ピコグリル398/760とは?マニア垂涎の魅力を大調査!自作もできるって本当?

ピコグリルという焚火台が話題です。あまりの人気に通販サイトでも品切れ続出。スイス生まれのシンプルな美しさでたき火ファンの注目の的になっています。中には手に入らないならいっそ自作でという方も。今回はピコグリルの魅力から入手方法、そして自作方法まで徹底調査します。

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旅行が好きなアウトドアライターです! アウトドア記事を書いているとキャンプがしたくなってきますね。 大学休学中にスペインを一か月かけて歩いて横断したのが忘れられない思い出です。 好きな料理は牛肉の赤ワイン煮込み。作るのも食べるのも
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ピコグリルとはどんなもの?

ピコグリルの”ピコ”は、国際単位で”10⁻¹²”を示す極小単位です。すなわち、普通の焚火台と比較して、”非常に小さい”ということが魅力のアイテム。それがピコグリルです。小さくて軽量ながらも長期間使用することのできるタフさとシンプルな形状が魅力的な高品質のアイテムです。

スイス生まれSTC社製コンパクトたき火台

ピコグリルが作られているのは1983年にスイスで設立されたSTC社です。環境への配慮をした製品開発を行っている会社で、このピコグリルのほかにもアウトドア関連の製品を取り扱っています。

キャンプ好き芸人ヒロシさん愛用で有名に

「ヒロシです・・・」でおなじみ、哀愁漂う芸風で人気を得ていたヒロシさん。実はキャンプ好き芸人として、動画サイトに「ヒロシちゃんねる」のチャンネル名でキャンプ動画を投稿したりしています。

そのヒロシさんが愛用しているのがこのピコグリル。動画内での紹介もありますが、キャンプ好き芸人のヒロシさんが使っているということで話題を呼び、その品質の高さや機能性が認められ、日本でも多くのキャンパーを引き付けるアイテムとして注目を集めています。

ピコグリルたき火台のラインナップ

こちらのピコグリルはツーリングやハイキングなどの利用にぴったりのA4サイズのものと、その2倍のサイズの2種類のサイズ展開があります。いずれも収納性が高く、コンパクト・軽量の良さをしっかりと発揮しているアイテムですのでソロでもファミリーでも様々な利用用途に対応することができます。

ピコグリル398

出典:WANDERLUST

スペック

  • サイズ:33.5*23.5*1.3㎝
  • 重量 :442g(本体202g、五徳164g、スピット38g×2)
  • 材質 :ステンレス
  • 内容 :本体、五徳、スピット×2、専用袋

重量わずか442gと驚異的な軽量さを誇る焚火台。ステンレス製の本体と脚を折りたたむことによって、専用の収納袋にフラットにパッキングすることが可能となります。

主にハイキングやツーリングなどのような、荷物の量を減らす必要性の高いアウトドア向けにデザインされていますが、キャンパーの間でも有名になりソロキャンプをはじめ様々な場面で使われるようになりました。

ピコグリル760

出典:WANDERLUST

スペック

  • サイズ:26*54*38㎝
  • 重量 :1318g(本体749g、五徳174g、スピット94×2)
  • 材質 :ステンレス
  • 内容 :本体、五徳、スピット×2、専用袋

スチールプレートの火床のサイズがピコグリル398の2倍の大きさとなっており、複数人でのアウトドアで活用することのできる大型×軽量のたき火台です。本体重量とサイズの増加に伴って、プレートの強度が増強してありますので、より丈夫にデザインされています。

ピコグリルの魅力は?

芸人ヒロシさんが愛用していることでも有名となっているピコグリル。人気の理由は話題性だけではありません。軽量・簡単組み立て・コンパクト収納・高い機能性と、小さなボディに様々なこだわりの詰まったピコグリルの魅力を紹介していきます。

①構造シンプルで組み立て簡単

ステンレス製のプレートとフレームを組み合わせたシンプルな構造なので、組み立てが非常に簡単です。最初に足を組み立ててステンレスプレートをくの字になるようにはめ込むという簡単な組み立てですので、説明書などを読まずとも直感的に組み上げることができます。その所要時間はわずか30秒ほど。少しでも時間が惜しいアウトドアにおいてスムーズな火おこしをサポートしてくれます。

②軽量でコンパクト収納できる

ステンレスプレート製の本体は、重量がわずか442g、大型でも749gととにかく軽量でさびにくく汚れにも強いです。カーブ状にテンションをかけることによる独自の形状は、折りたたむことでフラットに収納することが可能。

専用の収納ケースに入れれば、厚さわずか1cm程度のA4サイズにすることができるので、ソロキャンプやツーリングでも全く邪魔になりません。

③買った薪をそのまま利用可

ピコグリルのレビューなどでも多く触れられている点の一つとして、キャンプ場などで販売しているまきをそのままのサイズでくべることができるということが挙げられています。

多くのキャンプ場で販売されている薪は、長さ40㎝程度ですので、一般的なたき火台やウッドストーブではそのままくべることが難しく、使用前にあらかじめ適切なサイズにカットする必要があります。

しかし、このたき火台ならば薪を置くスペースがオープンで、幅も38㎝あることから、薪をそのままの長さでくべることができ手間を省くことができます。

④くの字の火床で燃焼効率アップ

カーブ状にテンションがかけられている火床は、中心部がくぼんでいる”く”の字の形状となっており、プレート自体にスリットが入っているため空気を効率よく取り入れることができます。大き目のまきをくべても、オープンなスペースでたき火をすることができるため、高い燃焼効率を保ったままたき火を楽しむことができます。

⑤五徳(ゴトク)を使うと超便利

ピコグリル398ではセットのスピットを五徳代わりに。ピコグリル760では、フレームをX字にセットすることができるのでそのまま五徳として使うことができます。

たき火台として優秀な性能を誇りつつも料理にも役立てることのできるこのたき火台は、4㎏程度の鍋であればしっかりと支えることのできる耐荷重性があり、スピットを串として使ったり、別に網を用意することでバーベキューを楽しむこともできるマルチな使用方法を楽しむことができます。

ピコグリルは入手困難?購入方法は?

ヒロシさんが動画内で紹介したことを皮切りに、日本でもキャンパー、ハイカー問わずあらゆるアウトドア愛好者に人気となったピコグリルは、現在は非常に入手困難なアウトドアギアとなっています。

アマゾン・楽天でも取り扱いは少ない

日本でもおなじみの通販サイト、アマゾンや楽天でもその取扱い数は少なく、在庫切れの状態となっていることが多いです。また、在庫があったとしても非常に高い値段での販売となっていることがあり、必ずしもおすすめとは言えないという現状です。

オークション・フリマサイトでも割高

Yahoo!オークションやメルカリなどのオークションサイト、フリマサイトでも取引されていることがあります。しかし、輸入品ということもあり流通量も少ないので、そのプレミア感の高さから非常に高額で取引されています。

正規販売店のサイトをチェックしよう

基本的に、通販サイトやオークション、フリマサイトでは、アイテムのプレミア感の高さに目を付けた転売によって、通常の料金よりはるかに高い金額で取引されていることが多いです。「Wanderlust」という正規販売店のサイトでは通常の値段で買い求めることができるので、購入を検討している方は是非チェックしてみてください。

ピコグリルの使い方

非常に機能性が高く、軽量・コンパクトなピコグリル。その基本的な使い方をご紹介していきます。慣れてしまえばわずか30秒で設置できてしまうということですので、たき火をスムーズに熾すことができますよ。

①ピコグリルを組み立てる

フレームを先に組み立てましょう。組み立てるとはいっても、シンプルなフレームを展開し、接地面を下にして地面に置くだけです。続いて、ステンレス製プレートの本体を、くの字にして、カーブさせながらフレームに挟み込みましょう。

②薪を準備する

たき火台にくべるための薪を成形します。薪をカットする際には薪割り用のナイフなどでカットしましょう。ナイフは折り畳み式のものではなく、グリップと刃の部分が一体になっているシースナイフがおすすめです。

折り畳み式のナイフは、薪割りで力を入れた際にナイフの可動部、グリップと刃の結合部分に強いテンションがかかるので、最悪割れてしまう可能性があり大変危険です。薪割りに適したナイフを用意してたき火に臨みましょう。

③薪に着火する

天然素材の松ぼっくりや松の葉などを使ってもよいですが、やはり市販の着火剤などを使用したほうが手っ取り早いです。せっかくピコグリルで時間を節約できるので、着火でも楽をしてしまいましょう。

④たき火を楽しむ

あとはたき火を存分に楽しむだけです。ピコグリルはデザイン状、たき火スペースがオープンになっているため、たき火を覆う面がほとんどありません。薪が勢いよく燃え盛っている様子を余すことな鑑賞することができるので臨場感は抜群。360度どこからでも迫力のたき火を楽しむことができます。

焚火のやり方はこちらでチェック!

BBQで使ってみる

スピナーは五徳として使うことも、そのまま串として使うことも可能。網の上で肉などの食材を焼きつつ、串焼きを楽しむこともできます。

鍋を乗せてみる

一見するとシンプルで少し頼りない印象を受けがちなデザインですが、つくりはかなり頑丈。4㎏程度の重さの鍋ならば載せてもびくともしません。五徳を利用すればある程度の安定感もあるので鍋を使った調理も可能です。

ピコグリル使用の際はここに注意

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