アルコールバーナーの人気おすすめランキング10選!選び方や使い方、自作方法も紹介

アルコールバーナーという携帯用バーナーをご存知ですか。あまりキャンプにおいて主流ではないアイテムですが、意外に種類が豊富。そんなわけで、今回はお勧めのアルコールバーナー10選を魅力や選び方も含めてランキング形式で紹介します。後半には自作方法もあるのでお見逃しなく。

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旅行が好きなアウトドアライターです! アウトドア記事を書いているとキャンプがしたくなってきますね。 大学休学中にスペインを一か月かけて歩いて横断したのが忘れられない思い出です。 好きな料理は牛肉の赤ワイン煮込み。作るのも食べるのも
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アルコールバーナーとは

燃料としてアルコールを使用する携帯用燃焼器具です。基本的には登山やハイキングをはじめとした、バックパックでのアウトドアを楽しむ人向けの、軽量・コンパクトなアイテムなので、燃焼器具としては最低限の性能しか持ち合わせていないものの方が多いです。

コンパクトな携帯式バーナー

キャンプをはじめとしたアウトドアにおいて主流なバーナーというと、OD缶などを使ったシングルバーナーでしょうか。火力が強く、手軽に熱源を得ることができるため、様々な場面で使われますよね。最近は非常にコンパクトで軽量なものも増えてきています。一方、アルコールバーナーは安価なアルコールを燃料とするので燃費はいいものの、火力が弱く、シングルバーナーに役目を追われがちです。

シングルバーナーが気になる人はこちら

アルコールバーナーの魅力

燃焼構造が発明され、実際に使われるようになってから100年以上も使われて続けているアルコールバーナー。そのため、シングルバーナーのようにより便利なアイテムが多数生まれている中でも、長年愛用しているファンからは根強い人気があります。そんなアルコールバーナーの魅力に迫っていきましょう。

小さくて軽いコンパクト性

アルコールバーナーは、素材も軽量のものが多く、かつ機構がシンプルなので、重いものでもせいぜい100g程度。100年前から、その軽量性とポケットサイズのコンパクトさは変わっていません。そのため、ウルトラライトなパッキングを求めている登山家やバックパッカーには、小さいながらも頼れる相棒として親しまれています。

シンプル構造で故障知らず

100年前に確立された原始的・単純な燃焼構造は、機械的な故障がほとんどないといっていいほどにシンプルなつくりになっています。本体が破損するなどの場合を除いて、基本的には故障知らず。部品が少ないのでなくしたりする心配もなく、本体も金属製で頑丈なつくりになっているため、よっぽどのことがなければ長く使い続けることができます。

アルコール燃料で経済的

燃料はエタノールやメタノールなどの一般的なアルコール燃料です。家の近くにあるドラッグストアなどでも安価に買い求めることができるので、燃料を調達しやすいうえに経済的です。

小さくても火力は十分

軽量・コンパクトが最大の魅力とはいえ、火力も十分。シングルバーナーなどと比べると当然心もとない印象ですが、専用のクッカーなどと組み合わせると調理を楽しむこともできます。これだけコンパクトなアイテムでありながら、登山などでもちゃんとした調理を楽しめるのですから、火力は十分であるといえます。

アルコールバーナーの選び方

見た目の通り構造も使い方も非常にシンプルなアイテムであるだけに、ちょっとした違いが使い心地に大きく影響します。製品を形作る素材や付属パーツ、燃焼効率を含めた全体的な機能性とコストパフォーマンスやメーカーによる違いなど、アイテムの選び方のポイントを確認しましょう。

メーカー

キャンプギアの中でも決して主要なアイテムではありませんが、ゆらゆらと揺らめく炎の美しさには根強いファンが多くいます。そして、バーナーを販売しているメーカーの方にも、古くからのファンに応えられるようなこだわりが多くみられるので、無難に人気メーカーのアイテムを購入するのもおすすめです。

エスビット

固形燃料とポケットサイズのストーブが有名なメーカーです。そのコンパクトさと機能性から、ヨーロッパの軍隊でも採用されているポケットストーブをはじめ、高品質なバーナーを作っています。軽量・コンパクトでありながらも機能性に優れ他アイテムを数多くそろえており、キャンプなどのアウトドア目的だけではなく、震災の備えとしても優秀なラインナップが豊富なメーカーです。

トランギア

1925年にスウェーデンで生まれたトランギア。もともとは家庭用のクッカーをメインとして開発していたのですが、次第にアウトドア用のアイテムを開発するようになった歴史を持ちます。

アウトドア用のクッカーセットを数多く取り揃えており、それに伴い、アルコールストーブも他のメーカーに比べて調理に向いているデザインが多いようです。また、五徳やプリヒーターなどのオプションも多いのでよりこだわりたい人におすすめ。

ソロストーブ

アメリカ・テキサス州発のメーカーで、小型ストーブの開発をメインとしています。アウトドアで必要な分のお湯を素早く沸かせるとともに、たき火も楽しむことの出来る製品のデザインが人気となっており、燃焼効率の高い構造や環境にやさしい製品が魅力です。

Evernew

日本のアウトドアメーカーで、金属加工の町として知られる新潟県燕三条で生まれた老舗です。高級感あふれるチタン製のアイテムの数々は、技術力の高さと信頼性で、多くのファンから支持されているメーカーです。

素材

見た目にはシンプルなものが多いアルコールバーナーですが、素材には3種類あり、それぞれの性質が異なります。使う頻度や予算を考慮しながら素材を選択しましょう。

チタン

チタンは圧倒的に軽量かつ強度、耐腐食性などに優れている金属。比重的にはアルミニウムよりは重く、ステンレスより軽いというところでしょうか。最大の魅力は、熱を加えた際の美しい色彩です。

使う機会が多いほどにその色彩の変化を楽しめるのはチタン製のキャンプギアならではの楽しみ。加工が難しくかつ原料が希少なので値段は高くなりがちですが、予算に余裕があるなら選んでみる価値アリです。

真鍮

5円玉の素材である真鍮は比較的加工などがしやすい金属。アルミニウムよりも多少重量はあるものの、強度が高く、美しい金属色が魅力です。

高級感のある淡い金属色を楽しむのも良いですが、使いこむほどに渋みのある色合いに変化するので、経年変化も楽しむことができるアイテムです。長く付き合いたいキャンプギアなら、自分好みに育てて、アンティークな雰囲気を楽しむのもおつです。

アルミ

圧倒的に加工がしやすく軽量な金属として、私たちの生活の中にも深く浸透している金属、アルミニウム。強度こそ高くはないものの、素材自体の値段が安いので、最終的なコストパフォーマンスは高めのものが多いです。

あまり頻繁に使用する予定でなくて、低い価格帯のものを購入したいならアルミ製で十分楽しむことができます。また、飲料水の缶の素材としても非常に身近なので、DIYでバーナーを自作するときにもうってつけの素材です。

付加機能

付加機能、というよりは付属品に近いかもしれませんが、構造のシンプルさゆえに、付属品によって機能性が大きく変わります。バーナー自体には火力調整機能がないというものが多いので、消火用の蓋がついているか、五徳が一体型のものかなどの情報はあらかじめチェックしておいた方がいいです。

五徳

調理用の熱源としてアルコールバーナーを使用したいという方には必須のアイテムです。アルコールバーナー自体には付属していないことも多いので、必要であれば別売りのものを購入するようにしましょう。

購入する際は、鍋などのクッカーをおいても問題のない丈夫なものを選ぶようにしましょう。ただし、調理用の熱源としては必ずしも向いているキャンプギアではないので、調理の際に使う鍋も小さくなるのが必然です。五徳のサイズもそれに合わせて選ぶようにしましょう。

消化蓋

消化する際には、炎の上から空気の供給を遮断する蓋をかぶせる必要があります。燃料となるアルコールを入れて火をつけたら、基本的には、燃料がなくなるまで燃え続けるのがアルコールバーナーです。

そのため、必要以上のアルコールを入れてしまうと、アルコールを無駄にしてしまうとともに、バーナーが自然鎮火してくれるまで待たなければなりません。

消火用の蓋が付属しているアイテムであれば、蓋をパッとかぶせるだけで鎮火することができるので便利です。パッキンがついているものなら、蓋をかぶせてアルコールが入ったままで携帯することができるので、なお便利です。

火力調節

火力の調節を担うのも実は消火用の蓋です。蓋のかぶせ具合によって火力調節することができ、少し隙間をあけると弱火、さらに狭めるととろ火・・・といった具合に火力調節することが一般的です。ものによっては火力調節弁がついているので、蓋がなくても火力調節が可能です。

燃焼時間

似たような見た目でも、性能面で見ると意外に異なる点も多いアイテムです。アイテムの燃焼構造によって燃焼効率なども大きく変わってきますので、アルコールの消費量に対して燃焼時間が長いものもあれば短いものもあります。また、使用したい場面によって、必ずしも燃料の容量がおおきいものである必要もないので、アウトドアでの使用シーンを念頭に置いて商品選択をしましょう。

アルコールバーナーの使い方

これまで様々なアウトドアを経験してきたベテランさんの中でも、まだアルコールバーナーを使ったことがないという人は多いのではないでしょうか。もちろん決して難しいわけではないので、ここでは基本的な使い方を、一つ一つ順を追って説明していきます。

燃料を入れる

バーナーの燃料タンク部分に燃料用、あるいは消毒用のアルコールを注ぎ入れます。あらかじめ、どの程度の燃料が必要なのかをしっかり確認してから燃料を入れましょう。また、入れる燃料の量は、そのアイテムの単位燃料当たりの燃焼時間などを参考にするとよいですよ。

燃料の種類①:燃料用アルコール

薬局などで売っている燃料用アルコールは一般的にはメタノールとエタノールの混合液です。メタノールの分量が7:3くらいで多めです。メタノールはエタノールと違い有毒性ですので、飲用はできません。

燃料の種類②:消毒用アルコール

消毒用のアルコールは主成分がエタノールです。エタノールはお酒にも含まれているため、酒税法にかかります。そのため、燃料用アルコールに比べると効果になります。火力自体はエタノールの方が強いものの、炭素量が多くなるためすすがつきやすくなります。

火をつける

着火用のライターなどの熱源を別に用意しておき、燃料タンク内の燃料に着火します。一度着火させても火が安定するには少々時間がかかります。

火を消す

火は、自然に消えるのを待つか(燃料のアルコールがなくなるのを待つか)、消火用の蓋を閉じて空気の供給をとだえさせるか、いずれかの方法で消火します。ただし、本体が金属製なので、火が消えた直後だとまだ本体が高温になっているため、すぐに触るとやけどなどの危険性があるため、触るときは気を付けましょう。

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アルコールバーナーを選ぶ前に

ここまで説明をしておいてなんですが、アルコールバーナーは決して火力が高いわけではありません。効率の良さや利便性をとるのならば、シングルバーナーなどのガスバーナーを選択するほうが間違いないです。それでももし以下のような方がいたら、購入を検討してみましょう。

ゆらゆら揺らめく炎に癒されたい方

癒し効果があるといわれている炎の「ゆらぎ」。アルコールバーナーは決して火力は強くありませんが、ガスバーナーと違ってゆらゆらと動く炎は神秘的な美しさと雰囲気を作り出してくれます。

超軽量なパッキングを必要としている方

このアイテムの良さを最大限に活かすなら、ウルトラライトな装備の過熱器具として取り入れましょう。機能性だけではなく、使い込むほどに味が出てくるので、だんだんと愛着がわいてくることも保証します。

シンプルで無骨なデザインにひかれた方

真鍮やチタン製の無骨ながらも洗練されたデザインにグッとくるという方も多いのではないでしょうか。そういう方は、効率性や機能性などは度外視して、自分が気に入ったアイテムを選びましょう。あなたの大切なキャンプギアの一つとなること間違いなしです。

アルコールバーナーのおすすめランキング10選

非常にシンプルな見た目・構造ながらも奥が深いアルコールバーナー。しっかりとポイントを押さえながら商品をチェックしてみると、それぞれの異なるポイントが鮮明に見えてきますよ。ここからはおすすめのシングルバーナートップ10を発表します。

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スペック

  • 収納サイズ:φ40*53cm
  • 重量   :20g
  • 燃焼時間 :11分
  • 燃焼容量 :30ml

どんなキャンプサイトにも合うシンプルデザイン!

必要最低限のシンプルな見た目で、ミニマムな印象のアルコールバーナーです。着火にかかる時間も短いので使い勝手はいいです。ただし、五徳や消火用の蓋は付属していないためある程度別途でアイテムを用意する必要があります。どのようなキャンプギアと合わせても違和感のないシンプルな見た目ですので、様々なタイプのサイト作りに便利なアルコールバーナーといえるでしょう。

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