イワナの特徴や生態をチェック!実はこんなに種類がいた!

イワナ釣りは季節としては春先から秋まで、3月から9月ごろまでが時期になります。雪解け水が流れ出る3月からイワナは活動を開始します。地域によりますが一般的に解禁となる3月ごろは融雪水の水温も低くイワナの活動量も低い。春先から水が緩んでくる5月ごろが最も釣りやすい季節になります。9月以降はイワナが繁殖のために上流の深いところへ上がってしまうので渓流での個体数は減少します。繁殖地は禁漁期になっています。一日の中での時間帯は日の出及び日の入り前後のまずめの時間帯が最適です。警戒心が強い魚なので水面に映る人影で姿を隠してしまうこともあります。雨の日や雨の後で水がやや濁っている状態はイワナの警戒心が弱まり、釣りやすい条件と言えます。

イワナ釣りのタックルと仕掛け

イワナのエサ釣り

渓流釣りの場合は短めの渓流竿にラインと鈎を使い、ミャク釣りにします。4~6mの渓流竿に細いライン(3~5号)と5~8号のヤマメ鈎を外掛けで付けます。オモリの位置は針から30センチくらいのところ。浅瀬の場合は軽いオモリを使いますが、この場合は針から15センチくらいのところがよいでしょう。浮きを使わないので、ラインを見失わないように羽根や毛糸を結んで目印にします。仕掛け全体で竿よりも50センチ短いくらいが使いやすいバランスです。餌が水底を這うように動かしながら仕掛け全体を上流から下流へ流します。このとき、餌が水中や水面に浮いている状態ではなく水底についているようにラインの長さとおもりの重さを調節してください。本流釣りでは全体を長めにし、7~8mの渓流竿にラインとハリスを結びます。天井糸の長さを1メートル強とし、水中糸の長さを調節して仕掛け全体のサイズを決めてください。

イワナのルアー釣り

渓流ではあまり竿を振る広い空間が確保できないことが多いので、竿は短めの5~6フィートのL(ライト)又はUL(ウルトラライト)アクションのものを使います。ラインは2~3lb、水中で目立たない色のものを選びます。ルアーはミノー、スピナー、スプーンがよく用いられますが滝壺などではプラグも有効です。釣るときは下流に立って上流に向けてキャストします。上流から下流に向けて行うとイワナが警戒して餌をとらなくなるので注意。これは他のつり方のときも同じです。川幅の広い中流や対岸に向かってキャストするときなど、釣り人の位置がポイントの上流になる場合はできるだけ遠くからのキャストを心がけましょう。

イワナのテンカラ釣り

毛ばりを使った渓流釣りの方法です。テンカラ用の竿は3~4.4mのものが市販されていますが、渓流で使うには3.4~3.8mまでのものが使いやすいでしょう。テンカラ釣りは何度もキャストを繰り返して釣るので、竿は軽くて使いやすいものを選びます。バックキャストで仕掛けを畳み込む動きをスムーズにするために、渓流竿よりも調子が胴によっている竿を選んでください。テンカラ釣りはおもりを使わずに仕掛け自体の重さでフライをポイントへ飛ばすので、ラインの重さがキャストの決め手になります。適度な重さのレベルラインを用い、ラインの長さが竿の長さになるようにして、その先に1メートルほどのハリスと毛ばりをつけます。釣るときは、毛ばりをポイントに向かってキャストし、毛ばりをポイントに数秒流して引き上げる動作を繰り返します。

イワナの料理法

イワナを料理するに当たって気をつけること

イワナは水中に落ちた虫などを多食べる悪食な魚です。また、イワナに限らず、自然で生活する淡水魚は体内に寄生虫がいることが珍しくありません。寄生虫は内臓にいることが多いので、野生のイワナを食べるときには内臓(わた)や鰓を取り除きます。養殖のイワナの場合は管理されたエサが与えられていますので、ワタを調理することもできます。

釣った岩魚を食べるときは鮮度が落ちないように、イワナの頭を包丁でたたいて野締めにします。また、イワナの体の表面にはややぬめりがあります。このぬめりは特有の臭みの原因になり、調理する際にすべることもありますので、調理する前に一度、体を塩で洗ってこのぬめりを取ってやると調理もしやすく、味わいも淡白なイワナ本来の味わいを楽しめます。

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