。背びれは特に固いためを持つため、ケガをしないように注意をすることがコツです。最初は軍手をはめて作業をすると安全です。この時、包丁でなくキッチンバサミなどを使うのもよいです。
②ウロコを取る
市販のウロコ取りなどを使って、身を傷つけないよう注意して表面のウロコを丁寧に取ります。ウロコを取る方法として包丁の表面を使うことも多いですが、カサゴのウロコはとても固く、刃が悪くなってしまうこともあるため、おすすめしません。
③エラを取る
エラは美味しくないので取ってしまいます。エラを手でしっかりと広げるとエラの接合部分が見えるので、接合部分に包丁を入れて切ります。切ると、自然とエラの部分が開きます。エラも固いので注意が必要です。
④はらわたを取る
下部のエラの付け根辺りから尾の部分まで、まっすぐに包丁を使って切れ目を入れます。切れ目を入れて開いた部分を、水道水などで流しながら包丁や手で内臓を取り除きます。魚に寄生する寄生虫の多くがはらわたにいるため綺麗に抜き取ることが重要です。