世界最大級のハタ!タマカイの釣り方から美味しい食べ方まで

タマカイは雌性先熟魚といって、最初はメスとして成長していき、ある程度になったらオスとなって生殖活動を行います。タマカイの養殖としてはこれまで、精子を持つオスの成熟魚の生育は成功するものの、メスの成熟魚は台湾の一部の養殖所を除いては成功例がありませんでした。そこで近畿大学水産研究所は、成長は遅いけれどもメスの成熟魚が用意できるクエと、成長の早いタマカイのオスを交配し、『クエタマ』という新種を開発しました。既に銀座や大阪・梅田の近大が運営する養殖魚専門料理店『近畿大学水産研究所』で試食を行っており、味は好評を得ているようです。遺伝子組み換えとは違い交雑による新種なので、安心して口にすることができますね。私たちの食卓にのぼる日も近いかもしれません。

タマカイの値段は?

さて、幻だの貴重だのと述べてきましたが、相場はおいくら位なのでしょうか。水揚げ量が少なく希少なので、高値で取引されています。幼魚で1尾5,000円~10,000円程です。親魚となると台湾産で1キロ2,000円前後、国内産で1キロ4,000円前後が相場です。やはり高級魚ですね。運よく出会えたら、ぜひ食べてみたいものです。

最後に

タマカイについてまとめてみました。アングラーの心をつかむ魅力満載の巨大魚・タマカイ。漢字で書くと『魂交』―魂が交わる、という意味だそうです。由来は、その風貌からと言われています。沖縄以南、南シナ海あたりがポイントで、旬としては春~夏です。アングラーの皆さん、ぜひチャレンジしてみて下さい。