ウロコとぬめりのポイント
まずは大きなウロコを全て取り除きます。包丁を胴体に対して垂直に立てて、切らずに頭のほうに向かってこそぐとウロコが取れます。あちこちに飛ぶので周りに新聞紙を敷くか、流しの中で行ってください。ぬめりがひどく持てない場合は沸かしたお湯を一瞬かけてください。そうするとぬめりが白く固まり、うろこをこそぐときに一緒に取れるでしょう。たくさんのお湯をかけすぎると火が通って身が固くなりおろしにくくなるので加減してくださいね。
エソをさばこう!
①魚の頭を切り落とす。頭の脇に小さなひれがあります。そのひれよりも胴体のほうを切り落とします。背骨は人間の背骨のようにひとつひとつがつながってできています。その骨と骨の間に包丁が入ればスッと切ることができますよ。
②包丁をまな板と水平にして背骨の上を滑らせるように切る。頭から尻尾に向かって包丁を滑らせます。包丁は引くときに切れるように作られているので、刃の根元から先に向かって滑らせましょう。
③身を裏返して骨の見えている面を下に置き直す。
④②と同じように頭から尻尾にかけて、背骨の上を包丁を滑らせて切る。
⑤頭、身2枚、背骨の3つのパーツに分かれていれば成功です!お疲れ様でした!
⑥骨抜きで抜ける骨は抜く。力尽きたらあきらめましょう。全て取り除くのは不可能に近いです。
ポイントはスッと動かす包丁さばき
出来るだけ包丁を少ない回数で滑らせて切る。ということです。たくさんギーコーギーコーとのこぎりのように動かして切るとその分身が痛んでしまいぼろぼろになります。少ない回数でスッと切れるとツルっとした表面で綺麗におろせます。おろした後にウロコや内臓が気になる場合は氷水におとして洗い、すぐにペーパーなどで水気を切ってください。さぁ、次はお待ちかねのレシピのご紹介ですよ!
Contents
エソの絶品レシピ さつま揚げ
それではお待ちかねのエソの絶品レシピを大公開です。刺身やかまぼこにするというのが一般的ですよね。かまぼこにするのもいいですが、今回はコーンと一緒に揚げ物にしてエソとコーンの香ばしいさつま揚げをご紹介します。お子様でも食べやすく、コーンがエソの甘味を引き出してくれて、揚げたときにもとってもいい香りがしますよ。
エソとコーンのさつま揚げ
使う材料:エソ300g、塩10g、しょうゆ大さじ1、コーン50g、白ねぎ1/3本、ごま油、揚げ油
①エソと塩をフードプロセッサーに入れて粘り気が出るまでしっかりと回す。しょうゆを加えてさらにひとまとまりになるまで回す。
②①の種をボールに取り出し、コーン(缶詰)と白ねぎのみじん切り、ごま油を入れて混ぜる。
③170度くらいに温めた油にスプーンでひと口大にすくった種を落とし揚げる。
④きつね色に香ばしくあがれば、ぜひ揚げたてをどうぞ!
自分なりにアレンジ
上で紹介した簡単さつま揚げは自分なりにたくさんアレンジができるレシピです。例えばねぎを紅しょうがや枝豆に替えれば、お酒に合う大人のさつま揚げになりますし、お子さん向けに作るならミックスベジタブルなんかを混ぜ込めばたくさんの野菜を食べられる栄養たっぷりのさつま揚げになりますよ。
味がとても淡白なので、何かインパクトのある食材(例えば上でお伝えした紅しょうがなど)と組み合わせればその食材に合うように味を引っ張っていけます。反対に味が薄くでき上がってしまっても、食卓の調味料であるしょうゆやソース、マヨネーズによく合うので、どんな形になったとしても美味しくいただけることでしょう。
まとめ
今回はエソについてご紹介しました。このコラムを読み始めたときは名前すら知らなかったのではありませんか?今まで外道とよばれ、釣っても喜ばれなかったエソ。ですがしっかりとエソのことを知ると、釣れたときも嬉しいでしょうし、釣れた後もどうやって料理するかなんて考えられるようになりましたね。
海につりに行く人なら、出会う確率も高いと思うので、エソと出会った際にはぜひ持ち帰って美味しく頂いて欲しいものです。