軽量・高機能・頑丈の3拍子がそろった優秀なたき火台のピコグリルですが、いくつかデメリットも見受けられます。ピコグリルをアウトドアで使用する際に注意すべきポイントをご紹介しますので、参考になさってください。
地面へのダメージ配慮
地面への影響が少ないといわれるデザインとなっているものの、本体の火床はステンレス製プレートですので、下の地面は輻射熱によってかなり高温になる場合があるようです。
また、グリル内に収まりきらなかった薪などが下に落ちてしまうと、芝生が燃えてしまったり、地面へのダメージが懸念されるので、たき火禁止のキャンプ場などでは特に配慮が必要です。
ピコグリルの下に薪を並べたり、カーボン製のスパッタシート、アルミシートを敷くなどすると、地面へのダメージを抑えることができるのでおすすめです。
風防があるとより便利
オープンなデザインとなっていることは、風を取り入れやすいので燃焼効率が高くなるというメリットになりますが、一方で、風の影響を受けやすいというデメリットにもなります。
風が強い場合には燃えカスや灰があおられて周りのキャンパーにも迷惑をかけてしまう可能性があります。火の粉が飛んでしまい、大事なキャンプギアに穴が開いたりすることがないよう、あらかじめ風向きを考慮した配置を考えましょう。
また、風が強い時には各メーカーから販売されている風防を利用すると、風量をコントロールすることができるのでおすすめです。灰が広がらないので後始末も楽になりますよ。
ピコグリルは変形しやすい?無茶な使用はしないように
ピコグリルが見た目より丈夫だからと言って、無理な積載などはギアの寿命を縮めてしまうので決して行わないように。ギアを長く使うために、適切な使い方を意識するようにしましょう。
ピコグリルが変形してしまった!
ピコグリルを1年間使用した画像をブログで見かけると、高温で熱せられてかなり使用感が出ているのと同時に、ステンレスプレートが変形してしまって、仕様通りに設置できない状態になっているものがあります。プレートがフレームから外れてしまうと、積載している薪が散らばってしまいやけどなどをする原因になってしまいます。
無理な使用は厳禁
いくら丈夫なつくりとはいっても、あくまでハイキングやツーリングでの使用を目的としているアイテムですので、無理な使用は控えましょう。重量のある鍋や薪の多積載は避け、たき火台として楽しむことをメインとして使うのをお勧めします。
ピコグリル風たき火台の自作!手作りもできる!
シンプルで美しいデザインと高い機能性のピコグリル。是非とも一台手元に置きたいと思っても、流通量の少なさや値段の高さから気軽に手を出せないというのが素直なところですよね。
「でも、よく見たらシンプルな構造だし、案外自分でも自作できたりして・・・?」と思ったそこのあなた。ありました。ピコグリルをまねてDIYしたピコグリル”風”たき火台を作っているキャンパーさんたちがブログや動画で作り方を紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
自作に図面は必要?
やっぱり自分でアウトドアギアを作るのなら図面などを作ってキッチリ作ったほうがいいという人も多いのでしょうが、案外ピコグリル風たき火台を自作している方の中には図面を使わずに作っているという方も多いようです。もともとの構造がシンプルですので、現物合わせの加工でもそれなりの出来栄えにはなるようです。
ピコグリル風たき火台の自作例
ピコグリル風たき火台の自作の際には、ホームセンターなどで購入することのできるステンレス製の丸棒、丸棒の直径と同径のパイプ、ステンレス製の板などを使って自作することが多いようです。
もともとシンプルな作りですので、作ろうと思えば簡単に作ることもできるのかもしれませんが、人によっては燃焼効率を考えて正規品同様にスリットを入れたり、ポンチで強度を上げたり、パイプと丸棒の結合部をロウ止め・はんだ付けするなどしてアウトドアでの使用に耐えるように加工している方もいるようです。
また、自身のアウトドア経験値を生かして、より使いやすいように改良を加えて作成している方もいるので、ぜひ自分だけのMYピコグリル風たき火台を作ってみましょう。
自作方法を動画でチェック
自作する方法は、ブログなどでも確認することができますが、文章だけではわかりづらいという人は動画でのチェックをおすすめします。文章では表現しづらい詳細な作り方をチェックすることができるので、作り方のポイントをしっかりと抑えることができます。
使用風景を動画でチェック
やはり自作のアウトドアギアで気になるところは、耐久性や扱いやすさなど、正規品に負けずとも劣らない十分な機能性があるかということ。最低限キャンプでの使用に耐えるだけの性能はほしいですよね。自分が自作しようとしているアイテムがイメージしているものとあっているかどうか確認するために、使用同画をあらかじめチェックしておきましょう。
ピコグリルのライバルたき火台
非常に機能的でコンパクトなピコグリルですが、日本のアウトドアメーカーも負けていません。各メーカーから発売されているたき火台の中で、軽量・コンパクト・高機能で有名なアイテムを選びました。それぞれ得意とするシーンや利用法に違いがありますので、ぜひ比較検討してみてください。
笑‘s B-6君
笑‘sのB-6君は、ピコグリル698に迫る500gという軽量さのアイテムです。こちらは折りたたむことで18㎜、サイズは名前の通りB-6サイズに収まるため収納性も似通ったところがあります。こちらのグリルはどちらかというとたき火を楽しむというよりも調理をすることに主眼が置かれているため、アウトドアスタイルによってはこちらのほうがあっている場合があります。
DOD 秘密のグリルちゃん
ユニークなキャンプギアを続々販売しているDODからはポケットサイズに収納することのできるたき火台です。重量こそ590gと比較的重めになっていますが、着目すべきはそのコンパクトさです。バッグやポケットに忍ばせておけばいつどこでもたき火が楽しめるというコンパクトさは大きな魅力でです。
キャプテンスタッグ ヘキサステンレスファイアグリル
日本のキャンパーたちから高い支持を得続けているキャプテンスタッグのヘキサステンレスファイアグリルは、コンパクトさという点ではピコグリルに劣るものの、ダッチオーブンを載せても十分な安定性があり、料理で妥協したくないキャンパーには断然おすすめです。
コストパフォーマンスにも優れていますので、料理に主眼を置いているキャンパーさんはぜひこちらも検討しましょう。
スノーピーク 焚火台M
高品質・高機能性で人気のスノーピークからは、薄く折りたたむことのできる定番のたき火台。軽量・コンパクトという点ではやはりピコグリルに軍配が上がりますが、スノーピークたき火台の強みはオプションの豊富さにあります。
様々なオプションパーツと組み合わせることによって多彩なシーンに対応することのできるたき火台は一台あると非常に便利。
他メーカーのたき火台も気になる人はこちら
ピコグリルはたき火キャンパーの注目の的!
軽量コンパクトで使いやすいピコグリルはツーリングやソロキャンプ、ハイキングなどで活躍すること間違いなしのアイテムです。なかなか流通量が少なく、手に入れることが困難なことが問題点ですが、手に入れることができれば非常に頼りになるアイテムです。
シンプルでシステマチックなデザインはおしゃれキャンパーたちの注目の的です。もし機会があればぜひ購入を検討してみてください。