リゾートバイトの怖い話とは?
リゾートバイトの怖い話は、掲示板サイト発祥の怖い話です。名も知らぬどこかの誰か。作家などの肩書がない人が書いた可能性がとても高いお話です。にもかかわらず、投稿されてから長い間、最恐の名を冠している伝説的怖い話です。
2chに2009年に投稿された話
最初に言っておくとこの話はとても面白いです。しかし、前編、後編、真相編と3部に分かれており非常に長いのがたまに傷。ですがその分とても細かく描写がされており、掲示板の書き込みとは思えない…まるで短編小説を一作読んだようなボリュームがあります。この要約で満足せずに、是非本家を読みに行ってもらいたいところです。
実際のリゾートバイトは怖くない
当当然のことですが一応記載しておくと、このお話はフィクションであるとされ、実際のリゾートバイトでこのような事はまずまず起きないと思うのでバイトを考えてらっしゃる方は気にせずに楽しみながら頑張ってくださればと思います!
リゾートバイトは物語内でも触れられてますが仕事をしながらではあるものの、各地の観光名所を堪能する事も出来ます。観光地といえば、現地で働く人ならではの楽しみ方や、知る人ぞ知る穴場があるというもの。普通に旅行に行くのとは一味違った経験が出来ますので機会がある方は大変かもしれませんが是非経験してみると良いかもしれません。
リゾートバイトの怖い話(少しネタバレあり)
では、本題のリゾートバイトの怖い話のあらすじに入っていきます。当然ですがこれから先はリゾートバイトの怖い話のネタバレを多く含みます!ネタバレ、考察を見ずに本家のお話を読みたい!という方はこちら(参考:恐怖の泉)にリンクを貼っておきますので是非そちらをご覧になってください!
大学生人が始めた新しいバイト!
夏休みにバイトで稼ぎつつ海に行きたいと考えた高校5人組。しかしゼミの合宿があるせいで2人は都合がつかず、都合がついた3人でリゾートバイトをする事にした。ネットで探した海の近くにある民宿のような小さな旅館。電話でバイトの応募を済ませ、あっさりと採用をいただいた3人はワクワクと胸を躍らせながらバイトの初日を迎える。
バイトを開始して感じる違和感
旅館は女将さん、その旦那さん、従業員の女の子、そして3人組(便宜上主人公、A、Bと仮称する)の6人で経営することになった。その旅館は何故か2階が閉鎖されており、3人はまだシーズンより少し早いから2階をまだ解放していないだけかと思って特に気にしていなかったがシーズンが近づいてきても2階を開ける気配は全く無い。
シーズン目前にも関わらず開かない2階を不思議に思っていた3人は、誰も居ないと思っていた2階に食事を定期的に運ぶ女将さんの姿を目撃する。3人は次第に2階に誰かいるのか、どんな状態になっているのかが気になって仕方がなくなってくる。そして、遂に好奇心に負けた3人は女将さんの目を盗み2階に侵入した…
リゾートバイトの怖い話【全3部のあらすじ】(ネタバレあり)
さて、ここからはお話の核心にどんどん迫っていきます。(勿論ネタバレも満載です)序章で興味を持っていただき、要約で済ませたく無い!とお思いの方のためもう一度本家へのリンクを貼っておきます。こちら(参考:恐怖の泉)からどうぞ!要約、考察を見たい方はこのままお進みください。
前編
2階に入ってすぐ3人は異臭に気付くが、すぐに匂いを感じなくなったため、気のせいとさほど気にもせず先に進む。2階には、人一人ほどしか通れないような細い廊下が伸び、その先には階段があった。AとBはやっぱりやめようと言い出すが主人公はここまで来たからには先を見ないと気がすまないと言い、AとBを残し階段の上へ向かった。
階段を上った先には隅に積まれ腐ったご飯とそれに群がる大量の蝿、そしてお札の貼られた扉があった。その扉からは扉を爪で引っ掻くような異様な音が聞こえ、身の危険を感じた主人公は部屋に逃げ帰り、3人は恐怖に震えながら一夜を明かす。そして、次の日の朝、Bの様子がおかしい事に気付きバイトを辞める事を決意する。
後編
朝食後、辞めたいことを女将さんに伝えるとその要求は嫌にあっさり通った。それに不信感を抱きつつも3人は給料袋とお弁当の握り飯。そして小さな巾着袋を受け取る。不信感こそあったが、一刻も早く旅館を出たかった3人はタクシーに乗ってそそくさと旅館を後にする。しかし、Bの提案でタクシーは家ではなくとある場所に行き先を変える。
行き先を変えしばらく走っていると、旅館の旦那さんが軽トラでタクシーを追いかけて来る。そして、3人にこのまま帰ってはいけないと告げる。Bが意を決して妙な影が見える事を旦那さんに告げると、旦那さんは血相を変えそれはとても危険な状態だと言い、3人を事情を知るお坊さんの元へと連れて行く。
真相編
旦那さんに連れられて来たのはお寺だった。3人は何かに憑かれており除霊をする事になる。何も持たずに「おんどう」という場所で、一言も話す事なく一晩を明かす事になった3人。当然何も無いはずはなく、外にいる化け物は旅館の従業員の声で語りかけてきたり扉や建物に体当たりをしてきたり、あの手この手で3人を探し回った。
3人は辛くも夜を乗り切り生還を果たし、お坊さんからこの地域で行われている海で働く我が子に臍の緒を持たせる風習や海で亡くなった子供を取り戻す為の儀式に手を染めた2人の母親の伝承を聞く。3人は自分達が巻き込まれた事や、事の全てが明かされない事に納得がいかないと思いつつも問い詰める勇気もなく、3人はその地を後にする。
リゾートバイトの怖い話!真相編を詳しく解説(落ちを知りたい人はこちら!)
ざっと流れはこんな感じです。如何でしたでしょうか?要約ですので怖さはあまり感じないかもしれませんが、本家は本当に怖いです。ここからは、このお話の謎が詰まった真相編をさらにぐぐっと深掘りしていこうと思います。あらすじでは語りきれなかった真相編のあれこれを、解説や所感と共にこちらでは語らせていただこうかと思います。
なぜ3人は怖い体験に巻き込まれてしまったのか
キッカケはというと、旅館の2階に3人が侵入した時のように思います。この時、主人公は扉を爪で引っ掻いているようなを聞き、要約では書ききれませんでしたが、Bはここで蜘蛛のような無数の影を見ていました。この時、ハッキリと姿を見てしまったBを化け物は親だと思い込み憑いてきたのでしょう。
しかし、これらはあくまで怖い事が起き出したキッカケに過ぎません。よく考えてみてください。3人が旅館2階に行って、変な音や影を見てしまったことが化け物に取り憑かれた原因ではありますが、そもそも封鎖された2階に行ってみようと3人が思った根本的なキッカケになったものがあったはずです。
女将さんが取った行動&本当の意味
2階に行くキッカケ。それはやはり「女将さんが2階にご飯を持って行く姿を見た」からでしょう。そして、作中の女将さんの様子を改めて見てみると、「3人を利用して儀式を完遂し子供を無事迎え入れようとしていた」と考えた方が女将さんの行動がしっくりくると思います。3人が雇われた時から既に仕組まれていた、という事です。